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マーニ―が現れた夢の中の空間と、杏奈の想像を超えて貫かれた時間のコラボが生んだストーリー。
誰の夢に中にも、いろんな人物が登場するはずで、それはおそらくどこかで会ったことがある人物、
あるいは会ったことがなくても、会いたいと思い続けていた人物が登場するのではないでしょうか。 また風景や建物もそうです。行ったことがない場所や見たことのない風景に夢で出会ったとしても、 それは直接見たことがなくても、間接的にでも、なんらかの形で一度は目にした光景が、 夢の中にも出てくるのではないでしょうか、、、。 都会の公園のベンチに一人で座って、スケッチブックに絵を描いている杏奈(高月彩良)。
『私は、私が嫌い』という杏奈の心の声が、彼女の人間性をまず観る者に投げかけてきます。 決して明るい主人公とは言えません。心に何かの傷を負っていると想像させてくれます。 ほとんど感情を表に出すこともせず、と言うよりも思ったことが素直に口にできない杏奈。
他人と話すことが苦手な杏奈を、養母の頼子(松嶋菜々子)も普段から気にかけていました。 12歳の夏。喘息を患っていた杏奈は、担当医(大泉洋)から地方での療養を勧められ、 一人電車に乗り、頼子の親戚が住む海辺の村へやってくるところからストーリーは動き始めます。 親戚の大岩さん(寺島進)と大岩夫人(根岸季衣)は優しくおおらかな性格で、
杏奈に干渉することもなく、好きなように生活をさせてくれます。そんなある日、 偶然にも入江の反対側に佇むお屋敷を目にした杏奈は、この地には来たことがないはずなのに、 そのお屋敷をどこかで見かけたような気になるのです。 今度はそのお屋敷が杏奈の夢に登場するのですが、そこにはマーニ―(有村架純)が住んでいました。
夢で見かけたマーニ―が気になった杏奈は、実際にそのお屋敷までやって来ると、 そこにはもう誰も住んでいないはずなのに、そこでマーニ―に会うことができるのです。 ところが、いつ会っても、いつもいつの間にか、マーニ―は杏奈の前から姿を消している、、、。 この辺りの前半の展開から、杏奈の空想によって杏奈の心の中に生み出されたマーニ―が、
唯一の友だちとして杏奈を支え、そして杏奈自身も成長していく物語になっている。 そんな想像しながら見ていたのですが、数日後、そのお屋敷に新たな家族がやってきて、 その家の娘・彩香(杉咲花)の、とある発見から、これがまさに起承転結の転にあたる部分ですが、 その先には、意外な結末が待っていました。その夏、永久に友達だと誓い合った杏奈とマーニ―。 実は杏奈がマーニ―に出会う前から、もう永久の関係はできあがっていたとは、、、。 北海道の美しい土地を舞台に、ジブリの得意とするファンタジーの世界をたっぷりと盛り込み、
そこに一つの現実を融合させて描かれた爽やかなストーリー。 杏奈がその地を去る日。いつも海辺でお屋敷の絵を描いている久子(黒木瞳)に向かって、
「手紙書きます、素敵なお知らせがあるんです!」と投げかけた言葉が余韻を残す感動作です。 <映画の次回作情報> 有村架純
:くるみ割り人形(増田セバスチャン監督) 11月29日公開 共演(声の出演):松坂桃李 他 :アイアムアヒーロー (佐藤信介監督)
2015年公開予定 共演:大泉洋、長澤まさみ 他 根岸季衣 :喰女 クイメ(三池崇史監督) 8月23日公開 共演:市川海老蔵、柴咲コウ、伊藤英明、中西美帆、マイコ、古谷一行 他 :娚(おとこ)の一生(廣木隆一監督)
2015年公開予定 共演:榮倉奈々、豊川悦司、向井理、安藤サクラ、前野朋哉、落合モトキ 他 杉咲花 :イン・ザ・ヒーロー(武正晴監督) 9月6日公開 共演:唐沢寿明、福士蒼汰、黒谷友香、寺島進、松方弘樹、和久井映見 他 :繕い裁つ人(三島有紀子監督)
2015年1月公開 共演:中谷美紀、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、伊武雅刀、余貴美子 他 :愛を積むひと(朝原雄三監督)
2015年初夏公開 共演:佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、吉田羊、柄本明 他 |

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