昨夜の【Speedスケート】女子500m!

【小平奈緒】選手の速い・速い!弾丸スケートの興奮冷めやらぬ週明けですが〜


同じく【長野冬季五輪】で【Speedスケート】の圧倒的な強さで、
【金メダル】に輝いた【清水宏保】氏が、【小平奈緒】選手の滑りについて解説してる記事が有りましたので興味有る方はご覧くださいませ。


【清水】氏と云えば〜
【小平】選手のStart前に、右足を定位置に置く置き方が【清水】選手とそっくりです!
【長野冬季五輪】から20年。。。
女子のSuper・Star出現に大感動!です!デス!


↓お借りしました。
“氷と対話する”感覚が優れる小平の滑り
長野五輪金メダリスト清水宏保氏が解説
構成:スポーツナビ 2018/2/19 7:05
女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒(写真)の滑りを、長野五輪金メダリストの清水宏保さんが解説【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
平昌五輪のスピードスケート女子500メートルが19日に行われ、小平奈緒(相澤病院)は五輪新記録となる36秒94をマークし優勝。14日に行われた1000メートルでの銀メダルに続き2度目の表彰台となった。
また日本女子スケート陣としては初で、男子も含めると1998年長野五輪の清水宏保さん以来、20年ぶりとなる金メダル獲得だった。
今回のレースについて、長野五輪スピードスケート男子500メートル金メダリストの清水さんに話を聞いた。
序盤にバランス崩れるも滑り切る
スタートで出遅れたように見えたが、すぐに立て直した【写真:ロイター/アフロ】
――小平選手が実力を発揮し、見事金メダルを獲得しました。この結果については?
僕は正直、(小平選手のレースを)ドライに見られるかなと思っていました。それは、コメントする立場として、冷静に滑りを見なければいけなかったので、正直、感情移入はできないと思っていました。それでも、いざレースが近づいて来ると、心拍数も上がりましたし、見ている方が緊張しましたね。
(それまでのタイムを見ていて)小平選手が予定通り滑れれば優勝はできるかなと思っていました。ただスケートというのは転倒があったり、スケートのブレードが氷に刺さってしまったりと、その時点で終わりになってしまうアクシデントもあります。
また彼女のスケート人生に対する思いや、この数年間の戦ってきた思いなどを僕の中で勝手に考えてしまい、それは小平選手に限らず日本選手全員ですが、その思いを走馬灯のように思いだして、自分が滑っていた頃の思いを勝手に重ねてしまい、その時点から涙が出そうでした(笑)。実際、小平選手がスタートしてからは興奮して立ち上がって応援していました。
――その小平選手の滑りについてですが、最初の100メートルの入りが10秒26。1組後に滑る韓国のイ・サンファ選手よりはやや遅いタイム(イ・サンファは10秒20)でした。スタートに関しては?
最初、スタートの時に小平選手がピクッと反応している姿が見られました。あれは僕も見ていて「あ、フライングを取られるかも」と思いました。そういう時は選手も心境として、「(フライングを)取られるかな」「やり直しになるかな」と思ってしまうものです。ですから心の中では迷いが生じていると思うのですが、実際ピストルが鳴ってしまいました。その迷いというのは結局、10分の何秒ぐらいの出遅れになるのですが、そのまま50メートル付近まで行ってしまいました。これはスケート選手にしか分からないレベルなのですが、その間に一度バランスを崩しかけています。
100メートルまではもたつきながら通過したように見え、僕のイメージにある小平選手からすると「遅いかな」とも思いました。スタートからの滑りの見た目は良くなかったように思えました。それでもそんなことは関係なく、10秒2台というとてつもないタイムが出ていたので、「これはいったな」と確信し、そこで興奮しましたね。
――もたついているように見えてもちゃんとタイムを出しているということで、レースの中で修正ができていたと?
そうですね。今の彼女は(氷に)力を伝える能力が上がっているから(出遅れは)関係なく、その後の残り400メートルは完ぺきでした。
氷に力を加える感覚が研ぎ澄まされている
小平のスケーティングは「氷との対話」する感覚に優れている【写真:ロイター/アフロ】
――小平選手の滑りに関して「氷に力を伝える能力が上がっている」ということですが、これはどのような意味でしょうか?
着氷した瞬間に力が加わっているのですが、たとえば人が普段歩行する際、かかとから着地をして、つま先に体重移動をしてから力を乗せて前に進みます。ただ小平選手の滑りの場合、歩行で例えるならば、かかとで着地した瞬間に全身の体重を乗せて踏ん張って前に進んでいます。つまりスケートもかかとで着氷するのですが、体重移動の時間がないに等しいと言いますか、かかとで着地した瞬間に蹴り出して前に進んでいる状態なんです。
分かりやすい言葉で説明するのは難しいのですが、(小平選手のスケーティングは)以前より一歩一歩のストライドが伸びています。一歩が長くなっているのですが、それはかかとに(体重を)乗せた瞬間から(氷を)蹴って、しかも彼女が良く言っている
「氷と対話する」「氷とケンカをしない」滑りをしています。
なぜそういう文言になるかというと、氷というのは、力を加え過ぎると割れてしまいます。例えばアイスピックで(氷に)力を入れてたたくと割れてしまいますよね? そのように氷が割れないように、1ミリのブレードで力を加えるのですが、すると氷も陸上のタータン(陸上用のトラック)のように跳ね返ってくる瞬間があります。それは下から(反発力が)突き上げてくる瞬間なのですが、それを足裏の感覚で瞬時に読み取らなければいけないんです。それを過ぎてしまうと氷が割れてしまうので。氷が割れてしまうということは、ブレードが埋まり込んでしまうことにつながってしまうのです。
――つまり小平選手の滑りというのは、その氷の跳ね返りをうまく感じ取って滑れているのだと?
優れていると思います。それはスケーターに共通することだと思います。(フィギュアスケートの)羽生結弦選手もそうだと思いますが、足の裏の感覚がすごく研ぎ澄まされています。足裏で直接氷に触れるわけではなく、その間には分厚い靴とブレードがあって幅があるのですが、それでも足の裏からブレードまで神経が生えているのではないかというぐらい感覚が研ぎ澄まされ、力の加え方に敏感になっていると思います。
インスタートには心の強さが必要だった
インスタートでも力が発揮できるのは、実力と心の強さを持っているから【写真:ロイター/アフロ】
――今大会は500メートルでも1本勝負となり、インコース、アウトコースの有利不利というのも話題になりましたが、実際のところ影響はあるのでしょうか?
精神的に楽なのはアウトスタートです。それは相手の選手を見ながら滑ることができるからです。小平選手の1組後のイ・サンファ選手は、郷亜里砂選手をしっかり前に据えて、目標にして追いかけながら滑れていました。それは空気抵抗の軽減にもなりますし、相手を利用しながら滑るのは何よりも気持ちが楽に滑れます。ですので、絶対にアウトの方が勝負という意味では楽にできます。
ただ、タイムを狙うとなるとインスタートかと思います。それは最終カーブをアウトコースで回れる分、スピードが出せますので。しかしそれは実力がなければできません。大舞台でそれができるのは、心の強さと実力がないとできません。
――そういう意味でも小平選手は実力やスピードを持ち、心の強さも持っていたから速いタイムが出せたと。
そうですね。W杯の連勝もあり、心の強さを持って大会に臨めていた結果だと思います。
加藤、長谷川にも期待 あと2つはメダルを取れる
女子の活躍に、加藤条治(写真)ら男子陣も刺激を受けているはずだ【写真は共同】
――日本スケート陣としてはこれで4つ目のメダルとなりました。ここまでのチームとしての戦いについては?
高木美帆選手の銀メダル(女子1500メートル)から始まりましたが、それがすごく勢いづけていると思います。それとフィギュアスケートの羽生選手の金メダルは、小平選手の気持ちを楽にしたのではないでしょうか。やはり金メダルが出ることで、選手村全体の解放感もありますし、日本チームの雰囲気が良くなっていると思います。また小平選手、高木選手が力を出せていることによって、ほかの選手へも良い刺激になっていると思います。
――男子陣としてはどうですか?
男子も女子選手が頑張っている分、「負けていられない」という部分はあると思います。ですので、この後の男子500メートルは相当、闘争心が高まっているのではないでしょうか。
――今後、期待している種目は?
やはり男子500メートルの加藤条治選手と長谷川翼選手ですね。絶対に小平選手のメダルで刺激を受けていると思うので、「絶対に俺もメダルを」と考えているはずです。
――やはりそういう意味でも小平選手の金メダルは良い刺激になりました。
間違いないですね。あと2つぐらいは(日本スケート陣が)メダルを取れるんじゃないかと思います。
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