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堕ちるところまで堕ちても、絶望の淵から這い上がり、一歩を踏み出す時、その先に希望が見える。
− 大塚千弘、愛を求め合う言葉と冷め切った表情に見せる確かな演技力、ラブシーンも披露 − 夜間のネットカフェ利用者の中には、定住する家がなく、ネットカフェを寝泊りの場所にし、
その場所から仕事に出かける人も存在すると言われています。本作の主人公・時枝修(中村蒼)も、 一時的にネットカフェで生活をしながら、パソコンで仕事を見つけるシーンが登場します。 修が暮らすのは東京の片隅。そもそも東京という仕事がいちばん見つけやすいであろう土地で、
仕事がない、住む家もない、難民状態というのも寂しい話ですが、東京は地方出身者の巣窟でもありますから、 たとえば一人暮らしの若者が、何らかの事情で仕事も家も失ってしまったら、近くに頼れる身内がいないため、 ネットカフェで生活したり、あるいは寮のような住居付きの仕事を探す必要に迫られる可能性もあるのです。 オープニングシーン。雨の夜。かなり痛めつけられ、血まみれになった修が、河川敷に投げ捨てられます。
運んで来た男たちは彼にとどめを刺すことはせず、「そいつはもう終わってる」と捨て台詞を残して、 その場を去っていくのです。いったい修に何があったのか、、、。 『俺はもう終わってる』。今度は修のそんなナレーションと共に、時はわずか半年前に遡ります。
半年前は普通の大学生活を送っていた修。ある日、修の部屋に「内容証明郵便」が届きます。 特に気にも留めない修は、その封筒を開封すらしませんでした。それから数日後でしょうか、 大学へ行くと、修の学生証が入口で認証されません。学生課に問い合わせてみると、 「その学生証、無効になってますね。(時枝さんは)除籍になってるので、中退扱いにもなりません」と、 お役所的な言葉が返ってきました。 突然、学生という身分を失ってしまった修ですが。その数日後、マンションに不動産屋がやってきて、
いきなり立ち退きを言い渡されてしまい、修は住む部屋も失うことになってしまうのです。 どうやら実家の父親が納めてくれていた学費も家賃も、しばらく未納のままだったようです。 父親とは連絡が取れず、実家に帰ると父親は失踪状態でした。 仕方なくネットカフェ住まいになる修。その日の食事のために、日雇いのバイトを探します。
例えばチラシのポスティングや街頭でのティッシュ配り。慣れない仕事でノルマを果たすのに時間がかかり、 時給換算すると時給は下がる一方。仕事の要領の悪い修に対し、バイト先の先輩からは、 「どんな仕事も、それなりに工夫と努力が必要なんだよ!」と。これは言い得て妙なセリフです。 ネットで見つけた治験のバイトでまとまった金を稼いだ修。まず家を借りようと思ったのもつかの間、
夜の街で瑠衣(山本美月)という女性に声をかけられ、ホストクラブで大金を払うはめになり、 仕方なくそのホストクラブで住み込みで働くことになるのです。慣れない仕事に戸惑うばかりの修。 しかし数日後、瑠衣に連れられてやってきた茜(大塚千弘)に出会い、修と茜はお互いに惹かれ合います。
茜は看護師として真面目に働いており、二人は真剣に付き合うようになるのですが、、、。 ある出来事を経て、茜は修に100万円を貢ぐことになります。ところが直後、修はホストクラブを逃げ出し、
日雇いの肉体労働者となります。雨で仕事が休みの日。久しぶりに茜に会うために病院にやってくる修。 ところが茜の口から発せられた言葉は、「もう日雇いのあんたなんかに興味なんてないわよ!」と。 「必ず(100万円)返しますから」と土下座する修でしたが、、、。 そしてオープンニングの夜を迎えます。翌朝、河川敷でホームレスの鈴本(井上順)に拾われた修は、
近くのテントで、ホームレス生活に突入します。鈴本もある出来事によって息子を失っており、 修を息子のようにかわいがってくれるのです。今回も脇役として、井上順の好演が光っています。 それから数日後、街で拾ってきた風俗雑誌で茜の写真を発見した修は、彼女に会いに行くのです。
茜と出会った日とは全く境遇の違っていた修が、看護師の職を捨てて思わぬ仕事に就いた茜と再会します。 そんな二人がお互いに優しい言葉を掛け合うことで、二人の間の大きな溝が少しずつ埋まっていくのです。 そして今度は茜が言います。「あのね、私も修も、まだ終わったわけじゃないから、、、」と。 残虐なシーンもあり、ラブシーンもあるR15+指定作品ですが、中村蒼の東京に暮らす若者らしさはリアルで、
大塚千弘のラブシーンも情熱的に表現されており、佐々部清監督ならではの人間ドラマに仕上がっています。 <映画の次回作情報> 山本美月
:女子ーズ(福田雄一監督) 6月7日公開 共演:桐谷美玲、藤井美菜、高畑充希、有村架純、大東駿介、安田顕、佐藤二朗 他 |

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ホストクラブをメインになってしまい、東京難民のテーマが薄れてしまいましたね。
お金が残り少ないのに、缶コーヒーを買ったり、高級タバコを喫い続けたり、主人公の生きる姿勢にイライラして、まったく共感できませんでした。
さらに、このような作品でヌードになったしまった大塚千弘に痛ましさを感じてしまいました。
2014/3/31(月) 午後 2:58
ぴくちゃあさん♪、ホストクラブでの主人公がかなりの部分を占め、
難民という感じではなかったですが、精神的には難民状態のような気がしました。
大塚千弘はよく頑張っていましたが、ヌードも堂々と見せてくれましたね♪。
2014/4/1(火) 午前 1:38