車検ではバッテリーのターミナルの点検程度で、 バッテリーの性能(始動性)は点検項目には無い。 しかし、消防車両はバッテリーの点検を怠らない。 バッテリー上りはあってはならないからである。 頻繁に走行していればエンジンに付属する発電機(オルタネーター)で充電されるため、 バッテリーが上がることは殆どない。 (寿命を迎えていては充電しても無意味だが) 最近は消防職員数の割りに消防車両が多くて、動かす時間が無い車両も多い。 そこで「ずぼら充電器」なんて常時満充電状態にする装置もある。 救急車は消防車両の中でも走行する時間が多く、充電はバッチリ。 かと思っていたが、救急車のバッテリーが頻繁に上がる現象が起きた。 1日目、患者さんを病院へ搬送し、消防署へ戻る時にエンジンが始動しなかった。 応援を呼びブースターでエンジン始動し消防署へ戻り充電。 2日目、救急出動後にバッテリー点検すると比重が下がっている。 修理工場へ、 オルタネータの発電容量が少ないためオルタネーター交換 オルタネーターの発電容量が少ない。こんな故障を見つけるのは困難だ。 しかし、バッテリーが弱っていく過程で様々な兆候が現れる。 1、ライトが暗くなる 2、スターターの回りに勢いが無くなる 3、アンメータが−側に頻繁に触れる 様々な兆候を見逃さないこと。定期点検を怠らないこと。 患者を搬送する時でなくて良かった。
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