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愛にあふれる家族と飼い犬ロックの、どんなに離れていてもつながっていた日々の勇気と希望の物語。
− 幼い息子を一喝して黙らせる厳しさと優しさ、麻生久美子が母親役初挑戦で見せた母ちゃんパワー − 犬がとても賢い動物だと感じたのは、僕が小学生の頃、実家で犬を飼っていた頃のことですが、
本作に登場する主人公・芯(土師野隆之介)も、三宅島に住む小学校2年生。 芯の愛犬ロックも三宅島で生まれ、毎日のように芯といっしょに走り回っていました。 そしてロックは家族の一員として愛され、とてもたくましい犬に育てられるのです。 ロックも子犬の時は、芯の母ちゃん・貴子(麻生久美子)に何度となくオシッコをかけたりしますが、
三宅島の大噴火の影響で芯と離ればなれになっても、ロックは飼い主の声や態度を忘れることはなく、 注がれてきた愛情に犬なりの態度で応えるのですから、やっぱり犬は賢い動物だと実感させられます。 とにかく犬や子供が登場する映画には泣かされることが多いですが、この作品も例外ではありません。
寂しく辛い涙もありますが、それ以上に嬉しい感動の涙が、クライマックスに待っています。 そしてその感動は、芯が子供らしい純粋な視点で語るナレーションによって、さらに高まるのです。 2000年8月。連日のように続く噴火と地震によって、島からは観光客の姿が次第に消えていきます。 芯の父ちゃん・松男(佐藤隆太)は民宿「たいよう」を経営していますが、観光客が戻ってくる日を信じ、 「たいよう」と家族を守り続けていました。しかし噴火が収まることはなく、島の住民たちも、 次々と島を離れていくのです。芯のナレーションの言葉を借りれば、芯の家族だけが、 「取り残されたように僕たちはそこにいた」という状況になってしまうのです。 ところが数日後、島に残っていた子供たちに対して、避難の指示が出されるのです。
「子供たちの受け入れ先が決まった」と告げる松男に対し、貴子は、芯と離れて暮らすことに反対します。 「芯はまだ2年生なんだよ!」と。一時的とはいえ、親子が離れ離れになることに耐えられないのは、 芯も同じです。出発の日になって、「行きたくない、父ちゃんと母ちゃんといっしょにいたい!」と、 芯は泣きながら父親にすがりつき、迎えに来た車に乗ろうとはしません。 そんな松男と芯を少し離れた場所から見ていた貴子。涙を我慢していたのは母親の貴子も同じです。
感情が抑えきれず、芯の傍に掛け寄って言い放ちます。「ぐだぐだ言ってないで、さっさと行け!」と。 母親の厳しいひと言に、すぐさま「はいっ!」と素直に返事をする芯。このシーンに代表されるように、 この家族では母ちゃんがいちばん強いのです。 そんな母親役を麻生久美子が熱演していますが、そんな母ちゃんに対して芯がここまで従順なのは、
過去に二度も、ロックが母ちゃんに捨てられたからだったのです。もちろん捨てられた理由は、 芯が母ちゃんとの約束を破ってロックの面倒をみなかったからなのですが、そんなことがあっても、 父ちゃんは芯の味方で、いつもいっしょにロックを連れ戻してくれました。 そういう意味では、麻生久美子と佐藤隆太が初共演で見せるバランスのよい夫婦関係も見どころですが、
芯にとっては、父ちゃんよりも母ちゃんの方が大きな存在だったことは間違いありません。 車に乗り込んだ芯。見送る両親。寂しい別れですが、いつの間にかロックが追いかけてくるのです。
息を切らし、吠えながら走ってついてくるロック。リアウインドウからロックの必死な姿を見て、 何度も何度も「ロック〜、ロック〜」と叫び続ける芯。車には追いつけないと悟ったロックは立ち止り、 寂しそうな表情で去っていく芯を見送るのです。涙なしでは見られないシーンですが、 これはまだ物語の序章にすぎません。 その数日後、今度は全島民に避難命令が出されます。ロックを連れて「たいよう」を出た松男と貴子、
そして、ばあちゃん(倍賞美津子)は東京へ向かうフェリーに乗り込むのですが、、、。 東京での生活は、芯にとっても、家族にとっても、いろんな試練の連続でした。そんな生活の中でも、
貴子の底抜けの明るさが際立っています。家族全員が希望を捨てず、ひとつひとつ苦難を乗り越えます。 その甲斐あって、数年後に島に戻れると決まった時、家族全員が感動の瞬間を味わうことになるのです。 それは、芯のためにと、父ちゃんが一生に一度と言えるほど深々と頭を下げて懇願した一つの約束が、
果たされた瞬間でもあったのですから、、、。 実話に基づく作品ゆえ、ロックも実在した犬なのですが、本作のクランクイン(昨年10月)前、
昨年7月に惜しまれつつもこの世を去ってしまったとのこと。ロックの頑張りを讃える映画の完成を、 天国のロックも、大きくしっぽを振って喜んでくれているに違いありません。 <映画の次回作情報>
麻生久美子
:日輪の遺産(佐々部清監督)
8月27日公開 共演:堺雅人、中村獅童、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、八千草薫 他 :モテキ(大根仁監督)
9月23日公開 共演:森山未來、長澤まさみ、仲里依紗、真木よう子、新井浩文 金子ノブアキ 他 :宇宙兄弟(森義隆監督)
2012年春公開予定 共演:小栗旬、岡田将生、堤真一、井上芳雄、新井浩文、濱田岳、塩見三省 他 :ガール(深川栄洋監督)
2012年初夏公開予定 共演:香里奈、吉瀬美智子、板谷由夏、上地雄輔、林遣都、向井理、檀れい 他 倍賞美津子 :一枚のハガキ(新藤兼人監督)
8月6日公開 共演:豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、柄本明、大杉漣、川上麻衣子、津川雅彦 他 :莫逆家族 バクギャクファミーリア(熊切和嘉監督) 2012年2月公開予定 共演:徳井義実、林遣都、阿部サダヲ、玉山鉄二、大森南朋、北村一輝、村上淳 他 原田美枝子 :聯合艦隊司令長官山本五十六(成島出監督)
12月23日公開 共演:役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、宮本信子、香川照之 他 蓮佛美沙子 :源氏物語 千年の謎(鶴橋康夫監督)
12月10日公開 共演:生田斗真、中谷美紀、窪塚洋介、東山紀之、真木よう子、田中麗奈 他 |

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くらげさん♪、本作では麻生久美子は熱演していますね。
クランクアップの1ヶ月後に大震災が発生したこともあり、
製作陣には、今の日本に勇気を与えたいとの願いがあったようです。
評価がイマイチなのは残念ですね♪。
2011/7/28(木) 午後 9:56
のびた先生♪、観るか観ないか、僕の許可は要りませんけど(笑)。
僕も麻生久美子に注目しながら観た映画ではありましたが、
僕は好きな作品でした。確か2回おしっこかけられてましたよ。
ちなみにのびた先生の鋭い視点の酷評には慣れてますので、
時間があったら、ぜひお友達の映画を観てみてください♪。
2011/7/28(木) 午後 10:19
三宅島の大噴火のことを私たちは忘れてしまいそうになってるので
そういう意味で今この作品は貴重でした。
・・が後半のあの件はちょっと・・
愛犬家としてはどうしても逆の立場に立ってしまいます。
あ〜ロック。しんじゃったのですか
TBさせてくださいね。
2011/7/29(金) 午後 3:45
キャストのみなさんの熱演(ロックも含め)良かったですね。
家族の絆や島に対する愛・・・いろんなものが詰まってました。
ただ、終盤の里親さんのシーンがサラリ過ぎて・・・ちょっと残念な印象です。
トラバお返しさせて下さいね^^
2011/7/29(金) 午後 8:49
Cartoucheさん♪、忘れてちゃならないのは、今回の東日本大震災も同じですから、
そういう意味では、公開時期は悪くなかったと思いますね。
ただ、あの里親のエピソードが僕も気になりました。
ちょっと芯の家族に偏りすぎのシナリオだったような気がします♪。
2011/7/30(土) 午前 0:51
くるみさん♪、犬の登場する映画では、犬の動きや表情をつかむ撮影もたいへんですが、
うまくつかまえてましたね。そして今回の子役も熱演でした。
里親のシーンは、あとひと工夫ほしかったですね。
あれで作品全体の評価が下がるのはもったいないですもんね♪。
2011/7/30(土) 午前 0:55
観てきました〜!
地震のシーンは、ちょっと怖いなと思いましたが、
芯くんとロックの絆に、癒されました。
麻生久美子の母親役も素敵です・・・
トラバお願いします!
2011/8/1(月) 午後 10:07
ミニドラゴンさん♪、噴火による地震、三宅島の人々が実際に経験したことですから、
確かに怖かったでしょうね。芯とロックのつながり、そして芯と家族の絆といった、
見どころはありましたね♪。
2011/8/1(月) 午後 11:39
わんこにおしっこを賭けられる女優も大変ですね。
これは、覚悟もいりますね(笑)。
麻生久美子は、いろいろなキャラを見せてくれました。
映画は、30分ものを2時間に引き延ばしたような・・・。
TBさせてください。
2011/8/2(火) 午前 0:43
fpdさん♪、このストーリーにしては、確かに2時間は長いですね。
そういう意味でもシナリオにあとひと工夫ほしかったです。
麻生久美子は、おしっこかけられながらも(笑)、頑張ってただけに惜しいです(汗)♪。
2011/8/2(火) 午後 10:22
テーマーは、悪くないんですけど、獣医の学生や、里親の扱い方で、
失敗したかなって作品になってしまった印象が強いです。
2011/8/4(木) 午後 8:37 [ ティルク ]
ティルクさん♪、あの若い獣医の存在は無くてもよかったですね。
あと里親のシーンは、多くの方のご意見通り、ちょっとないがしろにされた感があって、
作品の質を落とさざるを得なくなった、と言えそうですね♪。
2011/8/4(木) 午後 11:52
世間の評価よりも悪くない作品だと思うのですが、最後の最後にヤッちゃいましたよねぇ〜〜あれは犬好きも共感せんでしょぉ
でも、もう災害+犬はいいかな^^;
TBさせてください(。・ω・)ノ゙
2011/8/5(金) 午後 4:58
hideawayさん♪、僕は好きな作品なので、世間の評判がよくないのは残念ですが、
やはりラストの里親とのシーンが、評価を下げる原因だけに、惜しいシナリオでした♪。
2011/8/5(金) 午後 11:28
三宅島の問題だって過去ではなく今でも続く問題であること、東北の大震災もこれから先もそうであること。
思い出したり、改めて気づきを得ることができて良かったです。
TBお願いします。
2011/10/24(月) 午後 11:09
かずさん♪、公開のタイミングが、大震災の余韻さめやらぬ時期でしたが、
噴火や地震など、自然災害に見舞われる国家だけに、いろいろと考えさせられますね♪。
2011/10/25(火) 午前 1:04
めざましTVからの企画映画ということで、ちょっと商業色が強いかな?
と思っていたのですが、実話ベースであることと災害に絡んだ部分
そして人と犬のつながりという部分で、なかなかに見せるものがありました。
思ったより安っぽくなくてよかった(爆)逆にいえばよく出来た
エンターテイメント作品になっていて訴えるところもアリで、
よかったかな!と思う内容でした。
やはりこうなると子役と動物には敵わないというのがわかります(笑)
2011/11/5(土) 午前 1:56
エルザさん♪♪、子供と動物というのは、やはり強いですね。
子役が泣かせてくれますが、麻生久美子の強烈なかあちゃん像も、
けっこう見応えありましたね♪。
2011/11/6(日) 午前 1:32
そうですね、女系家族(麻生、倍賞)での家族がしっかりとしているのが良いですね。
麻生はまた別境地の良さが出てましたね。
TBお返しします。
2012/8/24(金) 午後 6:32 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃん2001さん♪、貴子たちの家庭の描き方は良かったですね。
麻生久美子も熱演だっただけに、評価が低いシナリオになってしまったのが惜しかったです♪。
2012/8/26(日) 午前 0:02