世界道中膝栗毛

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3大陸旅行記(世界道中膝栗毛)

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3大陸旅行記XVIII

イメージ 1

写真の所有者様、イメージがあまりにも一致したので、拝借しました。ありがとうございます。

駅の食堂で次の列車を待っていると、凄い美人が隣のテーブルに坐っていた。

「おいアハメッド、声を掛けろよ」
「好みなのか」
「ああ、綺麗だよな。フランス人かな」
「そうかもしれない」と言いながらアハメッドがフランス語で話しかける。彼女がフランス語で答えている。

「エドワルド、彼女のフランス語は完璧だ」
「それで、彼女はフランス人なのか」
「いや、モロッコ人だ」
「何か食べるか聞いてくれ。俺が奢るから」

 アハメッドが彼女と話している。通訳を通して女性を口説くのも面白いものだ。
「彼女はラバトまで行きたいらしいんだけど、切符を買うお金がないらしいんだ。ああ、彼女はコーヒーが欲しいらしいよ」
「じゃ、コーヒーでも注文するか」といいながらウェーターを呼ぶために手を上げる。
「アハメッド、俺。彼女とやりたいんだけど、話を付けてくれるか。こんなこと人に頼むのは情けないから頼んだことはないんだけど、アラブ語もフランス語も知らないので、仕方がないからね」
「わかったよ」
 アハメッドと彼女の会話を聞いているだけの自分が情けないく、いらいらしてくる。
「切符を買ってくれたら、付き合ってもいいと言っているよ」
「それじゃ、今日の夜、一緒にラバトに行くように言ってくれよ」
「今日は、俺の仕事はあがったりだな」
「すまん。埋め合わせはするから」

列車の切符を買った後、彼女がラバトまで付き合ってくれるのを承諾をしたので、新市街(フランスが造った町)に出てホテルを探すが、どこのホテルも身分証明書の提示を求め、彼女がモロッコ人だと分かると、部屋を貸すことを拒否した。外人にモロッコ人の女性を盗られるのを防止する意味合いがあるのか、モロッコの法律がこのことについて規制しているらしい。

「ホテルは入れてくれな」
「外人の男性とモロッコ人の女性のカップルには部屋を貸してくれないからね」
「しかたがないな。例のカフェでも行くか。ハッサンも呼ぼうよ」

新市街のあるビルの二階にあるカフェでハッサン、アハメッド、ファティマ(駅で知り合った女性)とワイワイガヤガヤとやる。

 列車の出るまで時間があるので町を歩いていると、絨毯屋のオーナーが自慢のBMW(中古)からクラクションを鳴らしている。そばに来て、乗れと誘ってきた。アハメッドとオーナーが何か話をしたあと、車はみんなを乗せて走り出した。
「アハメッド、どこへ行くんだ」
「ホテルの下のバーだよ」
「でも、あそこは売春婦の巣窟じゃないのか」
「この女には、そんな扱いでいいんだよ」

 車はホテルの前に止まる。バーはホテルの入り口を入ってすぐ左側にあった。内部は薄暗く、ちょっと古いデザインかなと思わせるが、多くの女性で溢れかえっていた。モロッコはイスラムの戒律が緩い国であるが、一般の女性はこのようなところに来ない。

バーの中で、奥のボックス席に坐るが、彼らが話していることが全然理解できない。
「エドワルド、彼女のフランス語は凄いよ。フランス人みたいだ。絨毯屋のオヤジも言っているよ。それから、あのオヤジ、ファティマを狙っているよ。こんなどこの馬の骨かもしれない旅行者を相手にしないで、絨毯屋のオーナーである自分と付き合えと口説いているよ」
「くそ〜。このオヤジ」と日本語で呟いて、オヤジを睨みつける。
「出ようか」
「そうだな」

 ホテルを出て3人で歩いていると、後ろで車がクラクションを鳴らしている。オヤジがファティマに手招きして何かを言っている。しかし、彼女は彼の方に行かずに、私たちについてきた。

「あのオヤジは油断も隙もないな」
「異教徒に、美人のモロッコ人を盗られるのが腹立たしかったんだろう」
「荷物だけど預かってくれないかな、中にお金を入れていくので気をつけてくれ」
「ああ」
 旅行中に、一番大切で、厄介なのが、お金の管理である。全財産を持って女性と旅に出れば、途中で持ち逃げされるかもしれない。ホテルや友人に預かってもらうと、これも盗られるかもしれない。しかし、お金の管理のことばかり考えていると、何も行動をおこせない。

 今回は、アハメッドに賭けるけることにして、荷物を預かってもらう。女にかまけて、一番大事なお金の管理を他人に任せるのは、馬鹿げているといわれればそれまでであるが、ファティマは男にそこまでさせる魅力があった。

 駅のホームに列車が入ってきた。アハメッドと別れて、ファティマと列車の乗り込み、アハメッドに「一週間以内にもどってくるよ。それじゃ」に別れを告げる。イスラムの国での、イスラム女性との初めての旅は始まった。

 つづく・・・・

三大陸旅行記XVII

イメージ 1

写真の所有者様、あまりにもイメージが一致しましたので借用しましす。

久しぶりのフェスは新鮮だった。やはり、一ヶ月も滞在した町だし思い入れがある。モーリーイドリスIIムスクの近くのアハメッドの家に行く。彼は在宅していて、いつもの笑顔で迎えてくれた。

 「いまから、駅に行って絨毯を売る客を見つけなければならないんだ。一緒に来ないか」
 「何もする予定もないし、暇だからいいよ」

駅には多くのガイドがいるので、タンジェーから来る観光客を取るために、列車に乗って2〜3駅手前の駅で待つことにする。待っている駅にも多くのガイドが列車を待っており、ガイド間競争が激しいようだ。実際に、乗客を捕まえれば1000ドルのコミッションを貰うのも夢ではないので、私設ガイドになりたがるモロッコ人の若者は多い。1000ドルというのは、モロッコ人の平均年収の20〜30倍であり、日本にすれば600万円〜900万円ぐらいの価値があるだろうか。

 タンジェーから来た列車に乗り込むと、乗客の部屋を一つずつ順番にチェックして観光客を探すのである。
「エドワルド、日本人に声を掛けてくれないか」
「何でだい」
「日本人はお金を持っているからね。日本人が声を掛けると安心して絨毯屋まで付いてくるかもしれないだろう」
「それはそうだけど、逆に怪しまれるんじゃないか。海外にいる日本人で悪いのが結構いるからね」
 「手伝ってくれよ」
 「仕方がないな。一回だけだぞ」

 モハメッドと話している間に、列車はフェズへ着いた。多くの観光客が含む乗客が駅の出口を目指している。
「エドワルド、日本人があそこにいるぞ。あの三人のグループだ」
「よ〜し、任しとけ」

日本人観光客の後ろに近づいた。
「あの、日本から来られたんですか」
第一声を発した。
「そうだよ」
「どこのホテルに泊るんですか」
「あのホテルだよ」
指差したホテルは、私が泊ることの出来ない、一流ホテルだった。
「フェズに何泊ぐらいするんですか」
「何でそんな事を聞くの。海外にいる日本人は、悪いのが多いらしいからな」
<何を言ってやがるんだ、この失礼な野郎>
怒鳴りたいような感情に駆られる。
「もう、ホテルだから、それじゃね」
「何様だと思っているんだ」と舌打ちする。
「アハメッド。ダメだったよ」
「なかなか、客は引っ掛からないからね。数討ちゃあたるだよ。じゃ、次の列車でも待つとしようか」

 つづく・・・・・

三大陸旅行記XVI

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ガイドと絨毯工場へ行く。絨毯工場といっても家内工業の域を越えておらず、個人宅だった。女性が綿糸の作り方を教えてくれた。ただ単に捻っているだけに見えるが、実際にやってみると難しい。

 そこの経営者が後家さんとかで、「私と結婚しないとか」と言っていたが、そう言われると満更でもないものだ。

 モモが「もう帰らなければならないんだ」と突然いった。
 「なんかあったのかい」
 「弟が交通事故にあって、その裁判のことで弁護士と話し合わなければならないんだ」
 「それじゃ、君は忙しいから、もうガイドできないね」
 「そうだよ」
 彼はあんなことを言ったが、金にならない貧乏旅行者を相手にしていても、時間の無駄だとでも思ったのだろう。ガイドになる人間というのは、普通の仕事で稼げるお金では満足できないので、不安定でも一攫千金を狙えるガイドという仕事を選んだのだ。とはいっても、公式ガイドになれるほど教養もないので、私設ガイド(イリーガル)として、絨毯を旅行者に売ろうとひたすらチャンスを狙っている。いい外人を見つけて絨毯屋へ連れて行き、その客が絨毯を何枚も買えば、何百ドル、何千ドルのリベートを絨毯屋から貰うのも夢でないのである。

 だから、彼らはトレンステーションや長距離バスステーションで、ひたすら外国旅行者を待つのである。最近、フェスやマラケシなどの有名観光地では、私設ガイド間の競争が激しく、ガイドが数駅もまえから汽車に乗り込んできて、外人に声を掛けまくるのである。とにかく、彼らの家庭は貧乏なので必死である。ボーとしている日本の若者に見習って欲しいぐらいのハングリー精神だ。

 このテネリルは砂漠の中の何の変哲もない町だし、有名ガイド(地球の歩き方で紹介されている)にも無視されてしまったので、貧乏旅行者はひたすら貧乏旅行を続けることにする。

 フェスにはエルホウド経由で帰ったのであるが、その町で一泊した。暇なのでエロ本を(モロッコにはエロ本があまりない)若者に見せたりしておちょくっていた。このモロッコの十代の若者は、日本のすれた若者と違って純粋である。やはり、イスラムの戒律で縛られると、こうも純真な若者に育つのかと感心させられた。

 この厳しい宗教を全面的に肯定することはできないが、日本という戒律のない社会の堕落した人間を見ると、日本にもしっかりした国家宗教や戒律(戦前のような神道でなく)に順ずるようなものが必要ではないかと思う。できれば、その宗教や戒律が世界と互換性があれば理想的である。

 つづく・・・・・

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イメージ 1

写真の所有の方、すみません。あまりにもイメージが一致したので借用しました。ありがとうございます。

三大陸旅行記VX(世界道中膝栗毛)


ワルザザートの2日目の朝、高田氏が「今から、ここで結婚している日本人のところへ行くんやけど、君も行けへんか」というので、連れて行ってもらうことにする。

 家の玄関を入ると中庭で、左側に部屋が3つほどあった。その一番手前の部屋に通されると、床に絨毯が敷かれ、真ん中に日本のお膳のようなテーブルが置かれていた。壁には日本人がこの家の主人であることを証明しているかのように、ひらがなとカタカナの50音表が張られていた。

お膳を囲んで4人(芸術大の学生も来た)の日本人が腰を下ろした。
八杉さんが「今日は、三人で来たんですか」と話し始めた。
「そうなんですよ。昨日、新しい日本人が来ましたから・・・」
高田氏が喋り終わるか終らないうちに
「エドワルドと申します。始めまして」と私が挨拶した。
「こちらこそ、よろしく」とハイパーな奴が来たなという感じで八杉さんは苦笑した。
「何処から来たんですか」と会話は初めて会った人間が交わす質問から始まった。
「もともと、大阪なんですけど。今はアメリカに住んでいます」
「・・・・」
「・・・・」
「しかし、こう見てみると、日本人は単一民族だといわれるけど、いろんな顔がありますね。三角のやら、四角のやら・・・」
「そうですね。日本人が単一民族だというのは、幻想というか、明治維新後に日本政府が作った創作でしょう」
私は持論を展開した。
私の持論はよく反論されるのだが、彼は「そうかも知れないね」と軽い同意を表した。
「なんで、モロッコに住み着いたんですか」
私はこの家庭を訪れて聞きたかったことの一つを質問した。
「僕はね、青年海外協力隊でここにきたんですよ。それで設計を教えていたんです。それでここが気に入ってね。気が付いたら、モロッコ人の嫁をもらい、イスラム教徒になっていましたよ。ここはいいところですよ」
「・・・」
「・・・」

「ちょっと、このあたりでも散歩しましょうか」
犬を連れて4人の日本人は家の外に出た。
「僕はね。大きな犬を飼うのが夢だったんですよ。いろいろ、血統書付きの犬を探したんだけど、ここにはいなくてね。結局、この雑種を飼いはじめたんですよ」と八杉さんがいった。
 視界にはいるのは、地平線までつづく土漠である。ところどころに石ころがゴロゴロしており、自分のイメージではあるが、キリストの生きていた頃のユダヤはこんな感じだったんじゃないかと思う。その風景を眺めている八杉さんの後姿をみていると、寂しそうな感じもするのだが、安住の地をえた充実感を漂わせているような気もする。

 犬が走り回り、足を噛みに来る。タイで犬に噛まれ、ペルーで犬の群れに襲われた経験から、犬に噛まれるのは抵抗感がある。もし、狂犬病を持っていたらどうでしようなどと、ついつい考えてしまう。お前は戌年じゃないのかと、よく友達に笑われるのだが、体に染み付いた経験とは恐ろしいものだ。

散歩から帰って、八杉さんの家族とタジン(モロッコの肉と野菜〔ジャガイモなど〕のシチュウで大鍋にいれてだされ、日本のジャガイモの煮っ転がしに汁気を増やしたようなもの)を食べる。大変美味しかった。アラブの国々は、レストランで食べるより家庭で食べる料理のほうが、断然うまい。

ミントテーを飲みながら、いろいろ話をする。私にも経験があるが、外国に長く住むと日本人が恋しいものである。
「僕はね。日本で仕事が長続きしなかったんですよ。いつも2〜3ヶ月働いて嫌になっちゃうんですよね。最長で一年ぐらいだったかな。ここへきてですよ、直ぐに止めないで長続きしているのは。やはり、子供ができたからだな」と八杉さんがいう。
「どこかに勤めてるんですか」
「地元の建築設計事務所にね」
「こちらの人間は、正確に線をひけないんですよ」
「家が倒れたりして・・・」
「家を造るときになって、窓や戸が枠にはまらないとか問題が多いんですよ」
日本で会ったことない4人の会話は、止め処なく続くようであった。

つづく・・・・

三大陸旅行記XIII

イメージ 1

写真の所有者さま、すみません。写真があまりにも私のイメージと一致していたので、借用しました。ありがとうございます。


ワルザザートは砂漠の中にある、こじんまりとした清潔な町で、町端にはカスバ(要塞)があった。バスステーションの直ぐ側のカフェテリアで旅行書を見ながらホテルを探そうということになり中に入ると、東洋人らしき男性が2人で食事をしていた。当時は、アフリカやアジアの辺境を旅行するアジア人は、殆ど日本人だったので声を掛けると、やはり日本人で近くのホテルに泊っているということであった。彼らが泊っているホテルは直ぐ側で、値段が安くシャワーはお湯(貧乏旅行では、シャワーでお湯が出ないホテルが多い)がでるというので泊ることにする。

一緒に来た4人の日本人は他のホテルに泊まるというので、そこで別れる。男2人に女2人だからできているのかも知れないと思う。ちょっと、残念だったが、そんなに綺麗でもないので諦めはついた。とにかく、日本人2人と同じ宿なので暇潰しにはもってこいだ。

一人の日本人は、高田さんといい日本で付き合っていたオランダ人の彼女をオランダまで追いかけて行ったが、あまり相手にしてくれないし、麻薬も高いから、モロッコまで来たということだった。もう一人は、東京の芸大に在学しており、夏休みでモロッコを旅していた。

高田氏は一日中マリファナを吸っており、彼の部屋には、へこました中央部に針でアナを開けた小さな穴が5〜6個、右側の側面上部に少し大きめの穴が開けられた缶(これでハッシイシイ〔マリファナ樹脂〕を吸う)が数個とノートが一冊あるだけだった。生活感のない部屋といえるだろう。

ノートを見せてもらうと、一枚目のページにその部屋の絵が描いてあった。しかし、ドアや床、すべてのものがひん曲がっていた。
「高田さん、何でこんな絵を描いているんですか」
「それは、ヘロインの世界だよ。ヘロインをやると、世界がそんな具合に見えるんだ」
「それで、どんな感じなんですか」
「なんか、瞑想しているというか、寝ているというか、どっちともつかない感じだな。ヘロインがあれば、女なんかいらない。そこが、アップ系のドラックとは違うとこだな」
「へ〜。そんなものなんですか。それで、ここで手に入るんですか」
「まだ、来たばかりだから、知らないんだ。でも、モロッコは草で有名だからね」
「そうですよね。なんせ、王室が専用畑を持っているらしいですからね」
「ほんとうかい。まあ、君も一服やれや」
「ぼく一回も吸ったことないから、いいです」
「気持ちよくなるのに」
窓の下は狭い市塲通りになっており、高田氏が缶々で吸っているハッシイシイの煙の向こうに、通りを行き交う人々が見えていた。

つづく・・・・

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