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1980年当時,私は小学3年生でした.
9歳ですから夜9時には寝なければなりません.
あるとき,夜11時から「COSMOS」と言う宇宙の番組があると聞かされました.
幼稚園の頃から絵を描けば星座や惑星,星座早見板を合わせながら父のカメラで天体写真も撮りました,
宇宙の図鑑は何冊持っていたことでしょう・・・そんな宇宙好きを両親は知っていたからです.
我が家には当時としては早い口になるでしょう,ビデオが入ったばかりでした.
親は1本5000円の2時間VHSビデオテープを,放映回数分買ってくれました.
こうして私は,カール・セーガン博士と出会ったのでした.
カール・セーガン博士がホストを務める科学番組「COSMOS」は衝撃的でした.
(CMも日本IBMの印象深いものでした.
アポロ打上シーンを映しながら「一,十,百,千,・・・,無量,大数」の名作です.)
私は,私はこのビデオを一体何回見たことでしょう.
COSMOSシリーズは1987年頃にも続編があり,それらも全てビデオに収めました.
あるとき,ビデオを見ていた隣で母が言いました.
「いつかあんたをカール・セーガンに会わせたい.」
1987年10月22日夜,高1だった私は,自分の運命を決定付ける夢を見ました.
1987年10月23日朝,私は自分の人生を宇宙工学に捧げようと決心しました.
1996年には博士後期過程の学生としてISASに出向していた私は,
ちゃらんぽらんながらも,宇宙推進に関する研究に携わるようになっていました.
そんなとき,私はセーガン博士が逝去されたことを聞きました.
夜には父からも,博士の逝去を知らせる電話がかかってきました.
私は泣きました.
もしかしたらあと一息二息で私はセーガン博士と直接出会えていたかも知れない・・・
又,宇宙探査に限らず,科学の啓蒙においても,セーガン博士は余りにも早過ぎる・・・
今,これを書きながらも,胸が熱くなって来ました.
セーガン博士と彼の著作,一昨年に購入した「COSMOS」のDVDは,
今も私を魅了し続けています.
さて,一昨日のこと,あるお宅に学生さん共々夕食をお呼ばれしたのですが,
そこに「COSMOS」の原著がありました.
迷わずそれをお借りして,今,電車での通勤途中に読み耽っています.
まだ読み始めですが,次の一節に,私は再び,カール・セーガン熱に冒されているのでした.
Science has found not only that the universe has a reeling and ecstatic grandeur,
not only that it is accessible to human understanding,
but also that we are, in a very real and profound sense,
a part of that Cosmos, born from it, our fate deeply connected with it.
科学は,宇宙がめくるめきうっとりするほど壮大であることを明らかにしただけではなく,
宇宙は人間が理解出来るものであることを明らかにしただけでもなく,
私達が,深い真の意味において,宇宙の一部分であり,宇宙から生まれ,
私達の運命が宇宙と深く関わっていることもまた明らかにした.
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いい言葉ですね。カール・セーガンは宇宙開発分野のヒーローですよね。今、話題になっている太陽帆船も惑星協会が出資したプロジェクトで、遺志を引き継いだ人たちがちゃんと活躍いるのがすごいです。セーガン博士の「コンタクト」には、僕が今住んでいるマチのことも登場します。宇宙船が設置される場所は、映画だと根室ですが、本当は大樹町ですよね。ちゃんと日本の宇宙開発プロジェクトを下調べしていることが伺えて、感動しました
2005/6/24(金) 午前 10:41 [ gar**mirro* ]
「コンタクト」の原作を読んでいないのですが,そうだったんですか!さすがはセーガン博士!「COSMOS」でも「平家ガニ」に絡んで安徳天皇やら二位の尼やら出て来て,すごいと思いました.凡人なら「日本の侍の顔に似た甲羅を持つカニがいる.そのカニは・・・」で終わってしまうところでしょう.話術の無い私も博士を見習って努めて行きたいと思います.
2005/7/19(火) 午前 8:26 [ First_Noel ]
初めまして、初版版を買い求め愛読していました。懐かしいです
2012/9/6(木) 午後 5:51 [ tak*has*_yu*zan*9 ]
まるで科学と哲学が融合したかのような博士の名セリフですね。
2015/5/6(水) 午後 0:09 [ やまだ ]