■コウノトリ (ニホンコウノトリ)
【IUCN】 絶滅危惧IB類
【環境省】 絶滅危惧IA類
■コウノトリ目 コウノトリ科 コウノトリ属
■学名 : Ciconia boyciana ■英名 : Oriental Stork
■生息地: 東アジア地域 日本には渡りの途中に飛来
■脅威 : ①明治期における乱獲 ②森林伐採による営巣地の破壊 ③農薬による水質・土壌汚染 ④減反政策による餌場の減少
↓↓↓現在の生息地
【メモ】
●全長110〜115cm、翼開長160〜200cmの大型の鳥
●成鳥は鳴かず、「クラッタリング」と呼ばれる嘴を噛み合わせて音を立てる行為でコミュニケーションする。
●国内では一時は野生絶滅といわれたが、人工繁殖・放鳥事業と保護事業の成果で、近年自然繁殖が目撃されるようになった。
「コウノトリ」と明記したものは稀ですが、文献、和歌に、鶴(たづ)と表記されたものの中にはコウノトリを意味するものも少なからずあったと言われ、日本人はこの美しい鳥を愛してきました。
江戸時代までは、多くのコウノトリが日本の空を舞っていたのです。
ところが、明治時代に食肉や卵、鑑賞目的で乱獲され、森林伐採によって営巣のための大木も少なくなり、大幅に個体数が減ってしまいました。
戦後になると、農薬の普及で水や土壌が汚染され、エサとなるドジョウをはじめとする、魚類、甲殻類、貝、カエルなども少なくなって、エサ不足に陥ります。
さらに、減反政策が追い打ちをかけるように、コウノトリの越冬地のエサ場を減らしていったのです。
★赤ちゃんを運んでくるのは、厳密には「コウノトリ」じゃない…
このニホンコウノトリは、東アジアにのみ生息しています。
コウノトリが赤ちゃんを運んでくるというのは西洋諸国の言い伝えですが、ヨーロッパに生息しているのは、同じコウノトリの仲間の「シュバシコウ」という鳥です。
その名の通り、嘴が赤いのが特徴です。
朱の嘴をもつコウノトリというわけですな…
←シュバシコウです。
★多くの人々の努力で再びコウノトリが野生の大空へ…
兵庫県豊岡市にはコウノトリの人工飼育場があり、そこで生まれたコウノトリを野生に返す取り組みが自治体、農家、各団体の手で行われています。
その成果で、2007年には、放鳥したコウノトリが自然下で産卵、孵化し、何と46年ぶりに巣立ちを迎えました。
コウノトリといえば豊岡市が有名なのですが、福井県越前市の白山・坂口地区もコウノトリの里として、コウノトリを呼び戻す取り組みが行われています。
昭和46年にこの白山の地に嘴の折れたコウノトリが舞い降りました。
地元の方々は「コウちゃん」と名付け、自分でエサを捕れなくなったコウちゃんにドジョウや小魚を与えました。
その後コウちゃんは豊岡市のコウノトリ飼育場に引き取られ、その孫達の世代が、今年、野生の空に飛び立っていきました。
コウノトリを呼び戻すには、豊かな生態系をもつ里山が不可欠なのです。
白山・坂口地区の方々は、「呼び戻そうコウノトリ」を合言葉に、豊かな生態系を守るために、無農薬農法に取り組み、生き物の調査や環境の整備、啓蒙活動、教育、町おこしに日夜努力されています。
その中心的役割を果たしているのが「水辺と生き物を守る農家と市民の会」です。
mizubenokaiさんの名前で、私のブログにもちょくちょく遊びに来てくださいます。
何を隠そう、このmizubenokaiさんは、私のブログ友達なのです!エッヘン!(私が威張ることじゃない…)
是非、「水辺と生き物を守る農家と市民の会」さんのブログ、『しらやま・さかぐち水辺の日記』をご覧いただきたいと思うのであります。
豊かな里山を守る彼らの不断の努力には頭が下がります。
効率化とは相反する無農薬農法、口で言うのは簡単ですが、現代社会で、農業の効率よりも環境保全を優先することは、非常に勇気のいる決断です。
農家の方々の努力だけでなく、地元新聞社のサポートもあり、大人から子供まで「コウノトリを呼び戻す」という目標に向かって、里山の保全のため、大人から子供まで、地元一丸となって努力されているのです。
★そして…コウノトリが戻ってきた…!!!
4月1日、越前市白山・坂口地区にコウノトリが舞い降りました!!
地元の皆さんの弛まぬ努力が見事に結実した瞬間です。
これは、自然保護に携わる人々を勇気づける素晴らしいニュースでした。
人間の手によって一旦失われた生態系も、人間の努力によって復活できるんです!
自然を破壊したのも人間なら、それを回復させるのも人間しかいないんです。
そして、現代の人間の生活と自然は共生できるのであります!
あきらめず、地域住民が心を一つに協力すれば、不可能と思えることも可能にできることを証明してくださった水辺の会のみなさん、おめでとうございます!
そして、ありがとう…!
※画像は『しらやま・さかぐち水辺の日記』より転載
感動でした…
自分のことのように嬉しく、娘達とも喜びを分かち合いました。
こんな素晴らしいことを成し遂げた方々と、ネット上とはいえ、お友達付き合いをさせていただいていることを誇らしく思いました。
でも、これは、まだ第一歩を踏み出したに過ぎません。
このコウノトリ達が毎年やって来てくれるようにするために、地元の方々の努力はまだまだ続くのです。
魚水一家はこれからも、応援し続けます…
是非是非、皆様も応援していただきたいと思うのであります…
間近で見たいですね^^感動するでしょうね!
何気にお散歩してますが、農薬などから逃れてる地域は 確かに
色んな草花を見かけます。里山でも むかしはもっと沢山の
動植物が 繁殖してたんだろうな、って想像させられます。
魚水さんのお気持ちが伝わってきます。ポチン!
2010/6/8(火) 午前 5:27
魚水さん!こんにちは!
ご無沙汰しています。お変わりありませんでしたか?
当会のブログを紹介して下さり本当にありがとうございます。大変光栄です。
4月1日にしらやま・さかぐちにご挨拶にきてくれたコウノトリですが、その後は越前市の南部に移り2ヶ月以上滞在してくれています。
今日はちょっとお隣町へ飛んでいったりもしていますが、こんなに長くいてくれるなんて、想定外で嬉しいニュースです。
そんな中、越前市が名前を募集し、厳正な抽選により「えっちゃん」という名前に決まりました。
「えっちゃん」が来てくれてから人の意識ががらっと変わりました。
たった一羽ですが、その影響力は本当にすごいです。
実際に目の前にコウノトリを見ると人って変わるものなのですね。
生き物に対する優しい眼差しが感じられて、人っていいなぁって思います。
コウノトリは幸せを運ぶ「“幸”の鳥」。本当にそう思います。
2010/6/8(火) 午前 11:38 [ mizubenokai ]
無農薬というのは手間や労力がかかり大変ですよね。
効率も収量も落ちると思いますが生態系には重要なことですね。
一人が努力しても効果は見えないかもしれませんが、市民の会というある程度の規模でやれば効果も見えてくるのかも知れません。
すばらしい取り組みだと思います。
この取り組みの和がもっと広がればよいと思います!
がんばってください!
・・・と魚水さんに言ってみました(笑)
2010/6/10(木) 午後 6:31
来週はコウノトリ郷公園に参ります。
興味深く拝見させていただきました。
2010/6/27(日) 午後 7:37 [ 隠岐に豊かな経済と生物多様性を ]
魚水先生、
しばらくです。
アップされていたのを知らず、失礼しました。
豊岡市のニュースは、帰国の際、兵庫県のニュースとしてテレビで見たことがありますが、人間の犯した間違いのせいで、生存を脅かされているコウノトリには、本当に申し訳ない気持ちになります。
なんとか元気に繁殖して欲しいものですよね。
今、イタリアのレチェという街に居ますが、毎夕、ツバメが元気に飛び交います。
南イタリアでは、昔から変わらない風景だそうです。
2010/7/2(金) 午後 7:22 [ B&B オークランド ]