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地方の大学が関西や関東の強豪校と戦って甲子園ボウルまで勝ち進むのはものすごく難しいこと、現段階では不可能に近いといっても過言ではないと思う。
関東関西と地方リーグを比べてみた。
まずは選手層の厚みが違う。
関西関東の強豪校ともなれば、部員は100名を超えるところも少なくないし、主力ともなれば中学〜高校とフットボール経験のある選手が大半を占めるし、強いフットボール部を持つ附属高校を抱えている場合もある。 当然のことながら各ポジションのスペシャリストともいえる選手がいるので、オフェンスとディフェンスを掛け持ちする選手などほとんどいない。 一方地方の大学はと言えば、大学に入ってからフットボールを始めた選手が大半。 部員も今回名前が挙がった西南学院大学で54人(うち選手は44人)、これは地方の大学としては多い方だが、関西関東の高校フットボールの強豪校よりも少ない。 しかも選手のうち20人が1年生、ということは2年生以上の選手に中には攻守両面に出る選手が何人もいる。 当然怪我や消耗が激しくなる。 次にフットボール環境が違う。
関西関東の強豪校の多くは全面人工芝の専用グランドやトレーニング施設、立派な合宿所を持ち、恵まれた環境でフットボールをやっている。 彼らを指導するコーチ陣の多くは、かつては名選手と言われた経験豊かなOBたちで占められている。 医学部がある大学では付属の大学病院で、フィジカル面はもちろん、メンタル面のケアまでしてくれるという。 地方の大学も近年ハード面は充実させているようだが、スタッフも含め選手に対するケアは、関西関東にはとても及ばない。 地の利の問題もある。
昨年の選手権で西南は名城を破ったので、今年は初戦2戦目と九州で戦うことができる。 しかし今年の選手権でもしも初戦で負けてしまえば、来年は初戦は九州で試合できるが3戦目以降は遠征になる。 来シーズン西南が優勝できるかどうかはわからないが、九州代表としては来シーズンの選手権のことを考えたら選手権初戦は絶対に負けられない。 だから優勝が決まった後の試合に主力を出して怪我をさせるようなことがあってはならないわけだ。 おそらく西南学院大学の首脳陣はこれらのことを踏まえて苦渋の選択をしたのだと思う。
私は賢明な判断だと思うし、こういう批判を受けるであろうことを承知の上で決断を下した首脳陣に敬意を払いたい。 この記事を書いた記者は、そういうバックグランドを知った上で取材し書いたんだろうか?
私には「7−59」という結果だけ見て書いたとしか思えないのである。 もしも取材をした上で書いたのならば、西南学院大学アメリカンフットボール部を貶めようという意図でもなければ書けない記事だ。 しかも優勝決定後に主力を温存することは、試合の結果は別として今に始まったことではない。 昨年の関東の最終戦、注目度は九州よりももっと高かったはず。
なんと言ってもこの対戦はアメフトに限らず野球やラグビーでも、世間では「〇〇戦」と言われる名門校対決だったが、優勝の決まっていたチームはどう戦った?そのチームに筆者の言う「地域の代表として全国大会に出るチームとしての「矜恃」」などというものがあっただろうか? 私は仲間と観戦したが、我々が見たがぎりでは、そこには「全国大会に出るチームの矜恃」もクソもなく、思い切り手を抜いた試合だったことを覚えている。 しかしその時にはマスコミはスルーした。 そのあとの東日本選手権でも同じことをやったが、やはりスルーされた。 だから今回西南学院大学を殊更に取り上げて批判するのはものすごくアンフェア。 しかも批判の矛先が違う。 批判するなら相星でも直接対決で勝ったほうが優勝ということをルールにしている連盟を批判すべきだ。 |
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2016年11月10日
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