日本映画の女優たち

グッドモーニングショー(君塚良一監督) 10月8日公開!

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10月になりましたが、日本映画は8月公開作品が好調を維持しています。
8月8日公開の「STAND BY ME ドラえもん」(八木竜一監督/山崎貴監督)は、
興行収入75億円を突破し、「永遠の0」(山崎貴監督)の87億4千万円に迫る勢い。
また、8月1日公開の「るろうに剣心 京都大火編」(大友啓史監督)は50億円を突破。
最終章の「るろうに剣心 伝説の最期編」も公開3週で早くも30億円を超えており、
るろ剣2本で100億円到達は確実でしょう。
 
そんなロングランヒット作が目立つ中、10月も楽しみな日本映画が揃っています。
中でも最大の注目作は、10月11日公開の「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)。
約1ヵ月前に発表された第38回モントリオール世界映画祭で、
審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞をW受賞した作品です。
 
吉永小百合を主演に、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶ら豪華な顔ぶれが揃い、
笹野高史、小池栄子、春風亭昇太、井浦新、吉幾三、石橋蓮司ら脇役陣も多彩。
また往年の名優・米倉斉加年の遺作になった作品でもあります。
 
2011年の「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出監督が、
太平洋を望む岬のカフェを舞台に、人々のつながりと温もりを丁寧に描き出す人間ドラマ。
スクリーンで最も輝きを放つ映画女優・吉永小百合の、圧倒的な存在感に注目です。

ふしぎな岬の物語  公式サイト
 
 
<その他の注目作>
 
蜩ノ記(小泉堯史監督)  公式サイト
10月4日公開  出演:役所広司、岡田准一、堀北真希原田美枝子、青木崇高、寺島しのぶ 他  
 
「雨あがる」「阿弥陀堂だより」で日本アカデミー賞の優秀賞監督に輝く小泉監督が、
名優役所広司とタッグを組んだ時代劇。堀北真希、原田美枝子の女優陣にも注目。

 
まほろ駅前狂騒曲(大森立嗣監督)  公式サイト
10月18日公開  出演:瑛太、松田龍平、高良健吾、真木よう子本上まなみ、永瀬正敏 他
 
二人の便利屋がスクリーンに帰ってくるのは3年半ぶり。今度はどんな仕事を手掛けるのか。
映画ファンには評価の高かった前作。続編ながら配給会社が変更となった点にも注目。
 
 
 

ルパン三世

 
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実写で生まれ変わったルパン三世、カーチェイスあり銃撃戦ありのアクション・エンタメ仕立て。
− 黒木メイサ、俊敏な身のこなしと謎を秘めた美貌でルパンを惑わせるクールビューティ −
 
時に鮮やかに、時にはド派手に狙ったお宝を奪ってしまうルパン三世と、個性的な仲間たち。
拳銃を使わせたら右に出る者はいない次元大介と、刀を武器に何でも斬ってしまう石川五ェ門。
しなやかな肉体に知性も兼ね備えた峰不二子は、ルパンを上回る知恵を働かせることしばしば。
さらに敵ながら憎めないキャラクターの銭形警部もストーリーを面白く盛り上げてくれます。
 
そんな登場人物たちのイメージは、僕にとってはやはり初期のテレビアニメの印象が強烈で、
その第1シリーズ(1971〜72年)、第2シリーズ(1977〜80年)ともに、再放送も含めて、
何度もテレビも見た記憶があります。もちろんその後も、テレビスペシャルをはじめ、
映画版も製作され続けていますが、今回は期待と不安が入り混じった実写映画化です。
 
さて、ルパン三世は世界を股にかける大泥棒。今回も東南アジアの各国が舞台となっています。
海外ロケはタイで行われたようですが、キャストやスタッフはタイだけでなく、アメリカ、
スペイン、韓国、台湾などから集結しており、まさに国際派の作品と言えるでしょう。
 
その冒頭、シンガポールの美術館で古代オリンピックのメダルを狙う峰不二子(黒木メイサ)、
ピエール、ジロー。しかし三人はチームではなく個人戦。どうやらメダル争奪戦です。
高度な警備システムの網にひっかからないよう、持てるテクニックとツールを駆使し、
天上からでメダルに手をのばす不二子。ところが次の瞬間、大爆発とともに床ごと落下。
美術館の地下でメダルを手にしたのは、もちろんルパン三世(小栗旬)。そんな大逆転も、
ルパン三世らしいオープニングですが、仲間たちとのチームプレーとは裏腹に、
巧みに仕組まれた罠と思わぬ仕掛け、そして意外な裏切りも、ルパン三世の面白さです。
 
そしてルパンの最後のお目当ては、クレオパトラの秘宝である首飾りと真紅のルビー。
次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)らと共にそのお宝が眠る難攻不落の要塞に忍び込み、
知力と体力、そして精神力を駆使しながら最終決戦を繰り広げるクライマックスこそ、
本作最大の見どころと言えるでしょう。
 
製作発表時から、各々のキャラクターを誰がどのように演じるのかに興味が注がれていましたが、
どこまでアニメのアクションにどこまで迫ることができるのかという点にも注目していました。
まずはルパン三世を演じた小栗旬。アニメのルパンを思わせるセリフ回しも軽妙で、
それでいて映画版ならではのキャラを確立した実写版ルパン。小栗旬の代表作になりそうです。
 
次元大介の玉山鉄二は、アニメ版では顔がはっきり見えないことが多いものの、
本作では眼光も鋭いクールなキャラで、拳銃裁きも巧みに披露してくれました。
石川五ェ門の綾野剛は、身体全体から武道の精神を漂よわせ、ワイヤーアクションも冴えています。
「またつまらぬものを斬ってしまった」という決め台詞は、実写版でも健在でした。
黒木メイサは、軽快にアクションをこなせる身体能力を活かし、峰不二子を演じ切りました。
若干緊張感が緩むものの、女同士の格闘シーンもひとつの見せ場となりました。
銭形警部(浅野忠信)は、ルパンの敵になり味方にもなるコミカルなキャラクターですが、
だらしないキャラが似合う浅野忠信には、それなりにマッチしたキャラとなりました。
 
それぞれのキャラクターがアニメ版の個性を踏襲しながら、新しいキャラに生まれ変わり、
アクションには実写ならではの迫力も加わりました。往年のアニメファンには若干の違和感も残りますが、
アニメとは違った楽しみ方ができる本作。そのヒット如何によっては、続編があるかもしれません。
 
 

 

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会話がなくて解り合えない関係もあれば、言葉などなくても伝え合える想いもある。
− 心の闇に明かりを灯されたヒロインが成長する姿に見る能年玲奈の透明感 −
 
原作が発表されたのは1986年ということで、最近では減少している暴走族が登場しますが、
そのチームの一員である春山(登坂広臣)と、中学生の和希(能年玲奈)が、
偶然の出会いから惹かれ合い、お互いを大切な相手だと知ることになる物語です。
 
また同時に、和希がずっと反抗していたは母親(木村佳乃)との確執が解け、
母親として信頼するようになるまでの、和希の成長物語にもなっています。
 
さて、バイクのけたたましいエンジン音から幕を開けると、やがて聞こえてくる和希の声。
能年玲奈の静かなナレーションと共にストーリーは展開していきます。
 
ある日、自宅へ帰ってくるなり、「今日、私、万引きで捕まったよ」と淡々と母親に話す和希。
このワンシーンで、和希の母親に対する姿勢が見てとれます。その後も母親に対して、
「お前の顔なんか、もう見たくないよ!」と言ったり、時には「ババア」と呼んだりします。
 
そんな家庭環境から友達も少ない和希でしたが、転校生のえり(竹富聖花)とは気が合い、
えりに連れられて夜の湘南に出かけていった日から、和希の運命は変わるのです。
 
海沿いの道のガソリンスタンド。そこで和希は春山に出会います。和希の表情から何かを察し、
「おまえんち、家庭環境悪いだろ」と声をかける春山。初対面の男にそんなことを言われ、
春山を鋭い視線で睨み付けると、和希は思いっきり春山を殴ってしまいます。
「二度と来んな!」と春山に怒鳴られ、体を震わせて怯える和希でしたが、、、。
 
実は原作が25年以上も経って映画化された理由の一つは、主人公の和希を演じる能年玲奈が、
原作のイメージにぴったりだったからとのこと。「あまちゃん」抜きに彼女を語れませんが、
「あまちゃん」以前に、すでに本作のキャストは決まっていたとのことです。
彼女の純粋な眼差しと、その表情が醸し出す空気感が本作を誕生させたと言えるでしょう。
青春映画では常に手腕を発揮する三木監督の巧みな演出手腕も手伝って和希のキャラが確立し、
思春期の微妙な心理状態を素直に表現した能年玲奈の代表作になりました。
 
映画は中盤、和希のこんなナレーションがターンニングポイントになります。
「私はママにたった一つだけ聞きたいことがあったんだ、、、」。
 
純愛だけでなく、親子の絆、友情、そして命の尊さにまで目を向けた本作。
自分は何のために生きているのだろうかと自問した時、誰かに愛されているから、
そして誰かに必要とされているから、そう答えてみたくなる作品に仕上がっています。
 

<映画の次回作情報>
 
能年玲奈
海月姫(川村泰祐監督)
 12月27日公開  共演:菅田将暉、池脇千鶴、太田莉菜、馬場園梓、篠原ともえ、片瀬那奈 他

竹富聖花
幼獣マメシバ 望郷篇(亀井亨監督)
 9月20日公開  共演:佐藤二朗、高橋洋、菅原大吉、盛岡冷麺、田根楽子、宍戸開 他
 
がじまる食堂の恋(大谷健太郎監督)
 9月20日公開  共演:波瑠、小柳友、桜田通、パッション屋良、ダンディ坂野、肥後克広 他
 
暗殺教室(羽住英一郎監督)
 2015年3月公開 共演:山田涼介、菅田将暉、山本舞香、優希美青、上原実矩、椎名桔平 他

 
太田莉菜
海月姫(川村泰祐監督)
 12月27日公開  共演:能年玲奈、菅田将暉、池脇千鶴、馬場園梓、篠原ともえ、片瀬那奈 他
 
 
 
 
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先月公開された「るろうに剣心 京都大火編」は予想通り大ヒットを続けながら上映中。
2012年に公開された前作「るろうに剣心」の興行収入30億1千万円を早々と突破し、
公開から4週で37億円を超えています。今年の興収ベスト10入りはもはや確実となりました。
 
その続編となる完結編が、9月13日公開の「るろうに剣心 伝説の最期編」(大友啓史監督)。
スリルとスピード感あふれるアクションシーンの連続から目が離せなかった京都大火編。
決戦目前で荒れる海へと飛び込み、師匠に拾われた剣心。どんな形でクライマックスを迎えるのか。
さらにパワーアップ、スピードアップするであろうアクションと、その結末に大いに注目です。

るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編  公式サイト

 
<その他の注目作>
 
舞妓はレディ(周防正行監督)   公式サイト
9月13日公開  出演:上白石萌音、長谷川博己、富司純子田畑智子草刈民代渡辺えり 他
 
舞妓になりたい少女を包み込むバラエティ豊かなキャスト陣の京都弁と、
社会派作品で秀作が続いた周防監督が手掛けるひさびさのエンタテインメントに注目。

 
柘榴坂の仇討(若松節郎監督)  公式サイト
9月20日公開  出演:中井貴一、阿部寛、広末涼子、高嶋政宏、真飛聖、中村吉右衛門 他
 
日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝く中井貴一(壬生義士伝)と阿部寛(テルマエ・ロマエ)。
二大俳優の息詰まる競演と、激動の時代を描いた正統派時代劇に注目。
 
 
 
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個性豊かなキャラが織り成すハイ・クオリティ&ハイ・スピードエンタテインメント時代劇。
− 殺j陣も見せた武井咲。それにも劣らぬキレのあるアクションを魅せた土屋太鳳 −
 
2012年に公開された前作「るろうに剣心」は、国内興行収入30億円を超える大ヒット。
海外での上映でも高い評価を受けました。ファンも待望の続編は、連続公開の二部作です。
 
今回のような前後編の二部作と言えば、昨年も「劇場版SPEC〜結〜」がありました。
このパターンの場合、前編は最終章への序章的な作りになってしまいがちです。
しかし本作は、アクションシーンも含めて十分に見応えのある作品で満足感たっぷりです。
 
さて、前作からは精神的にも大きく成長したように見えるヒロイン神谷薫(武井咲)。
セリフは少な目ですが、終盤には薙刀(なぎなた)を操った殺陣のシーンも見せてくれます。
ただ武井咲にはあまりアクション似合わず、また素早い動きにもあまり慣れていないようで、
撮影のために覚えた殺陣の手順をこなすのに精一杯という感も否めませんでした。
 
その一方で、巻町操を演じた土屋太鳳のアクションからは、彼女の身体能力の高さが伺えました。
颯爽と走る、高く跳ぶ、さらに回し蹴りの技を使って敵を倒すなど、まさに華麗なるアクションで、
演技力も備えた若手女優として、今後も注目の一人です。
 
緊張感あふれるシーンから幕を開けるストーリー。廃墟のよう場所に踏み込んでくる警官隊。
ところが、どこからともなく大勢の敵が姿を現し、警官たちが次々と瞬殺されていくのです。
最後に残る斎藤一(江口洋介)。目当ての志々雄真実(藤原竜也)との対面となります。
本作最大の敵・志々雄。燃え盛る炎の向こうに立ち、顔じゅうを包帯で覆われた異様な風貌。
存在感たっぷりの悪役ぶりで、派手なオープニングシーンを大いに盛り上げてくれます。
 
ところ変わって江戸。緋村剣心(佐藤健)は、左之助(青木崇高)や恵(蒼井優)、
弥彦(大八木凱斗)と、薫の道場で暮らすようになっており、この日は、
浅草で芝居の見物をしています。一気に場面は和むのですが、
和むと言えば剣心の、「〜でござるよ」という独特の言葉づかい。
本作のクライマックスとなるシーンでは、そのしゃべり方に苛立った志々雄が、
「ござるじゃねぇー!」と息巻くシーンもあります。
 
物語は、京都で暗躍する志々雄の息の根を止めてほしいと大久保利通から依頼された剣心が、
薫の反対を押し切って京都へ向かうところから大きく動き始めます。
その旅の途中も、剣心は操と出会って騒動に巻き込まれたり、
瀬田宗次郎(神木隆之介)との一騎打ちなど、見どころ満載です。
 
さらに逆刃刀をめぐるエピソードが盛り込まれたり、沢下条張(三浦涼介)との戦いや、
柏崎念至(田中泯)と四乃森蒼紫(伊勢谷友介)の息詰まる肉弾戦など、
激しいアクションシーンの連続で、スクリーンからまったく目が離せません。
 
そしてラストは、志々雄との決戦目前となる剣心でしたが、、、。
 
9月13日公開の「伝説の最期編」が待ち遠しいエンディング。最終章にも大いに注目です。
 
 
<映画の次回作情報>
 
武井咲
クローバー(古澤健監督)
 11月1日公開 共演:大倉忠義、永山絢斗、夏菜、上地雄輔、木南晴夏、西村雅彦 他

土屋太鳳
人狼ゲーム ビーストサイド(熊坂出監督)
 8月30日公開 共演:森川葵、青山美郷、藤原季節、佐久間由衣、小野花梨、桜田通 他
 
 
 

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