日本映画の女優たち

グッドモーニングショー(君塚良一監督) 10月8日公開!

コラム館(演劇)

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誰にだって、大声でシュプレヒコールしたい時があるはず、、、。

鴻上尚史の企画・原作・脚本・演出、堤幸彦の企画・原案による舞台「僕たちの好きだった革命」を
東京芸術劇場にて鑑賞しました。初鑑賞ですが、2007年に初演された人気舞台の再演です。
パンフレットには鴻上尚史と堤幸彦の対談が掲載されていますが、それによると、
元々は堤監督が映画化しようと20年間も温めてきた企画だったらしいのですが、
実現しないまま、2年前に鴻上尚史が舞台化という形でやっと実現した企画とのことです。

国語教師となって母校の拓明高校に戻ってきた日比野(塩谷瞬)が、2007年、
文芸部の部室で、8年前に書かれてボツになった原稿『僕たちの好きだった革命』を見つけ、
その内容を見て当時を回想するという形でストーリーは始まります。

よって舞台は1999年の拓明高校。日比野のクラスには、これを書いた小野未来:ミク(片瀬那奈)や、
高島希:のぞみ(森田彩華)らがいました。そしてこの原稿の中心人物として描かれているのが、
この年、拓明高校に復学してきた山崎(中村雅俊)です。実は山崎は、
1999年から遡ること30年前、1969年に起こった拓明高校の学生運動に参加した人物だったのです。
学生運動のリーダーだった兵頭(大高洋夫)が演説をしていたところを機動隊に引きずれ下ろされ、
代わりに演説していた時にガス弾を受けて意識不明に陥ったのですが、なんと30年ぶりに意識を
取り戻し、47歳にして拓明高校に復学してきたという、ものすごい設定です。

当然、1999年の高校生と、1969年の高校生では言葉づかいも考え方も異なります。
そのため山崎は、日比野らの会話がちんぷんかんぷんで、その逆もしかり。そのため、
彼らの会話には何度も笑いが起こります。たとえば、山崎にシュプレヒコールと言われても、
未来や希らは、そのシュリンプなんとかって何?とか、山崎がアジビラ(アジテーション・ビラ)を
配ると言っても、魚料理より肉の方が好きでしょ?とか、会話がまったくかみ合いません。
もちろん、1999年の高校生の会話を、30年ぶりに目覚めた山崎が理解できるわけもなく、
彼の態度がムカツクと言われても、胃でもむかついてるのか?などと言って胃腸薬を出してくる始末。
とにかく30年も経ってから復学するわけですから、当時の同級生だった兵頭が教頭になっていたり、
同じく同級生だった文香:ふみか(田島令子)の娘(未来)が同じクラスにいたりするわけです。

さまざまな世代の人間関係が絡み合って展開するストーリーは、生徒は学校に管理されるのではなく、
生徒が中心になってものごとを進めないといけないという山崎の考え方に同調する生徒たちが
徐々に増え、そして30年ぶりに革命的なことを推し進めるクライマックスへと突き進むのです。

思った通りのことをやる。それが若さの特権。国語教師となって行き詰っていた日比野が、
当時を思い出して感じたのは、いつまでも若い時の気持ちを忘れず、何事にも失敗を恐れず、
前向きに挑戦していた時の気持ちを思い出して生きていこうということです。
そんなことを改めて教えてくれる物語であり、1999年を知る人にも懐かしい出来事やキーワードが
ちりばめられ、もちろん1969年を知る世代にもノスタルジーが漂ってくる舞台に仕上がっていました。

しかも、1999年のラッパー役として登場するGAKU-MCのラップも聞ける、
中村雅俊演じる山崎のフォークギターでの弾き語りも聞ける、
そんな盛りだくさんの舞台に、何度もカーテンコールの拍手が沸き起こりました。


ただ、舞台本番が無事に終了すると、大ベテランの中村雅俊でさえ、
ふっと緊張感がゆるむことがあるのでしょうか。
カーテンコールでの観客に向かっての挨拶で、思いっ切りかんでしまいました。
これには客席からもステージ上にズラリ並んだ共演者からも大きな笑いが起こりました。

しかも最後は、何度もカーテンコールでステージに呼び出されるものですから、
とっとと帰れ!というシュプレヒコールで、ステージ上の中村雅俊から観客は追い出される格好。
しかしこれには最後まで観客も笑いっぱなし、みんな大満足だったと思います。

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4人ともに主演女優。彼女たちがイメージする女優像とは、、、、。

今は女優としてどうかより、生き方とか社会とのつながりまで評価される時代(キョンキョン)。
女優として生きてる感覚はなく、毎回与えられた役にただ向き合っているだけ(蒼井優)。
女として優れてると書くわけだから、この字が意味するところが大きいと思う(村岡希美)。
昔は歴然と女性差別があったから、「女優」と呼んで持ち上げて働かせていた(渡辺えり)。

4人の対談がパンフレットに掲載されていて、それぞれに上のような興味深い言葉が聞かれました。

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華やかな舞台を彩る女優たちの楽屋では、どんな会話がなされているのでしょうか。
嫉妬心やライバル心が渦巻いて、どろどろした空気が漂っているのでしょうか。
あるいはプライドの高い女優たちは、会話なんて一切しないのでしょうか。
もちろんそんなシーンもありますが、生瀬勝久の演出が功を奏しているようで、
随所に笑えるシーンが盛り込まれ、希望の持てるラストへとつながる物語となっています。

そのオープニング。暗転からぼんやりと明るくなると、舞台上手に2台並んだ化粧台。
入念に化粧を施しているのは、ちょっと疲れた雰囲気の女優B(小泉今日子)と、
大ベテランっぽい女優A(渡辺えり)。その化粧には余念がなく、というよりも、
いつまで経っても化粧が終わりそうにありません。出番はいつ?と思っていたら、
二人の会話から、二人が永遠のプロンプターであることがわかるのです。
言いかえれば、本番の女優に何かあった時のための、永遠の代役とも呼べるわけです。

いっぽう、舞台の下手の化粧台で出番を待っているのは女優C(村岡希美)。
実はここではチェーホフのかもめを上演しているようで、Cは主演女優です。
彼女は女優AとBの会話に耳を貸すこともなく、二人の周りの空気が澱んでいるとさえ言って、
近づくことすらしないまま、派手な衣装を纏って楽屋を出て舞台に向かっていきます。
そして女優Cが舞台に出ている間も、Cに対する愚痴も含めてAとBが会話を続けています。

それにしても化粧の手を休めずしゃべり続けていますが、二人とも長くプロンプターを
やってきたため、過去の舞台のセリフを完璧に覚えており、その会話が、いつの間にか
有名な舞台のセリフ交換にとってかわるのも面白いところです。

女優Cが楽屋に戻ると、弱々しそうな女優D(蒼井優)がやっと登場します。
DはもともとCのプロンプターをやっていたのですが、しばらく入院していたようで、
なんと枕を持ったまま楽屋に戻ってきました。そして主役を返せとDに詰め寄ります。
どうもDは精神状態が不安定なようで、、、。

やがて舞台が終わって女優Cは楽屋を出て帰っていきますが、3人は話し続けています。
そして3人の会話がチェーホフの3人姉妹のセリフへと変わっていき、、、。


映画ならオーケーのカットがあり、そのカットがつながって、一本の作品が完成するものです。
しかし、生の舞台はカットをつなげるのではなく、すべてのシーンが流れるようにつながります。
セリフも演技もその瞬間だけのもの。映像として残るものではなく、すぐに流れ去るものです。
それでも、流れた去ったものもすべてが記憶に残っている。まるで昨日のことのように、
鮮明に記憶に残っているのです。自らが真剣に打ち込んだことは、いくつになっても完璧に
記憶の底に残るもの。そんなことを感じさせてくれるラストシーンでした。

30代の看板女優。そして女優に成り切れなかった40代、50代のプロンプター。
そして女優を目指す20代のプロンプター。4世代の女優たちが演じる女優たち。
彼女たちの年齢に応じた話し言葉も注目すべき台本に仕上がっていました。



<映画の最新作情報>

蒼井優
いけちゃんとぼく(大岡俊彦監督)で、ぷよぷよした不思議な生き物「いけちゃん」の声を演じます。
6月20日公開で、共演は深澤嵐、ともさかりえ、萩原聖人、モト冬樹、蓮佛美沙子、吉行和子らです。

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サスペンスが最高潮に近づく時、いつの間にか舞台はコメディに!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の舞台、神様とその他の変種。
タイトル通り、オープニングで自らを「神様」と名乗る人物(廣川三憲)が登場します。
自分で自分を神様と呼びながら、ストーリーテラーのように、こらから始まる物語の
紹介をするのです。しかし見た目は神様とは程遠い、ホームレスのような薄汚い格好です。
果たして彼は本当に神様なのか、、、。興味をそそります。
そして一方の「その他の変種」は、もちろん人間ということになります。

舞台となるのはサトウ家。サトウ家には息子のケンタロウ(みのすけ)がいますが、
登校拒否で学校には行っていません。その影響なのか、ケンタロウの母親(峯村リエ)と
父親(山内圭哉)の関係が、どことなくぎくしゃくしています。
そのサトウ家に、家庭教師(水野美紀)がやって来るところから、
サトウ家の謎が少しずつ明らかになっていきます。

実は前任の家庭教師が突然いなくなっていました。ケンタロウのことが心配で、
学校からわざわざ家庭訪問に来た担任の先生も、この家へ来た後に姿を消してしまいました。
それだけではなく、サトウ家を訪れた来客のほとんどが消息不明になるという事実が判明し、
刑事もサトウ家を探っているようです。果たして何らかの事件性があるのでしょうか、、、。

ケンタロウの母親は、来客に対して、いつも黄色いカップでコーヒーや紅茶を出していました。
息子や家庭教師には白いカップなのですが、来客には黄色いカップです。
要は黄色いカップで出されたコーヒーや紅茶を飲んだ人が、その後消息不明になっているのです。
観ている方は容易に想像してしまいますが、これは母親だけの仕業ではなく、ケンタロウの父親も
何かを知っている素振りが見える演出で、中盤以降まで、このサスペンス感が高まっていきます。

ところで、サトウ家の向かい側は動物園で、家の3階にあるケンタロウの部屋からは、
動物たちがよく見えるという設定です。しかも彼は動物たちと話せるというのです。
正確に言えば動物たちの気持ちがわかるとでも言うのでしょうか。しかしケンタロウ以上に、
動物の言葉がわかる人物がいました。動物園の飼育員のユウチャン(大倉孝二)です。
しょうちゅうサトウ家で油を売っていますが、ユウチャンのセリフには常に笑いが伴います。
サスペンス風ドラマの緊張感をやわらげる役割でもあります。

そんなある時、ケンタロウの同級生スズキサチオ君の母親(犬山イヌコ)と父親(山崎一)が
サトウ家にやってきます。サチオがケンタロウ君にいじめられたと言っているから、
うちの息子に謝れと、わざわざ言いにやって来たのです。そんなスズキ夫妻に対しても、
ケンタロウの母親が、黄色いコーヒーカップを差し出しますが、、、。
さらに、サチオの父親とケンタロウの家庭教師に、過去に関係があったような事実も浮上し、、、。

サスペンス感覚を煽るだけ煽っておいて、終わってみればコメディ?
とにかく終盤は大倉孝二の個性の強みもあって、かなり笑える仕上がりですが、
子供を育てる両親のあり方とは?夫婦のあり方とは?そして神様ってほんとうにいるの?
そんなことまで、ちょっと考えてみたくなる作品でした。

それにしても人間って変種。あることないこと叫びまわる変な生き物だなって思わせます。
そして向かいの動物園から聞こえる鳴き声が、動物の方が人間より普通だよって思わせるのです。



<映画の次回作情報>

水野美紀
:火天の城(田中光敏監督)
9月12日公開  共演:西田敏行、福田沙紀、大竹しのぶ、椎名桔平 他

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ステージと客席が一体になる、朗読劇を越えた感動のクライマックスに涙。

若い男女二人の演者が日替わりでコンビを組み、台本を手に物語を読み綴っていく朗読劇。
TOKYO FMホールの中央に作られた正方形のステージを四方向から囲むアリーナ型のステージ上には、
白い4つのスツールが正方形の頂点のように並べられています。
ステージの二つの角には客席通路へと降りる階段があり、通路の先には小さなステージが
用意されています。まずはその両方の小さなステージに一人ずつ演者が登場し、
ステージを対角線上にはさみながら、朗読劇が始まっていくのです。

生バイオリンの演奏をバックに聞こえてくる男性の声。本日の男性キャストは中尾明慶。
彼の朗読の声に佐津川愛美の声が少しずつ重なり、二人の声がオーバーラップしながら、
台本を持った二人が、向かい合いながらステージへと上がっていきます。
朗読劇なので二人は手に台本を持ったままですが、時折顔を上げては、
相手の表情を確かめる演出(なのか二人のアドリブなのか)があります。
また、ただ読むだけではなく、どの方向の客席にも顔が見えるように、座る場所を変えたり、
時にはステージ上を歩きながら、また時には客席通路を通って小さいステージに上がったりと、
いろいろと趣向がこらされています。

また、客席内の二方向の上部にはスクリーンが用意され、二人の朗読内容にそった風景や、
写真、それはスーパーの野菜だったり、水族館にいる生物だったり、夕陽だったり、
さまざま静止画が映し出され、ストーリーを盛り上げます。またキーポイントとなる会話は
スクリーンにそのままセリフが映し出され、感動を高めてくれます。
この効果的な演出を担当しているのは、おなじみの堤幸彦監督です。

中尾明慶が演じる優基は、元気がありあまる男子。手に持つ台本が邪魔に感じるほどで、
体全体で演じたいような雰囲気がただよいます。バスケットボールのシーンがあるのですが、
そこは台本をいったんステージに置いて、ここぞとばかりに体で表現してくれました。
しかもアドリブで、イチロー選手のバッターボックスでのモノマネを完璧なまでにやってのけ、
客席のあちこちからは笑いが起こっていました(笑)。

佐津川愛美が演じる麻樹は、その人形のようなかわいい衣装がとっても似合っていて、
ただ病気を抱えているという役柄のため、抑えるところは控えめに表現し、
一つひとつのセリフをしっかりとたどっていくような口調でした。

物語は、幼なじみの優基と麻樹が中学3年生になり、一緒にいるだけで幸せという二人の、
普段の楽しい日々を描いていくのですが、そんなある日、麻樹が抱えていた病気の秘密を
告白するところからストーリーは急展開し、悲しいラストへと向かっていくのです。

「もしもキミが僕を愛することをやめたとしても、僕はキミを愛することを忘れない。」
そんな言葉に感動する人、この物語に自分自信の過去の体験を重ねて胸が熱くなる人、
もちろん自然に涙があふれてくる人、さまざまだと思います。
この朗読劇というスタイルは、ステージも客席も比較的明るく、客席も四方向にあるので、
周囲の観客の表情も見えてしまうのですが、だんだんと涙する人たちが増えていく光景、
そして最後の二人の重なり合う言葉、強烈に印象に残るステージでした。

  
<映画の最新作情報>

佐津川愛美
:鈍獣(細野ひで晃監督/宮藤官九郎脚本)・・・5月16日公開 

喋り方もやる事も全部ウザい。でも何事にも一生懸命な小悪魔ホステス、ノラを演じます。

共演:浅野忠信、北村一輝、ユースケ・サンタマリア、真木よう子、南野陽子 他


中尾明慶
:ROOKIES−卒業−(平川雄一朗監督)・・・5月30日公開 
 
トレードマークのモヒカンも野球帽をかぶると好青年。俊足センター、関川秀太を演じます。

共演:佐藤隆太、市原隼人、小出恵介、城田優、高岡蒼甫、桐谷健太 他

夜の来訪者

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会話だけが引き起こすサスペンス。会話だけで引き裂かれる家族。会話だけでは見えない真実。

舞台俳優としておなじみの段田安則が、初めて演出を手がけた舞台、夜の来訪者を初日に鑑賞。
原作は時代や国境を超える名作として知られ、イギリス人のジョン・ボイトン・プリーストリーが
この戯曲を書いて最初に上演されたらのは1946年のイギリス。1950年代になって日本でも上演され、
本国イギリスでも長きに渡って上演されている舞台とのことです。

本作の舞台は1970年代、ある工場を経営する秋吉兼路(高橋克実)の邸宅の一室。
裕福な家庭の居間を掃除する女中(梅沢昌代)が登場、鼻歌を歌っているシーンからスタートします。
歌う曲はちあきなおみの喝采。本筋とは関係ありませんが、これは1972年のレコード大賞受賞曲でした。
そこに兼路の娘の千沙子(坂井真紀)の婚約祝いの会食を終え、兼路と妻の和枝(渡辺えり)、千沙子、
その夫となる森永良三(岡本健一)、そして千沙子の弟で、兼路の工場で働く兼郎(八嶋智人)が、
揃って帰ってきて、居間に勢ぞろいします。おめでたい日の夜ということで、みな上機嫌です。

ところが、その美味しい酒の余韻に浸っていたのもつかの間。玄関の呼び鈴が鳴ります。
こんな夜遅くの来訪者はいったい誰なのか、演出では柱時計が8回鳴る時間でした。登場してきたのは、
警官と名乗る橋詰(段田安則)。いきなり、近くの病院で今日、若い女性が自殺したと告げるのです。
幸せな一家団欒の席に、わざわざそのことを言うためにやってきた警官。彼は、少しずつ死んだ女性の
素性を話し始めるのですが、果たしてこの家族と、家族の中の誰と、その女性の死が関係があるのか、
大いに興味をそそり、冒頭からすっかりストーリーに引き込まれてしまいます。

まず橋詰は、兼路とその女性の関係を語ります。女性の名前だけ知らされて聞き覚えのなかった兼路も、
写真を見せられて、ハッとします。2年前まで兼路の工場で働いていて、兼路がクビにした女性であり、
その後、名前を変えていたのです。しかし、その写真の見せ方に重要な秘密が隠されていました。
しかも、その女性とかかわりがあったのは兼司だけではなかったのです。ひとつ、またひとつと、
過去のエピソードを持ち出し、千沙子にも、良三にも、和枝にも、さらには兼郎にも、その女性と
何らかの接点があったことを橋詰は暴いていきます。なにしろ家族の全員が、
その女性と何らかのかかわりがあったわけですから、幸せな家族が一転、引き裂かれそうになります。

時折怒鳴りちらす高橋克実の迫力。開き直った妻の渡辺えり(2007年に渡辺えり子から改名)の貫録。
普段より高い声で演じる坂井真紀は実年齢より若そうなお嬢様。激情的な性格で泣き始める八嶋智人。
ひとり冷静な良三を演じる岡本健一。そして、その口調とはうらはらの話を展開し、家族関係を
壊そうとするのか、警官の段田安則。初日から演技陣の芸達者ぶりは、ほぼ完璧です。

果たして、すべてを語って橋詰が去っていった後、時計の音が9回鳴る頃の時間なのですが、
今度は良三の落ち着いた推理で、物語はやっとのことで終結へと向かいます。
しかし、その後に待っているラストシーンに、サスペンス感覚がさらに高ぶるのです。

約2時間弱。そこにあるのは会話だけ。場所もその一室だけ。そこで繰り広げられる会話だけで、
サスペンス劇は見事な完成形を見せてくれました。


<映画の次回作情報>

坂井真紀

:THE CODE −暗号−(林海象監督)
初夏公開予定  共演:尾上菊之助、稲森いずみ、宮迫博之、成宮寛貴、貫地谷しほり 他

:私は猫ストーカー(鈴木卓爾監督)
2009年公開予定  共演:星野真里、徳井優、江口のりこ 他

:ACACIA(辻仁成監督)
2009年公開予定  共演:アントニオ猪木、石田えり、林凌雅、北村一輝 他

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