日本映画の女優たち

グッドモーニングショー(君塚良一監督) 10月8日公開!

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ファイナルアンサー! その瞬間こそ、新たなる人生のオープニング。

インドのスラム街に住む主人公のジャマールが、露天のトイレでしゃがんでいる時、
兄のサリームに閉じ込めれます。しかし、その時その地にやってきたある人物に
どうしても会いたくて、ジャマールは思わぬ行動に出るのです。
この序盤の強烈なシーンから一気にストーリーに引き込まれました。

ところでどんな人間でも、生まれてきた以上は大人になるまでにさまざまな経験を積みます。
嬉しいことも辛いことも、そして出会いと別れも、死ぬまで繰り返すものなのです。
そしてまた、たとえ裕福な家庭に生まれたとしても、貧困な家庭であったとしても、
いろんな苦労を乗り越えなければならないのが人間というものです。
もちろん生きていくためには、自分で稼ぐことも必要となります。

ジャマールはスラム街で育ち、まともな教育を受けてはいません。
今はコールセンターに勤めてはいるものの、お茶くみのような仕事です。
そんな彼が、なぜクイズ$ミリオネアに出場したのでしょうか、、、。
そして、なぜ次々と正答を導き出せたのでしょうか、、、。

実は番組への出場には深い理由があったのです。しかし正しい答えを導き出せたのは、
彼が生まれ育った環境に他なりませんでした。ではいったい彼は、この場に至るまで、
どんな生活を送ってきたのでしょうか。そこには聞くに堪えない過去がありました。
そんな衝撃の過去が徐々に明かされていく手法こそ、特筆すべきシナリオと呼べそうです。

冒頭、華やかなクイズ番組のステージで司会者からもてはやされるシーンが一転し、
警察で取り調べを受けるジャマールが映し出されると、そこからストーリーは、
クイズの問題と、ジャマールの少年〜青年時代の回想が交互に描かれていくのです。

例えば仕方なく覚えたりとか、その場凌ぎのために詰め込んだ知識は身につきません。
テストのためだけに記憶したことが、テストが終わるときれいに忘れるのもそのためです。
しかしジャマールの記憶にあったものは、教えられたことではなく自ら経験したことです。
しかも絶対に忘れない、というよりも記憶から消し去ることのできない、ましてや
言葉にも出したくない辛い経験の積み重ねが、今の彼を形成していたのですから。

クイズのステージで、司会者にプレッシャーをかけられながら解答する姿。
警察の取調室で、警察官たちにプレッシャーをかけられながら供述する姿。
そして波乱の人生を、ある想いを胸に秘め続けて必死に生き抜いてきた姿。
そんなジャマールを取り囲む映像のトライアングル。その過去が一つ、また一つと、
明らかにされながら、彼の人生の今の瞬間に近づいていく構成は見事でした。

時にはいじめられ、時には助けられながら、いつも一緒だった兄のサリーム、
そして少年時代に出会った女の子ラティカを加えた三銃士。
クイズのファイナルは、三銃士のために三銃士が活躍するという劇的な幕切れ。

さらにその先には、運命が叶えてくれた感動的なラストが待っていました。
でも、その運命を切り開いたのは、他でもないジャマール自身なのですから、、、。

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