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人は出会いによって、自分の悩みに気付くことがある、自分の気持ちを整理できることもある。
− 三つの出会いに三つの顔、小林聡美が見せるシチュエーション・パフォーマンスの数々 − 夜の東京を走る車が、新宿の街を抜けて走ってきた場所は、海岸通り辺りのコンビニでしょうか。
疲れた表情のナガノ(加瀬亮)が店内をウロウロしています。特にお目当ての商品はないようで、 用がないのに通りがかりにコンビニに入って、要らないものを買ってしまうパターンかもしれません。 ドリンク剤とアイスキャンデーを買い、コンビニの外でアイスキャンデーを食べるナガノ。 決して美味しそうな食べ方ではありません。ただ買ってしまったので仕方なく食べてるような感じ。 このあたりまでの導入部は、どうも流れがゆったりしすぎているのですが、ここで流れが急転。
いきなりナガノがアイスキャンデーを投げ捨て、何かに向かって一気に駆け出すのです。 走ってくるトラックに身を投げようとした喪服姿のトウコ(小林聡美)を救い、自分も転ぶナガノ。 ところがトウコは、「回転レシーブしたでしょ」と笑っています。そんな変わった出会いから、 トウコはナガノのワゴン車に乗り込み、夜の高速道路をドライブをすることになるのです。 しかし車内の二人の会話は噛み合いません。「好きな人が死んだんですか?」と尋ねるナガノ。
「はい、今日も好きな人が死にました」と答えるトウコに、「その言い方、すごく変ですよ」と、 ナガノは不審な顔で返します。トウコは自分が女優だと言いますが、本当に死のうとしたのか、 ここでは明らかではありません。それでもパーキングエリアでのきつねうどんをきっかけに、
少しずつ打ち解けた二人は、夜明けの海辺に立ち、そこでトウコは何かに踏ん切りをつけたのか、 ナガノの前から姿を消すのです。ここで一つのエピソードが終わります。 映画館の従業員であるキクチ(原田知世)は、最終回が終えた劇場内で懐かしいトウコの顔を見つけ、
「トウコさん!」と声をかけます。「あれ、おひさしぶりです」と答える会話からは、 それほど親しい間柄ではなかったようですが、「どうしてシナリオやめちゃったの?」と、 訊いてくるトウコに、「ストレートに聞くところがトウコさんですよね」とキクチは答え、 そこから映画館のロビーで、二人はしばし語り合います。原田知世が長セリフを淡々とこなし、 二人の舞台劇を見ているようでしたが、やはりトウコは、いつの間にか映画館を後にしていました。 場面が変わって動物園。アルバイトの面接に来たヤスコ(黒木華)は、面接の後、園内を見て回っています。
そこにやってたトウコ。「子どもの頃、よくここでわざと迷子になったの」と話すトウコ。 ヤスコにとって、トウコはちょっと不思議な女性ですが、失敗続きの自分を癒してくれる女性でした。 そしてやっぱりトウコは、あっさりとヤスコの前から去っていくのです。 最後まで、トウコの正体はどことなく謎めいたままですが、人生にはいくつもの出会いがあり、
会話を交わしても、それが最初で最後になる人もいるはずです。でもそんな人たちの中には、
心にひとときのオアシスを与えてくれる人もいるかもしれません。
どっぷり癒し系というわけでもなく、美味しそうな料理がたくさん出てくる作品でもありませんが、
たとえばちょっとした出会いと食べ物や飲み物のコラボが、会話を和ませることもあるものですね。 <映画の次回作情報> 原田知世
:しあわせのパン(三島有紀子監督) 2012年1月28日公開 共演:大泉洋、森カンナ、平岡祐太、光石研、八木優希、余貴美子 他 もたいまさこ :ALWAYS 三丁目の夕日'64(山崎貴監督) 2012年1月21日公開 共演:吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、三浦友和、薬師丸ひろ子 他 |

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3つのエピソードだったら、3人の監督の競作にすればよかったかも。二人の監督が撮った意味がよくわかりますん。
2011/11/6(日) 午前 6:53
う〜ん、やっぱりふぁろうさんのレビューはさすがだ〜。
私はこの映画観たあと、なんとなくもやもやしちゃって、悪くなかったんだけど、レビュー書いてたら結局評価低そうなレビューになっちゃったんですよね〜。
そうか〜ひとときのオアシスか〜。確かに。
私はこのタイトルの意味がイマイチ納得できなかったんですよ〜。
このシリーズの特徴である食べ物もあまり出てこなかったし、癒しも感じられなかったので、それを不満に思ってしまって〜。
このレビュー読んだ事、それが私の癒しになったかも。いい記事読ませて頂いてありがとう〜。
TBしていきます。
2011/11/6(日) 午後 6:07
ぴくちゃあさん♪、これは3人の女性が脚本を書いて、
そのうちの2人が監督もしたようですが、
演出面ではどうも物足りない部分がありましたね♪。
2011/11/7(月) 午前 0:21
なみぺーさん!、実際のところ、この作品に対する評価そのものは、
残念ながら僕も、そんなに高くありません。
それでも、これはどんな映画にも言えることですが、
タイトルにふさわしい何かが、どこかに隠されているはず、
そんなことを思いめぐらしながら観てました♪。
2011/11/7(月) 午前 0:25
監督さんが二人ですか。
一人は確か「プール」の人でしたよね。
僕は以前酷評した記憶があるので、これは観ない予定です。
しかし、ふぁろうさんのレビューを読むと、何か観たくなっちゃうから、凄いですね。
2011/11/7(月) 午後 0:18
のびた先生♪、この映画はのびた先生の手にかかったら、
かなりの酷評必至かと思います、たぶんプールよりも(汗)。
映画を観に行く前に、僕のレビューは読まない方がいいですね、だまされますから(笑)♪。
2011/11/8(火) 午前 1:51
今回の飯島さんの出番はうどんのみ・・・ちょっと寂しいですね。
このシリーズ・・・何気に美味しそうな料理や食事シーンが良かったりするので♪
トラバ、お返しさせて下さい^^
2011/11/9(水) 午後 10:01
くるみさん♪、さすがにきつねうどんというシンプルな料理だけに、
飯島奈美さんを担ぎ出すとはちょっと贅沢、という気もしますね。
このシリーズにしては食が細かったですね♪。
2011/11/10(木) 午前 0:32
凄く期待したのですが、ちっともで(笑)
ずーーーっと不完全燃焼って感じでしたね。私的には。
何を表現して、癒しにしたいのか?なんかスローな雰囲気を
作ることでそうしたいのだと思っていたら違うかなーっていう
作品でした。無理に緩くしようとして失敗した、みたいな・・・。
2012/3/23(金) 午前 1:53
エルザさん♪、思ったより癒し系でもなく、どっちつかず感は残りましたね。
タイトルからどっぷり癒し系を期待してましたが、それほどでもなかったですね♪。
2012/3/24(土) 午前 1:21
夜、車の前方をただ映し出すカメラ。コンビニを見回すナガノを延々と追うだけのカメラ。単調で、説得力にかける映画でした。
なんのセリフもない映画館の見学客・もたいまさこと、アルバイト面接担当の光石研が、一番良かった!?(笑)。
TBさせてください。
2012/8/11(土) 午後 5:14
fpdさん♪、これは期待したほではなかったですね。
原田知世は癒し系だったんですけどねぇ♪。
2012/8/12(日) 午前 0:14
スローライフもので何気ない会話中心なのは良いのですが、その会話がこれほどの役者を使っていながら、つるべえの「スジナシ」じみた作りもの過ぎて・・・
このジャンルは逆に演出力が必要であると改めて思いました。
TBお返しします。
2012/10/22(月) 午前 2:01 [ ひろちゃん2001 ]
ひろちゃん2001さん♪、キャストに頼りすぎた演出だったかもしれませんね。
しっかりした演出があってこそ、キャストの魅力が存分に発揮されるますもんね♪。
2012/10/23(火) 午前 0:43
なんか、イマイチでした。
もうちょっとメッセージが伝わってくると良かったんですが・・・
トラバお願いします。
2014/5/2(金) 午前 11:29
ミニドラゴンさん♪、メッセージ性は弱かったですね。
癒しの面も期待していたほどではなく、個性的な作品でしたね♪。
2014/5/4(日) 午前 10:43