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アウディR8 試乗レポート(その2)
室内に2人分のゴルフバッグ?
写真で見るよりショー会場で眺めるより、陽光の下、自然な目線で見てこそ一番光るのがR8のスタイリングだ。低いノーズ、短い前後オーバーハングに緊張感あるルーフラインなどが織りなすそのフォルムは、全長4300mmと今時のこの手のクルマとしては大き過ぎないサイズもあって凝縮感に満ち満ちている。
2650mmというロングホイールベースはミッドシップレイアウトと高い実用性を両立させるため。それでもサイドビューに間延び感が無いのはドア後部の特徴的な「サイドブレード」のおかげだ。リアビューを印象づけるエアアウトレットは単なるデザインではなく機能からの要求。エンジンルームにはカミングホーム機能と連動して点灯するLED照明を装着することもできる。そんな風に理詰めの部分と情感かき立てる部分が渾然一体となって溶け合っているのは、まさに今のアウディ。他の何かに似ているわけでもないのに、シングルフレームグリルを見なくともアウディだと感じさせるのは、そうした根底にある精神のおかげに違いない。
コクピットはモノポストつまりル・マンカーを意識した造形で心地良いタイト感を演出。一方でナビシートは開放的で狭苦しさなど無縁だ。もちろんクオリティはアウディらしく超一級である。MMIやバング&オルフセンのオーディオなどオプションは豊富。内外装トリム類にも非常に多くの選択肢が設定されており、予算が許せば世界に1台のR8をつくり出すこともできる。
またフロントのラゲッジスペースに収まる専用のガーメントや旅行鞄なども用意される。但し、そのラゲッジスペースはフロント100リッター、シート背後に90リッターに留まる。室内に2人分のゴルフバッグも積めると豪語しているが、ウェアとシューズを積んだらお土産は買って帰れそうにない。
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