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ハチワンダイバー★今週のRiisa`sベストショット5(Vol.5) 中静そよ(仲里依紗)

ハチワンダイバー★第5話

菅田健太郎(溝端淳平)は、中静そよ(仲里依紗)が見守るなか、売れっ子マンガ家・文字山ジロー(劇団ひとり)と互いの人生を賭けた勝負に挑んでいた。


 失うものがない菅田が余裕を取り戻す一方、ペースを狂わされた文字山は、救いを求めるように盤上を見つめる。すると、文字山の精神世界に現れる、しゃべる駒たちまでもが焦った様子で悲鳴を上げはじめる。敗戦が色濃くなるなか、それでも駒たちに励まされた文字山は粘りを見せ、猛烈な指し手で攻めに転じる。そんな文字山に対し、菅田も一瞬で駒を指し返しチェスクロックを叩く。怯んだ方が奈落の底へと突き落とされてしまう、まさに真剣勝負の応酬だ。そよも、角田(伊達みきお)と飛鷹(富澤たけし)も、固唾を呑んで戦況を見守る。ふたりの男の意地とプライドを賭けた戦いは、菅田が指した「歩の手裏剣」という手で劇的な幕切れを迎える――。もっとも軽いとされる「歩」だが、菅田の指した「歩」には文字山も認めざるを得ない華があった。光り輝くような「歩」の前に、ついに文字山は敗れる。

 人生を賭けた勝負に勝った菅田は家に戻るが、武者震いか、全身の震えが止まらない。そんな中、師匠・鈴木歩人八段(小日向文世)が自分に言った「人生は、一局の将棋なり」という言葉を思い出す。それを聞いた当時は、言葉の真意がわからなかったが、今は少しわかったような気がする。将棋がいかにすさまじいものであるか、菅田は実感しはじめていたのだ。


 そして、思い立つと、メイド・みるく(仲)を部屋に呼ぶが、みるくがやってきても、菅田の震えは止まらない。そんな菅田を見たみるくは、突然、菅田を抱きしめる。ちょうど、みるくの胸元に菅田の顔がうずまるようにして抱きしめられると、途端に震えがピタリと止まる。菅田は初めての経験に、恍惚の表情を見せる。

 一方、敗れた文字山は涙を流しながら、連載の最終回を仕上げていた。主人公はもちろん、菅田をモデルにした『ハチワンくん』だ。

 それから4日後。アパートを出た菅田は、郵便受けに自分宛てではない封書を見つける。隣人・六車里花(安田美沙子)のものが間違って配達されたらしいのだが、「六車里花」という宛て名を見た菅田の脳裏に、北海道で過ごした小学校時代の思い出がよみがえる。そこで、菅田と里花は同級生だったのだ。すると、隣室から里花が現れ、今頃気づいたのかと毒づく。さらに、将棋のプロになるとみんなに応援されて東京へ行ったのに、その夢が破れてなぜヘラヘラしていられるのか、自分は菅田みたいなヤツが大嫌いだと言い捨てる。


  里花の言葉が胸に刺さり落ち込む菅田は、フラフラと道場へやってくる。今日が3人目の真剣師との対決の日なのだ。ほどなくして、マントを羽織った眼光鋭い男が現れる。真剣師・斬野シト(京本政樹)だ。斬野はそよと面識があるようで、みるくという名前も知っていた。そのことに菅田が嫉妬を覚えるなか、斬野は自分が勝ったらみるくが自分のものになると宣言する。


 その頃、角田と飛鷹が道場にやってくる。受付にいた月島みさき(木下優樹菜)から菅田が対局中であることを聞くと、ふたりは監視部屋で戦いを見守ることに。一方のみさきは、パソコンのモニターで対局を監視しながら、携帯で誰かと話しをしている。場合によっては、消えてもらうかもしれない、などと不穏な雰囲気を漂わせ…。


 「そよが斬野のものになる」という言葉の意味が気になって仕方がない菅田は、ライバル心むき出しに斬野にあれこれ質問をぶつける。そんな菅田を斬野はさげすむように見ると、菅田が指していない今なら勝負を止めてもいいと言うが、そよが促し対局が始まる。 ところが、菅田の脳裏にはメイドとして接してきたそよの姿がフラッシュのようによみがえるばかり。そよを失いたくないと思うあまり、対局に集中できない。


 すると、斬野が「…終わった」と射抜くような視線で菅田を見る。集中力がない菅田を非難し、自分が指した「歩」に食いつぶされるがいいと言い放つ。盤上を見つめた菅田は、その手を見て愕然とする。それが、師匠・鈴木が復活させた「早石田流三間飛車」という手だったからだ。たったの7手で現れる最強の手を眼前にし、菅田は突然、覚醒する。そして、性急に呼吸を始め“ダイブ”を試みるが、潜ることができない。

 焦った菅田は自分を見失ったかのように、雄叫びを上げながら駒を指す。斬野もすかさず指し返し、ふたりの指し合いが続くが、菅田の顔には焦りと絶望がにじむ。苦しみから逃れるように、さらに荒々しく指しながら、菅田は鈴木の「人生は、一局の将棋なり」という言葉を噛み締め、一局の将棋に人生を賭けてきた鈴木の覚悟を思い知る。そんな鈴木の教えを受けたきたはずなのに……菅田は今の局面を取り繕うことができない。そして、あろうことか斬野に敗北する。

 ガックリとうなだれる菅田に構わず、斬野は「これで、みるくさんは僕のものです」と言うと、「はい」とうなずくそよを連れて道場を後にする。ひとり残された菅田は、動くことすらできず……。

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