|
設定が面白かった.
さすがは巨匠…だと思いました.
しかし,SFに男女のどろっとした部分が入るのは,日本SFだと仕方ないのかなぁ,
いやテーマがテーマだからかなぁ…とか,例え非現実的な装置だとしても,ちょっとでも理系なら,
単にそれらしい専門用語を不自然に並べてさも小難しそうには書かず,もう少しうまく説明するだろうなぁ,
と言う(個人的には)残念な部分もあったかと思います.
最後のクライマックス,冗長すぎて,50ページほど読むのに1週間くらいかかりました.しんどくて..
ところがっ!
第二部最終節の第27節.
このたった2ページが物語としても手法としても素敵過ぎて…
最終節を読み終わると同時に,それまでの物語が走馬灯のように蘇ります.
そして自身の解釈でこの物語を尾を引きながら終えるタイミングを読み手が図れる余韻に包まれます.
しみじみと振り返りながら段々と日常に戻るような,そんな余韻があります.
こういうところ,さすが!!と言うべきところでしょう.
さて原作を読み終わったので,そもそも学生さんから聞いてこの作品を知るきっかけとなった
アニメ版「パプリカ」を観ましょうか.時間が出来たら,ですが..もう買ってあります.
|
オススメ!いろいろ
[ リスト | 詳細 ]
いろいろ心を動かされるものなどを
|
電車広告で見て読んでみたいなと思って買いました. 自分の英語ってきっと変なんだろうなと常に思っていましたから興味がありました. 面白かったです. そしてちょっとこわくなりました. 例えば・・・ How are you? → ごきげんいかがでござる? My name is Kengo Takahashi. → 余の名前は「けんごたかはし」なり Goodbye → あばよ でも間違えながら覚えていくと言う著者の言葉に励まされて,これからもトライして行きたいと思います. |
|
平積みされたこの本を見た瞬間,表紙がかわいらしくて..
で,今日は区内へ外勤だったのでここぞとばかりに電車で読み始めました.
とても読みやすい本です.退屈な電車も本を読むとあっと言う間に着くので大変良いことです.
最初の方はほわほわしながらとんとんとなんやかんやが進んで行きます.
ほんとほわほわ.
外勤からの帰りは珍しく座れたのでわくわくしながら続きを読み始めたのですが,
甘酸っぱい・・・とてもとても甘酸っぱい場面(葡萄やマドレーヌが手当たり次第に詰め込まれた
ビニール袋を母から持たされた,と言う辺り)だったものだから思わず涙が込み上げてしまいました.
電車内で目を赤くしながら読んでいるのもナンなので,本を閉じ,目を閉じ,
取り敢えず涙が収まるのを待ちました.これには下北沢から登戸までかかりました.涙腺緩いですハイ.
4分の1あたりのところで展開が読めてしまいました・・・伏線がやや直球過ぎた感はあります.
それに気付くとその後の伏線は伏線ではなく,結末が段々と確信になってしまいます.
それはそれとして.
甘いです!かぃらしいです!かぃらしくてしかたなくって,思わず奥さんに電話したくなったほどです.
そして,切ないです..
これは「そのときは彼によろしく」ぶりの感覚です.
(「そのときは彼によろしく」は映画では許し難い過ちを犯しているので,飽くまで原作での感覚です.)
オビの解説からの抜粋にはこう書かれています.
ベタ甘な恋愛小説と思わせておいて、おや、ミステリー要素もあるんだなと興味を掻き立て、
途中からは悲哀モノ? と不安にさせながら、最終的にはファンタジーでもあったのだと発見させる。
恋愛小説はあまり読まない、という人にこそ、自信をもってお薦めしたくなる。読了した方なら、
そんな気持ちを分かってくださると思う。
いやほんと,その通りだと思います.
この切なさの余韻があったものだから,夜の奥さんとの電話(繰り返しますが遠距離婚しています)で
ついつい「大丈夫か.何か心配なことないか」と尋ねたら,実はある,と.
なんだと聞いたら,「ワンピース買おうかどうか迷ってて困ってる」
いくら?・・・2万円くらい・・・甲斐性ナシでごめんよ,と言うことで話は終わりました.
|
|
ハイ.
発売が発表されてすぐにアマゾンに予約入れてました.
4年振りの新刊です!・・・初回限定版なので「秘話」がオマケで付いて来ました.
読み始めて,ええと・・・誰がどういう状況だっけ・・・となってしまって,
やっぱちゃんと復習しないと,と,「分裂」を読み直してから改めて読みました.そんな人,多そうですね..
いやこれはなかなか良いんではないでしょうか.うちの学生曰く,「憂鬱」の次に位置するものだ,と.
だいたいのところそれに同意します.
「分裂」において,風呂で受けた電話を発端にαとβに分かれ,遂に異世界人か!?・・・と思いましたが,
「驚愕」では意外性と整合性と共にうまくまとまったと思います.谷川流はやはり天才だと思いました.
「ハルヒ」の世界観,非日常の中のごくごく普通な日常のシーン・・・この絶妙な組み合わせがスゴイです.
改めて,このシリーズはスゴイんだと思った次第です.
しかしま,佐々木さんかわいいですね.
松本零士関係だとエメラルダスだし,ナウシカだとクシャナが好きだし,こういう系がツボにハマります.
しかし現実を見ればうちの奥さんはどれかと言えばハルヒの類で,例えば旦那をあほ呼ばわりしながらも,
仕事で忙しくて1ヶ月以上会わない(注:遠距離婚してます)ととてつもない閉鎖空間を生み出します.
その場合,すぐに駆け付けて神人退治です.
奥さんに話したところ,「好きねぇ」の一言でした. 「ハルヒ」や「狼」を読むことを生暖かく見守ってくれている奥さんには感謝したいところです.
まぁこんな話題を学生さんも見ているブログに書けるのも奥さんがいればこそですねな自覚もあります.
|
|
久し振りに日本古代史の本を読みました.
だいぶ前に買って読んでいなかったものが,部屋の片付けで出て来たものです.
天地開闢から壬申の乱,天武・持統天皇までが述べられています.
「日本の歴史は壬申の乱までが面白い」
「天武・持統朝以降は『近代』である」
と私は思いますからとても私向けの本です.
この本は「『記紀』も実際に目を通さなければ役に立たない」との考えから,「重要な部分について『記紀』を読み下し文にして引用してある」とプロローグに書いています.実際,その通りなのですが,そんな宣言の割には引用は少ないように思われました.
そして論の進め方はこの手の本にありがちな,筆者の主観によってある仮説は簡単に棄却され,
ある仮説は更に考察を進める,と言うものです.それはそれで面白いのですが,
いかんせん史料となるものが「記紀」くらいしかないものについては,致し方無しとも思いますが,
理系としては違和感のあるもどかしいものにも見えます.
それでも他の本と違って,妙な自説の論に余り囚われていない感じが読みやすかったです.
筆者の狙い,この本から始まって「記紀」それ自体を読んでもらいたいと言うことは十分果たされている
と思います.現に私,古事記は読みましたが,「日本書紀も読んでみようかなぁ」と言う気になりました.
でも日本書紀って,なかなか手を出しにくいですよね..
纏向遺跡が邪馬台国であると言う重要な発見が最近続き,畿内説派の私は大変期待していますが,
いつも言うことですが,あーもー何か出て来ないかなぁ・・・未発見の古墳が発見されて,木簡なんかが
どさどさ出て来て,登場人物の存在の証が見付かって・・・まるで稲荷山古墳の金錯銘鉄剣のように・・・
と,日本古代史の一ファンは願ってやみません.
私が最も期待する人は,倭迹迹日百襲媛命・・・第7代孝霊天皇の皇女とされる・・・卑弥呼の有力候補です.
まだ見付かっていないナニカが今も土に埋まっているかと思うと,わくわくしてたまりません.
|





