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グッドモーニングショー(君塚良一監督) 10月8日公開!

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思い出の地を巡るからこそ、故郷の海だからこそ、伝わってくる。そんな妻の想いが、ここにはある。
− 心に響く歌声を聴かせる、夫の気持ちに笑顔で応える、田中裕子の素朴にして優雅なる妻の姿 −
 
窓際に吊るされた風鈴の音色に、在りし日の妻・洋子(田中裕子)の笑顔を思い出す倉島(高倉健)。
回想故にその画面はモノクロで、今も残っている風鈴だけに色がついているという映像手法です。
 
たとえば写真やモノなど、何かを見るという視覚によって、亡くなった人を思い出すこともありますが、
ふとした音が耳に入った時、つまり聴覚の刺激によって、亡き人を思い起こすこともあるでしょう。
そんなシーンから幕を開けるストーリーは、倉島が洋子からの遺言を受け取るシーンから動き始めます。
 
洋子が残した2通の遺言。しかし、そのうちの1通はその場では見せてもらえず、
洋子の遺志によって、彼女の故郷である長崎県平戸の薄香の郵便局で受け取ってほしいとのこと。
この遺言によって、富山から長崎への倉島のワゴン車での旅がスタートするわけです。
映画を観ている方も、倉島同様に「妻はなぜ、こういう形に?」という疑問を抱くわけですが、
それを知るために、倉島と同じ気持ちになって、行く先々での旅の醍醐味を味わうことになるのです。
 
一方、開封したもう1通の遺言には、「あなたへ 私の遺骨は故郷の海へ撒いてください」とだけ。
そんな洋子の遺志をかなえるために薄香を目指す倉島。その旅の途中には、洋子との出会いから、
夫婦での生活の日々が、そして洋子が亡くなる前の病室での様子が、随所に盛り込まれていきます。
 
病室の回想シーンでは、「これ(小さな瓶に挿した花)、置く場所、(車の中に)作っといてね」という、
そんな洋子の言葉を思い出すのですが、このシーンでも、部分的に色をつける効果が発揮されていました。
 
旅は道連れという言葉がありますが、旅の途中に出会う人たちとの交流も見どころですが、
杉野(ビートたけし)との関係では、杉野の意外な人物像にちょっと驚かされました。
また田宮(草剛)と南原(佐藤浩市)との交流では、終盤にやや強引と思える設定もありました。
しかしながら、数々の出会いによるエピソードよりも、回想シーンを多めに盛り込んだシナリオが功を奏し、
最後まで、倉島と洋子の愛の軌跡の物語という基本線が崩れず、作品として上手くまとまっています。
 
旅で出会った人たちとの会話の中にも、耳に残る言葉はいくつもありますが、
いざ終わってみれば、やはり倉島と洋子の数々の言葉がに心に刻まれています。
中盤、「大切なものって、失くしてしまってから、その価値に気付くんですね」と、倉島に語りかける洋子。
また終盤には、「女房にとって、自分はなんだったんだろう」と倉島が切々と語るシーンも印象的です。
 
高倉健がいるだけでスクリーンが引き締まるのですが、それぞれのシーンにマッチした共演者の演技も、
作品のクオリティを高めています。田中裕子の優しい笑顔と、秘めたる想いが込められた表情はもちろん、
ちょっとしたシーンでの原田美枝子の安定感、後半には、あるエピソードをもたらす余貴美子の強烈な存在感、
さらに綾瀬はるかの「こげん日は人の好意ば受けんと!」と言う漁師町の娘像も好演でした。
 
クライマックスでは、夕陽をバックに揺れる船の映像も美しく、再び回想で風鈴のシーンが登場し、
今度はフルカラーになることで、倉島の妻への記憶がより鮮明になったことを教えてくれるのです。
 
妻の遺志を果たすまで、いろいろと紆余曲折はあるものの、倉島の回想と旅で綴られたストーリーは、
ロードムービー以上に、大人の夫婦の愛の物語として仕上がっています。
 

<映画の次回作情報>
 
綾瀬はるか
映画 ひみつのアッコちゃん(川村泰祐監督)
現在公開中     共演:岡田将生、谷原章介、吹石一恵、塚地武雅、大杉漣、加賀丈史、香川照之 他
 
リアル〜完全なる首長竜の日〜(黒沢清監督)
2013年初夏公開   共演:佐藤健、中谷美紀、オダギリジョー、染谷将太、松重豊、小泉今日子 他
 
 
原田美枝子
ふがいない僕は空を見た(タナダユキ監督)
11月17日公開    共演:永山絢斗、田畑智子、窪田正孝、小篠恵奈、三浦貴大、銀粉蝶 他
 
ミロクローゼ(石橋義正監督)
11月24日公開    共演:山田孝之、マイコ、石橋杏奈、鈴木清順、佐藤めぐみ、奥田瑛二 他
 
奇跡のリンゴ(中村義洋監督)
2013年公開予定   共演:阿部サダヲ、菅野美穂、山努、池内博之 他
 
 
余貴美子
横道世之介(沖田修一監督)
2013年2月13日公開 共演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、堀内敬子、國村隼 他
 
だいじょうぶ3組(廣木隆一監督)
2013年公開予定   共演:国分太一、田口トモロヲ、乙武洋匡 他
 
 
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繰り返される金曜日。その多視点的な映像が構成する時間と空間に存在する誰かの視線に共感。
− ゾクッとするほどの橋本愛の冷めた視線、ちらつかせる嫉妬心に切なさ見せる大後寿々花 −
 
とある金曜日。職員室で顧問と脚本の話をしている映画部の前田(神木隆之介)と親友の武文(前野朋哉)。
職員室の片隅には、机にひれ伏して泣いている女子がいます。
その光景を見ている先生が「桐島(のこと)ですか?」と別の先生に尋ねると、
聞かれた先生が「桐島(のことです)」と答えます。いったい桐島に何があったのか、、、。
 
実はこのさりげない会話に何かヒントがあるのかもしれないと思っていたのですが、
最後の最後までその何かが明かされることはありません。ラストに向かって興味は募るばかりですが、
実はストーリーは桐島本人の話ではなく、彼と同じクラスの生徒や、彼と同じバレー部の部員たち、
彼の恋人、彼の親友など、桐島をとりまく生徒たちの群像劇となっています。
 
運動部系、文化部系、帰宅部系、高校時代はいろんな生徒がいました。もちろん部に籍を置きながら、
帰宅していた生徒もいるでしょう。帰宅部よりは文化部がエライとか、文化部よりは運動部が優先とか、
そんなせめぎ合いがあったかもしれません。クラスの中では大親友でも、部活の時間はまったく別行動で、
部活が終わるのをお互いに待って、いっしょに帰宅する仲の良い生徒たちの姿もよく見かけました。
 
クラスの中では、友だちグループの中で意見が対立したり、時には孤立を経験することもありました。
強いチームを作るため、あるいは良い作品を作り上げるために、部活仲間との確執もありました。
もちろん進路のことで悩んだり、好きな異性のことが気になったり、嫉妬心を抱くこともあったでしょう。
 
この作品は誰かが主人公というわけではなく、もちろんタイトルになっている桐島という生徒でもなく、
登場人物の誰もが主人公です。だからこそ、冒頭、それぞれの視点でカメラが回されるのです。
それゆえ自分の高校生時代を思い出しながら、その誰かに、その何らかの言動に共感できるのです。
 
前田は、顧問からは自分たちの現実を映画にしろと言われましたが、ゾンビ映画の脚本を書きました。
「ゾンビにリアリティはないだろ!」と顧問に呆れられますが、信念を貫く姿勢を応援したくなります。
地味な性格で他人に譲ってばかりですが、ここだけは譲れないという瞬間がラストにやってきて、、、。
 
宏樹(東出昌大)は桐島の一番の親友ですが、桐島からは何も聞かされていないのでしょうか、、、。
梨紗(山本美月)は桐島の彼女ですが、桐島と連絡さえ取れなくなり、イラつくばかりで、、、。
梨紗の親友の沙奈(松岡茉優)は宏樹と付き合っていますが、その親密ぶりを見せつける嫌な性格で、、、。
 
宏樹に片思いの亜矢(大後寿々花)は吹奏楽部の部長。後輩の詩織(藤井武美)からも慕われていますが、
クラスには友だちもいません。なぜか一人で、場所を変えながらサックスの練習をしていて、、、。
 
バドミントン部のかすみ(橋本愛)はいつも冷静な性格ですが、何か秘密があるようで、、、。
同じバドミントン部の実果(清水くるみ)は、梨紗、沙奈、かすみと仲良しの4人組ですが、
いつも体育館の隣のコートで練習しているバレー部の風助(太賀)が気になるようで、、、。
 
そして桐島がいなくなったことによって、いちばん注目されることになった風助は、
桐島の後釜としてチームのリベロを任されるのですが、、、。
 
まさに誰もが主人公。その誰かに自分自身の高校生時代を重ね合わせることで思春期の記憶が甦る秀作。
青春映画には、やはり校舎の屋上が、そして夕日が似合うのです。
 

<映画の次回作情報>
 
橋本愛
BUNGO〜ささやかな欲望〜(監督:冨永昌敬、西海謙一郎、熊切和嘉、関根光才、山下敦弘、谷口正晃)
9月29日公開    出演:谷村美月、水崎綾女、石原さとみ、波瑠、山田孝之、リリー・フランキー 他
 
ツナグ(平川雄一朗監督)
10月6日公開    共演:松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、遠藤憲一、八千草薫、仲代達矢 他
 

清水くるみ
旅の贈りもの 明日へ(前田哲監督)
10月27日公開    共演:前川清、山田優、葉山奨之、須磨和声、徳井優、二木てるみ、酒井和歌子 他

 
松岡茉優
悪の教典(三池崇史監督)
11月10日公開    共演:伊藤英明、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、水野絵梨奈、山田孝之、吹越満 他
 
鈴木先生(河合勇人監督)
2013年1月12日公開 共演:長谷川博巳、臼田あさ美、土屋太鳳、風間俊介、田畑智子、富田靖子 他

 
藤井武美
悪の教典(三池崇史監督)
11月10日公開    共演:伊藤英明、二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、水野絵梨奈、山田孝之、吹越満 他
 
 

黒部の太陽(1968)

 
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前代未聞の超大作が、今スクリーンで甦る。日本一のダム建設に隠された、名もなき男たちの死闘。
 
1968年に劇場公開されて以降、「映画は大きなスクリーンで観てほしい」という石原裕次郎の意思から、
ソフト等されることもなく、イベント等での上映以外、一般公開されることがなかった「黒部の太陽」。
しかもこれまでイベントで上映されていたのは、そのほとんどが2時間十数分の短縮バージョンだったとのこと。
 
それゆえ幻の超大作と言われた本作が、初公開から44年を経て、再び完全版上映の運びとなりました。
石原裕次郎没後25年にあたる今年、石原プロモーション新年会にて、石原プロ会長の石原まき子氏が、
東日本大震災復興支援を目的として「黒部の太陽」を全国各所でスクリーン上映すると発表したのです。
 
全国の公開情報はこちら → 「裕次郎の夢」プロジェクト

黒部ダムは、1956年の着工から1963年の完成までに7年を要し、延べ作業員は1,000万人を超えるとされ、
労働災害による殉職者が171人にも及んだという難工事でした。そんな黒部ダムの工事着工前夜から、
関電トンネルの貫通まで、作業員たちの苦労と、指揮を執る男たちの葛藤、さらにその家族の人間模様を、
大自然の脅威を盛り込んで描いた作品です。
 
冒頭、関西電力の黒四建設事務所次長の北川(三船敏郎)たち一行が、視察で雪の急斜面を登っています。
ようやく稜線に立った一行から、雄大な黒部渓谷を眼下に、こんな会話が聞こえてきます。
「(標高)二千九百です」「この下に造るんかね、ダムを」「日本で一番、世界でも四番目ってダムだ」。
「えらいところへ、ダム造んなきゃいけないだなぁ」と。当時の日本は、戦後の高度経済成長期を迎え、
慢性的な電力不足で、関西地方では停電が頻発していたという現実が、ダム建設の背景にあったようです。
 
一方、京都の建築事務所に努める岩岡(石原裕次郎)。忙しそうに図面を引いていましたが、
たまたま同じ京都の北川の自宅に来ていた間組ので国木田(加藤武)から電話で呼び出されます。
それが北川と岩岡の初対面でしたが、実は岩岡の父親の源三(辰巳柳太郎)は昔堅気のトンネル屋で、
かねてから北川とは仕事で付き合いがあったのです。
 
映画では、北川と、妻の加代(高峰三枝子)、娘の由紀(樫山文枝)、牧子(日色ともゑ)らとの、
温かい家族関係も描かれていますが、北川家とは対称的に、岩岡と源三の、顔さえ合わせれば喧嘩という、
岩岡の少年時代からの父親との確執も、平行して描かれていきます。
 
それでもストーリーの大半を占めるのは、関電トンネル内の掘削工事の現場です。
途切れることのない湧き水と格闘しながら、一歩、また一歩と掘り進める熊谷組の岩岡班。
そんなある日、掘削現場が破砕帯にぶつかり、切羽が崩れるという場面が訪れます。
 
これは前半のクライマックスシーンで、公開当時も撮影事故として報道されたという大出水のシーンですが、
全長200メートル以上のトンネルのセットの端に、420トンもの水を貯める巨大水槽を作り、
その水を十数秒で一気に放出し、大きい岩や砂利や丸太が大量の水と共に一気に流れ出てくるという、
演じる方も撮る方も危険すぎるシーンです。撮影にはカメラ11台を同時に回したということですが、
さすがにリアルで凄まじい映像に仕上がっています。
 
実際、このシーンで水から逃げるシーンを演じた役者は6人なのですが、役者だけでなくスタッフも、
大勢が大量の水に飲みこまれ、また流されて、四、五十人が直後に病院に運ばれたとのことです。
中でもスクリーンの中心にいた石原裕次郎は右手の親指を骨折し、左の大腿部にも大打撲を負いました。
当時はCGを使うこともなく、まさに撮影も命がけという真実を物語る名シーンとして語り継がれています。
 
映画は、その後も幾多の困難を乗り越えながら、トンネル貫通で歓喜する作業員たちを描いていますが、
ラストには、ダムの堰堤に立つ北川と岩岡の姿がありました。フル稼働しているダムと近代的な地下の発電所。
さらに殉職者慰霊碑も映し出し、ダム完成のために闘った男たちの不屈の精神を訴えかけてくるのです。
 

当時、観客動員は733万人を記録。興行収入の16億円は、現在の約80億円と言われています。
主演の石原裕次郎は1987年に亡くなり、その10年後の1997年、三船敏郎も帰らぬ人となり、
奇しくもその10年後の2007年、熊井啓監督も故人となりました。そんな彼らが映画人生を賭けた傑作。
この機会にこそ大スクリーンで必見の本作は、1968年度のキネマ旬報ベストテン第4位の作品です。
 
現在は東京で上映されていますが、今後も全国150箇所以上で上映会が開催されることになっており、
上映会の収入から運営経費を除いた全額が、東日本大震災の義援金に充てられるとのことです。
 

楽天地シネマズ錦糸町(JR錦糸町駅前)にて、9月14日まで上映中。
 
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おおかみこどもの特殊性。人間の女性の母親としての強さ。そんな親子に育まれた美しい絆。
− 女手一つで子供たちを育て上げた女性、花の苦悩を表現した宮あおいのボイスパワー −
 
「おとぎ話みたいだって、笑われるかもしれません。でもこれは、確かに私の母の物語です」。
花畑に寝そべる雪(声:黒木華)の、こんなナレーションで始まる回想形式のストーリー。
全編を通して、ポイントとなるシーンでは雪のナレーションが効果的に挿入されながら、
雪の母親である花を中心として、雪の父親である「おおかみおとこ」と花の出会いから、
雪と、弟である雨の出産、そして花の子育てを中心にストーリーが展開します。
 
そこには母親と子供たちの関係だけではなく、動物的な視点も必然的に盛り込まれ、
「おおかみこども」と自然とのふれあい、人間同士の温かいふれあいも描かれています。
もちろん「おおかみおとこ」という存在や、おおかみに変身するという「おおかみこども」の、
肉体と精神の微妙な変化の描き方はファンタジーに違いないのですが、
随所にリアルな演出もほどこされ、アニメーションの威力を見せつけてくれています。
 
女子大生の花(声:宮あおい)は、アルバイトをしながら真面目な学生生活を送っていました。
そんなある日、同じ教室を出て帰りかけた男子大学生(声:大沢たかお)に声をかけます。
「待ってください」と。そこからその彼と花との付き合いが始まるわけですが、
いつもどこか寂しげな彼に対して、ある日、「私がおかえりって、言ってあげるよ」と言う花に、
その彼は秘密を打ち明けるのです。自分が「おおかみおとこ」であることを、、、。
 
そんな彼の告白を受け容れ、いっしょに暮らすようになる花と彼。
ほどなく二人の間に女の子の雪が生まれ、次の年には弟の雨が生まれます。
ところが「大きくなるまで見守ってやろう」と言っていた彼が、子育てがたいへんな時期に、
あえなく死んでしまうのです。ちょっと残酷にも見える展開もありましたが、動物と人間の、
大きな違いが現実的に浮き彫りになるシーンもありました。
 
そこからは子育てに奮闘する花の苦悩の日々が中心に描かれていきます。
「お父さんにもっといろいろ聞いておけばよかった」と弱音を吐きながらも、
母親としての自覚が確実に強くなり、日々たくましい女性になっていくのです。
 
その一方で、大きくなるにつれて、周囲の人間との違いに悩む雪と雨。
自然や動物たちといっしょに暮らし、はしゃぎまわっていた活発な少女の雪は、
小学校で人間の男の子の優しさに触れることで、より人間らしくなっていくのです。
雨は人間の世界になじめず、小学校にも行かず、姉の雪とは対称的な気弱な性格でしたが、
ある日、山の中で老キツネに出会い、おおかみとしての本能に目覚めていくのです。
果たしてどういった人間になるべきなのか、そんな二人に決断が迫られるのですが、、、。
 
子育ての難しさ、人間同士のふれあい、自然との共存、、、。人間にとって普遍的なテーマを、
母親の強さという視点で描いた回想譚。最後の雪のナレーションにも、そしてラストカットにも、
自分を育ててくれた母親に対する、雪の感謝の気持ちが伝わってくる作品に仕上がっています。
 

<映画の次回作情報>
 
宮あおい
天地明察(滝田洋二郎監督)
9月15日公開    共演:岡田准一、佐藤隆太、市川亀治郎、笹野高史、岸部一徳、松本幸四郎 他
 
北のカナリアたち(阪本順治監督)
11月3日公開    共演:吉永小百合、柴田恭兵、仲村トオル、森山未來、満島ひかり、小池栄子 他
 
舟を編む(石井裕也監督)
2013年4月13日公開 共演:松田龍平、オダギリジョー 他
 
ペタル ダンス(石川寛監督)
2013年春公開予定  共演:忽那汐里、安藤サクラ、吹石一恵 他
 
きいろいゾウ(廣木隆一監督)
2013年公開予定   共演:向井理 他

 
大野百花
映画 ひみつのアッコちゃん(川村泰祐監督)
9月1日公開    共演:綾瀬はるか、岡田将生、谷原章介、吹石一恵、塚地武雅、香川照之 他

 
谷村美月
トリハダ−劇場版−(三木康一郎監督)
9月13日公開    共演:木南晴夏、佐津川愛美、石橋杏奈、入来茉里、白羽ゆり 他
 
BUNGO〜ささやかな欲望〜(監督:冨永昌敬、西海謙一郎、熊切和嘉、関根光才、山下敦弘、谷口正晃)
9月29日公開    出演:大西信満、水崎綾女、石原さとみ、波瑠、山田孝之、成海璃子、橋本愛 他
 
その夜の侍(赤堀雅秋監督)
11月17日公開    共演:堺雅人、山田孝之、綾野剛、坂井真紀、安藤サクラ、新井浩文 他

 
麻生久美子
グッモーエビアン!(山本透監督)
12月公開予定    共演:大泉洋、三吉彩花、能年玲奈、塚地武雅、小池栄子、土屋アンナ 他
 
 
 
 
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後悔が晴れる、わだかまりが解ける、父と娘の絆が証明されるクライマックスに待っている感動。
− 嫌な過去は忘れたいサバサバした性格の敏腕キャリアウーマン役、小西真奈美の牽引力 −
 
もし生まれ変われるとしたら、まったく別の人間になって、新しい人生を生きるのか。それとも、
別の人間であっても、前世の記憶を持ったまま生きるのか。どちらか選べるとしたら、、、。
もちろん、どんな人生だったのか、どんな家族だったのか、誰と付き合っていたのか、
そんなことを考え始めたら、そう簡単に答は出そうにありません。
 
しかも、どんな人間にだって、人生において後悔があるはずです。
そして後悔をたくさん抱え込んだまま、人間は死んでいく生き物なのかもしれません。
だからこそ「このままじゃ死んでも死にきれない、、、。」という言葉があるのでしょうか。
 
映画は印象的なシーンで幕を開けます。教会の中で結婚式を待つウエディングドレス姿の女性の後ろ姿。
そして教会のドアそっとを開け、彼女の後ろ姿をじっと見つめている高校生の少年。
この二人の意外な関係がラストで明かされる時、大きな感動の波が押し寄せてこようとは、、、。
 
主人公の渋谷健一(生瀬勝久)は離婚歴があって、今は一人娘の美加(刈谷友衣子)との二人暮らし。
美加にとっては、母親に逃げられた情けない父親というイメージで、普段からけむたがられています。
健一が作る弁当を持たされても、通学途中で弁当箱を開いて中身をゴミ箱にポイです。
美加の15歳の誕生日には、15本のバラを購入する健一。ところが、父親としの努力も空回りなのか、
美加が友人と万引きをしたとの連絡がその店から入り、現場に駆け付けて店長に平身低頭の健一。
 
その帰り際、健一は、美加の友人からこっそりと言葉をかけられます。
「おじさん、美加は悪くないんで、怒んないでくださいね」と。ところが、事情も確かめずに、
すぐに美加を叱責する健一。「ばかじゃねぇ?お母さんに逃げられたくせに!」と美加に反論され、
美加に手をあげてしまうのですが、、、。
 
この日、この美加の誕生日の出来事が、終盤までストーリーの鍵を握ります。健一がバラを買った花屋、
健一が美加の友人から聞いた言葉、健一が美加をぶってしまったこと。さらには誕生日プレゼントのバラを、
美加に直接手渡すことができず、美加の部屋の前にそっと置くだけになってしまったこと、、、。
 
その次の日、健一は、上司の由美(小西真奈美)と二人で出張に出かけるのですが、その出張先で、
不運にも落雷に遭い、死んでしまうのです。会社でも普段から由美にバカにされてばかりだった健一。
死んだ後に行った世界(大きな村?)でも、そんな二人の関係は続きます。どうせ死んでしまったのだからと、
もう気楽に生活しようとする由美。なぜなら由美にも結婚を失敗した過去があり、人生にも疲れ気味でした。
ところが健一は、どうしてもこのまま死ねわけにはいかないという想いが、後悔の念が消えません。
 
この後、ストーリーは健一と由美が存在する世界と、母親に引き取られた美加の現実を交互に映し出します。
父の葬儀を終えた美加の方は、両親の離婚の事情が少しずつわかってきます。父の墓参を絶やさない美加。
一方、やがて健一と由美に近づいてくる生まれ変われるというスープを飲む日。まさに生まれ変わりの瞬間。
迫られる究極の選択。由美の決断とは、、、。そして健一がとった行動とは、、、。
 
この作品では、死後の世界に登場するキャラクターにも注目です。
その表情が短かった人生を物語るかのような歩(大後寿々花)は、17歳で自殺したという過去を持っています。
生まれ変わりたくても生まれ変われないという女性ですが、死後の世界では健一の協力者になってくれました。
生前、健一の取引先の社長であった石田(松方弘樹)。この石田と健一の意外な再会後の関係にも注目です。
そして誰よりも個性の強い近藤(古田新太)が、健一に行った厳しいアドバイスの意味とは、、、。
 
やがて迎えるクライマックス。冒頭のシーンに戻るわけですが、ウェディングドレス姿の美加(伊藤歩)が、
少年(野村周平)と交わす言葉には、そして手渡すバラには、16年前の誕生日からこの日までの想いが、
後悔の念がたっぷり詰まっていました。そして美加の目から流れ出る美しい涙が、
観る者にも涙を誘う珠玉の感動作に仕上がっています。
 

<映画の次回作情報>
 
刈谷友衣子
鈴木先生(監督:河合勇人)
2013年1月公開 共演:長谷川博己、臼田あさ美、田畑智子、でんでん、富田靖子、風間俊介、浜野謙太 他
 

橋本愛
Another アナザー(古澤健監督)
現在公開中   共演:山賢人、袴田吉彦、加藤あい、正名僕蔵、三浦誠己、つみきみほ、銀粉蝶 他
 
桐島、部活やめるってよ(吉田大八監督)
現在公開中   共演:神木隆之介、大後寿々花、東出昌大、山本美月、松岡茉優、清水くるみ 他
 
BUNGO〜ささやかな欲望〜(監督:冨永昌敬、西海謙一郎、熊切和嘉、関根光才、山下敦弘、谷口正晃)
9月29日公開  出演:谷村美月、水崎綾女、石原さとみ、波瑠、山田孝之、リリー・フランキー 他
 
ツナグ(平川雄一朗監督)
10月6日公開  共演:松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、大野いと、遠藤憲一、仲代達矢 他
 
俺はまだ本気出してないだけ(福田雄一監督)
2013年公開予定 共演:堤真一、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、石橋蓮司 他

 
大後寿々花
桐島、部活やめるってよ(吉田大八監督)
現在公開中   共演:神木隆之介、橋本愛、東出昌大、山本美月、松岡茉優、清水くるみ 他
 

堀内敬子
映画 ひみつのアッコちゃん(川村泰祐監督)
9月1日公開  共演:綾瀬はるか、岡田将生、谷原章介、吹石一恵、塚地武雅、鹿賀丈史、香川照之 他
 
横道世之介(沖田修一監督)
2013年公開予定 共演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、井浦新、國村隼 他

 
谷村美月
トリハダ−劇場版−(三木康一郎監督)
9月13日公開  共演:木南晴夏、佐津川愛美、石橋杏奈、入来茉里、白羽ゆり 他
 
BUNGO〜ささやかな欲望〜(監督:冨永昌敬、西海謙一郎、熊切和嘉、関根光才、山下敦弘、谷口正晃)
9月29日公開  出演:大西信満、水崎綾女、石原さとみ、波瑠、山田孝之、成海璃子、橋本愛 他
 
その夜の侍(赤堀雅秋監督)
11月17日公開  共演:堺雅人、山田孝之、綾野剛、坂井真紀、安藤サクラ、田口トモロヲ、新井浩文 他

 
伊藤歩
渾身 KON-SHIN(錦織良成監督)
2013年1月公開 共演:青柳翔、甲本雅裕、宮崎美子、井上華月、笹野高史、中村嘉葎雄、財前直見 他
 
横道世之介(沖田修一監督)
2013年公開予定 共演:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、綾野剛、井浦新、國村隼、堀内敬子 他
 
 
 

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