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●12月でこのYHAOOブログ、終了だそうですね。さて・・・

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                                         また凄まじい作品をお書きになられたものだ・・・

大政奉還がなされてご一新となり、戊辰戦争から西南戦争が勃発した、まさに混沌としたあの時代。教科書でサラリと読んでも、官軍賊軍の何がしかすらはっきりと理解出来ない。西郷隆盛や山縣有朋、大久保利通にもちろん新撰組。一体どっちが官軍で誰が賊軍なのか、時代が動くと共にうつろう不安定な世の中。
そんな時代を、当事者の言葉で綴っているのがこの物語。それもかの新撰組三番隊隊長、斎藤一の口をしてだ。あの場面であの戦で、何を考えどうしてそのような行動に出たのか。なぜ、斬ったのか殺したのか。もちろん綿密な調査を元にした、事実もあるのだろうけれど、それだけでは到底この物語は生み出せるはずは無い。この時代への深い思いと理解、そして新撰組への果てしなき愛情がなければ書けるものではない。いやそれでもこんな物語を、一体全体どうしたら編み出せるというのだろう。凄いと思うのを通り越して、不思議にさえなってしまう。事実を並べただけの学術書、では決して描けなかったはず。小説、物語、であるから出来た奇跡の一冊と言っていいと思う。小説の面白さをまた改めて痛感させられ、また感謝の念すら覚えさせられた。
何せ浅田氏が文字通り、精根こめて命を削って綴ったに違いない事が読むほどに伝わってくる。浅田作品は全て読んで来たけれど、この作品ほど文章間から立ち上る、「気配」の強い物は無かったと思う。それはいつも「人を思う」気持ちだった。「生きろ」と思う気持ち。そして、「死ね」という強い念。「生きたい」という気持ち、「死にたい」と思う気持ち。様々な凄まじい「気」が、文章間から立ち上ってくる。また各章を括る一文にも、毎度ばっさりと切り落とされた気分になる。それまで濃く深く語られて来た新撰組、そしてご一新の時代の物語を、最後の最後に少しだけすっと力を抜くように、しかしまさに斎藤一の初発刀一閃のように、素晴らしい切れ味で斬り結ぶ。文章の、いや1文字1文字の隅々に極限まで、気と根とを詰め込んだ作品に違いないと思います。素晴らしい作品を読ませて頂きました。心から感謝。

  ブログだけのつぶやき

本当にようこんな作品が書けた物だと、心から感心、敬服。「生きざま」って言葉が頭をよぎります。まだ3月だけど、「今年の1冊」候補に入れたいと思います。





閉じる コメント(4)

貴方の選んだ今年の一冊候補、今読んでいるのが読み終わったら読んでみます。ご紹介有難うございます

2014/3/19(水) 午前 9:09 おてる 返信する

この前の「上」は、ホワイトデーに娘に渡しました。
まだなかなか読み進めていないようですが、気に入ったら「下」は自分で買うでしょう。
「はじめさん」好きな娘。
ちなみに、山崎すすむのことは「すすむん」呼ばわりです(-""-;)

2014/3/19(水) 午前 9:52 [ こっこ ] 返信する

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てるひめさん!文章が非常に濃くてちょいと読みづらいかもしれませんけど、非常に興味深い歴史書ですよ、ぜひ!

2014/3/20(木) 午前 8:09 Firoswi 返信する

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すすむんw。新撰組好きなんですねw。そんならこれ結構面白く読めると思いますよーw。

2014/3/20(木) 午前 8:10 Firoswi 返信する

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