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納得のいかない過去を自分自身の目で確かめた瞬間、こみあげてくる感謝の念と涙と、、、。
− 柴咲コウ、突然現れたマジシャンが語る将来に何かを感じた眼差しで応えるヒロイン − 華麗な手さばきでトランプを操っている晴夫(大泉洋)。場末のマジックバーで働きながら、
飲みに来る客にちょっとしたマジックを見せるような、売れない舞台マジシャンのようです。 その夜も、テレビに出て人気者になっている後輩の若手マジシャンから嫌味を言われます。
「晴夫さんもさぁ、テレビに出たらいいのにねぇ」と。売れるためにはテレビに出ること。 その考えは常に晴夫の頭の中にあったのですが、冒頭のこのシーンは後半の布石となるのです。 さびれたアパートに帰ってみると、上の階から水が漏れていて、部屋もマジック道具も水びたし。
夜の公園のベンチでうなだれていると警察から一本の電話。「お父様がお亡くなりになりました」。 その父親とは絶縁状態だったのですが、幼い頃から父親に育てられいて、その父親からは、 子供を産んですぐに、自分から家を出て行ったと聞かされていたのですが、、、。 死亡現場となった河川敷にやってきた晴夫。シートや段ボールで組み立てられたホームレスの住処。
そこで1枚の写真を見つける晴夫。「なんでこんなもん、大切に持ってんだよ」。 幼い頃の自分と若き日の父親の笑顔。その写真に向かってぼそりとひと言。 「おやじぃ、生きるって難しいなぁ。なんで俺なんかが、生きてんだよ」と。 39歳の晴夫。生きるだけで精一杯で後輩にもバカにされる日々にうんざりした晴夫が、
そんな言葉を呟いた瞬間、すっきりと晴れた日にもかかわらず、突然の落雷が晴夫を襲うのです。 タイムスリップ現象はいろんなシーンから始まりますが、本作では雲一つない空からの落雷。 落雷を受けて気絶した晴夫が目覚めると、そこには1973年の新聞が転がっていました。
河川敷から街へ戻ると、そこはまさに1973年の東京。時代風景もよく作り込まれた映像世界です。 思案に暮れながらマジックの練習をしていると、一人の少年が声をかけてきました。 「マジシャンなの?」と。その少年に連れられ、浅草の演芸ホールにやってきた晴夫。 支配人にスプーンのマジックを見せると、舞台に立つチャンスをくれるのです。 マジックの助手として紹介されたのは、悦子(柴咲コウ)という女性。
ところが悦子の相方だったというマジシャンが警察に捕まったと知らせを受け、 病気の悦子に代わって警察にやってきた晴夫が目にしたのは、自分自身が生まれる直前の、 父親・正太郎(劇団ひとり)だったのです。 いきなり言い争いになる晴夫と正太郎。初対面の男からいきなり文句を言われる正太郎ですが、
晴夫にとっては、若き日の頼りにならない父親の冴えない姿の腹立たしさばかり。 そんな二人の会話の噛み合わないもどかしさも、タイムスリップものならではの面白さです。 そんな二人が舞台でコンビを組むことになり、喧嘩マジックとして売り込み、人気を博す二人。
ところが時を同じくして悦子の妊娠が発覚し、悦子が自分の母親だと知った晴夫は、 悦子にぼそりと言います。「せめて子供は連れてっても良かったんじゃねえのか」。 当然、何のことかわからない悦子はキョトンとしますが、実は悦子は病に侵されており、、、。 出生の秘密と、父親から聞かされていた母親の過去の真実を知った晴夫。
「(聞かされていたのと)話が違うじゃねえか」。父親にある想いをぶつけるものの、 晴夫の正体がわからない正太郎は、そんな晴夫の言葉を受け容れるわけがありません。 そしてやって来るその日。悦子の意志を尊重したいものの、悦子の身体の方が心配な正太郎。
そんな二人を襲う過酷な運命、、、。 タイムスリップものの宿命として、過去の自分が現在の自分と同時に存在はできません。
一瞬に人間が過去にタイムスリップし、その時代から消えるという超科学的な現象と、 マジックによって人間が消えるという非科学的現象のコラボで盛り上がるクライマックス。 現代に戻った晴夫が、あの日、あの同じ場所で父親に告げたひと言が印象的なラスト。
夫婦の愛、子を想う母親と父親の愛に満ちた感動作に仕上がっています。 <映画の次回作情報>
柴咲コウ
:喰女−クイメ−(三池崇史監督) 8月23日公開 共演:市川海老蔵、伊藤英明、中西美帆、マイコ、根岸季衣、古谷一行 他 |

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今月はじめに博多に所用で出かけたとき、駅のシネコンでこれ観ました。
劇団ひとりさんテイストに満ちあふれたハートフルで熱い作品だと思いました。
風間杜夫が出てたからというわけでもないですが、どこか『異人たちとの夏』を彷彿とさせるような、懐かしさと切なさに満ちてましたよね。
夫にアイソをつかして幼い自分を置いて出て行った母(芝崎コウね)の真実を知った瞬間、やっぱり泣けちゃいました。
ま、演出が「これでもか」というくらい熱すぎた感はありましたが(笑)、いいお話でした♪
2014/6/17(火) 午後 7:18
雨林さん♪、感動作でしたね。なるほど「異人たちとの夏」も名作ですね。
大林監督作品も好きですが、椎名桔平の舞台版も観ました。
大泉洋も好演でしたね♪。
2014/6/18(水) 午前 0:11
こんばんは〜遅くにお邪魔します💦

これ、良かったです! 泣きましたから〜
ひとりさん、心の掴み方がうまいですよねv やられました。これは素直に^^;
お笑い芸人の一面も見せ、ラストシーンがあれですから〜泣いたけど笑った
6月は頑張って4作品観ました\(^o^)/TBさせてくださいませ<m(__)m>
2014/6/19(木) 午前 0:05
ふぇいさん♪♪、よくできた作品でしたね。劇団ひとりの原作はもちろん、
演出も違和感なく、大泉洋の演技もマジックを中心に素晴らしかったです♪。
2014/6/20(金) 午前 0:52
ふぁろうさん、こんばんは!お久しぶりです。
お忙しい日々ですか??
こちらの作品は、予告の通りで十分に満足の行く作品でした。
予告でアレだけしっかりと内容を出してしまうと、面白さが半減したり
期待した割りに普通ということも多いのですが、こちらは予告どおりの
十分な面白さという作品だったと思います。
それにしても「話が違うじゃねぇか!」と行った瞬間の主人公は
どれだけ複雑な気持ちだったのか・・・(笑)想像してしまいます。
とても良い作品でした。TBお返しします♪
2014/7/16(水) 午前 0:30
エルザさん♪、予告編以上の内容がちゃんと盛り込まれていて、
感動作に仕上がってましたね。
タイムスリップものの面白さと、マジックも見応えありましたね♪。
2014/7/17(木) 午前 1:46