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雄大な自然と澄んだ空気に触れ、人間らしい温かい心に触れる時、自分の居るべき場所が見つかる。 − たくましさと優しさを兼ね備えた女性を演じたら、都会も田舎も、そして山でも似合う蒼井優 − 大自然をとらえたリアルな映像、四季折々の山の美しさはもちろん、雲海にそびえる頂も、
見事にカメラに収められています。その一方で山の厳しさに目を向けることも忘れず、 スクリーンからは随所で真剣なメッセージも投げかけてきます。 ところが映像美と作者の主張が前面に出てしまい、肝心のストーリーと人間ドラマにおいては、
ところどころでシナリオの弱さと演出の違和感が露見し、人物像も十分に描き切れていません。 またその影響もあってか、いくつかのシーンで音楽とのミスマッチの印象が残ってしまいました。 そのため、日本映画界を代表する若手二人、松山ケンイチと蒼井優の共演に加え、
トヨエツ、小林薫、中堅スーパーサブの新井浩文、安藤サクラ、さらに仲村トオル、石橋蓮司ら、 個性豊かな芸達者が揃いながら、作品そのものには高い評価がつけらません。 さて、20年前、雪に覆われた立山連峰。父親の手を借り、幼き日の亨が山小屋に辿り着きます。
「着いたぞ。これが標高3000メートルの菫(すみれ)小屋だ」と教えてくれる父親(小林薫)。 その時、「鶴が(8000メートル超の)エベレストを越えていくんだ」と聞かせてくれた父親は、 鶴という動物の強さを伝えることで人間の弱さを訴え、山では人間はちっぽけな存在になる、 言い換えれば命の危険と隣り合わせだと、亨に教えたかったのでしょうか。 そして現在、東京の一流企業で働いている亨(松山ケンイチ)。仕事で結果を出すためには、
時として徹夜も辞さない仕事ぶり。まさに仕事にのめり込んでいる状態です。そんな徹夜明けの朝、 実家の母親(檀ふみ)から電話が入ります。「父さんが遭難した人を助けようとして死んだの」と。 山小屋「菫小屋」を営んでいた父親が亡くなり、久しぶりに実家に戻ってくる亨。葬儀も終わり、
菫小屋を手放す考えを亨に告げる母親。しかし亨は、自分が菫小屋を継ぐと言い出すのです。 大都会でビジネスマンとして活躍していた亨が、いきなり田舎に住んで山小屋を経営することなど、 とても簡単だとは思えませんが、そこに力強い味方が現れるのです。 菫小屋を手伝ってくれていた愛(蒼井優)と、毎年やって来る登山者ゴロさん(豊川悦司)です。
料理が得意な愛、またゴロさんは世界を放浪した経験もあり、山には詳しく頼りになる人物です。 3人で菫小屋を切り盛りする日々が描かれる中盤以降は、学生が山で嵐に巻き込まれる等、 ちょっとしたエピソードが盛り込まれながら、亨と愛が二人の愛を育んでいくという展開です。 しかしながら、全体としての流れのぎこちなさは序盤から最後まで尾を引いてしまい、終盤、
亨がゴロさんを背負って雪道を降りていくシーンも、本来ならばクライマックスとなるはずが、 どうも盛り上がりに欠けてしまったのは残念です。 それでも木村監督の意欲は十分に伝わってくる作品で、人間は誰かに悩みを打ち明けることで、
抱えていた心の重荷を降ろすことができるし、自分を支えてくれる人の心と触れ合うからこそ、 人間らしく生きることができるという、そんな力強いメッセージが込められた作品と言えます。 <映画の次回作情報>
蒼井優
:るろうに剣心 京都大火編(大友啓史監督) 8月1日公開 共演:佐藤健、武井咲、青木崇高、江口洋介、伊勢谷友介、藤原竜也 他 :るろうに剣心 伝説の最期編(大友啓史監督)
9月13日公開 共演:佐藤健、武井咲、青木崇高、江口洋介、伊勢谷友介、藤原竜也 他 安藤サクラ :百円の恋(武正晴監督) 今冬公開予定 共演:新井浩文 他 :娚(おとこ)の一生(廣木隆一監督)
2015年公開予定 共演:榮倉奈々、豊川悦司、向井理、前野朋哉、落合モトキ、根岸季衣 他 |

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そうですねぇ、なぜあんなにバリバリ働いていた享があんなに簡単に仕事辞めてしまったんだろう〜とか愛ちゃんとかトヨエツの背景とか薄かったですよね〜。。
音楽、ジャジャーン!みたいなヤツですか?私、ちょっと古すぎかなぁと思いました…。
景色は素晴らしかったですね〜。トラバしていきます。
2014/7/23(水) 午後 11:49
なみぺーさん♪、山での撮影はキャストもスタッフもたいへんだったと思いますが、
やはり主人公は山ではなく人間なので、人間がしっかり描けていないと、
作品に対する評価が下がってしまいますね♪。
2014/7/24(木) 午後 10:40
断然、蒼井優が輝いていましたね。
私は作品も評価します。
TBさせてもらいました。
2014/8/5(火) 午前 9:36
ぴくちゃあさん♪、蒼井優には山の風景も似合ってましたね。
ぴくちゃあさんは作品の評価も高いんですね♪。
2014/8/5(火) 午後 11:40
普段は観ることがないであろう雄大な大自然を見ることができたのが良かったなと。
しかし山での生活はホント大変ですね。
TBお願いします!
2014/9/10(水) 午前 7:05
かずさん♪、木村監督ですから山の映像は見事にカメラに収まってましたね。
個人的にはストーリーに弱さを感じましたが、山の厳しさは描かれてましたね♪。
2014/9/11(木) 午前 0:51
カマラはベテランでも人間描写の描き方、ストーリーの運びなどでは、やや精細に欠いたようですね。
蒼井優の屋外シャンプー・シーンと、布団ジャンプは見所でしたが(笑)。
「剱岳 点の記」も相性が悪かったですが、「春を背負って」の方が少しはしっくりきました。
TBさせてください。
2015/6/29(月) 午後 6:57
fpdさん♪、山の映像は見事でしたが、ストーリーそのものが物足りない作品でした。
シナリオは大事ですよね♪。
2015/7/5(日) 午前 0:55
演出がそうなのか?ちょっとお芝居は学芸会みたいな感じで…
でも、まあこの映画は、絶対的に風景、景色を楽しむものでした。
2015/8/13(木) 午後 10:09
やっくんさん♪、そこは人間を描く演出力ということになるでしょうか。
人間ドラマが風景に負けてしまっている感じでしたね♪。
2015/8/16(日) 午後 11:40