沖縄あまはいくまはい

「あまはいくまはい」とは「彼方走い、此処走い」です。

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恩納岳(恩納村) 

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 ♪恩納岳(うんなだき)あがた里(さとぅ)が生(ん)まりじま、森(むい)ん押(う)し退(ぬ)きてぃくがたなさな♪
 金武(ち)ぬんかい居(をぅ)たる思里(うみさとぅ)、松金(まちがに)ぬ事思(くとぅうむ)てぃ詠(ゆ)だる>恩納ナビイぬ琉歌(るうか)なとおん。
 松金が恩納間切(うんなまじり)んかい掟(うっち)とぅしち、赴任し来(ち)ゃる父親(をぅや)なかい連(そ)うらってぃ来ゃるばす、平民(ふぃいみん)ぬナビイとぅ恋仲(くいなか)とぅなたん。
 やしが、金松や金武間切ん人(ちゅ)。思(うみ)いが如(ぐとぅ)、行逢(いちゃ)ゆる事(くとぅ)んならんたん。
 誰(たあ)がやれえ、思里(うみさとぅ)とぅ行逢ゆんでぃち、森迄(むいまでぃ)押し退きらんでぃ考(かんげ)えゆが。ナビイや、うすまさ肝変(ちむが)わい者(むん)やたる筈(はじ)。やしが、うんにいぬ恋や、如何(ちゃあ)んならん不自由(ふじゆう)なむんやたる事表(くとぅあら)わちょおんでぃちん考えらりいん。
 恩納岳ぬ周(まあ)いや、米軍(びいぐん)ぬ訓練場なてぃ、今(なま)ぬ世(ゆう)ん、あがたんかい行ちゅる事(くと)おならん。やくとぅ、詠でぃなあびら。

恩納岳あがた、里が生まりじま、米軍押し退きてぃ、通てぃなあびら。

【語句】
恩納岳あがた=恩納岳(恩納村)の向こう。「あがた」は「彼方」。ここでは「向こう」と訳した。
里が生まりじま=男の恋人(彼氏)の生まれ故郷。「里」は「男の恋人」。「しま」は、日本語の「島」の意味もあるが。故郷の意味。「しまくとぅば」は「ふるさとことば」。
森ん押し退きてぃ=森(恩納岳)も押し退けて、
くがたなさな=こちらになそうか。ここに引き寄せようか。「な」は意志、決意、勧誘などを表わす助詞。「取らな」、「行かな」はそれぞれ「取ろう」、「行こう」。
金武ぬんかい居たる思里=金武に住んでいた恋人(彼)、
松金ぬ事思てぃ=松金の事を偲んで
詠だる恩納ナビイぬ琉歌なとおん=詠んだ恩納ナビイの琉歌である。「琉歌なとおん(琉歌になっている)」は文章語では「琉歌やん(琉歌である)」でもよいが、口語では慣用的に前者の用例が多い。「恩納ナビイ」は「恩納間切のナビイ」という意味で、「恩納」は性ではない。「牧志朝忠」も本名は板良敷朝忠で、「牧志」は彼の領地(税収地)であった那覇市牧志のこと。
松金が恩納間切んかい掟とぅしち=松金が恩納村の区長として。「掟」今の字、区を表わす行政用語で、一般の人々は「シマ」という。
赴任し来ゃる父親なかい=赴任してきた父に
連うらってぃ来ゃるばす=連れてこられたとき
平民ぬナビイとぅ恋仲とぅなたん=平民のナビイと恋仲になった。
やしが、金松や金武間切ん人=だが、金松は金武村の人間。「間切」は今の市町村に当たる。
思いが如=思うように、
行逢ゆる事んならんたん=逢うことはできなかった。
誰がやれえ=誰が。誰がなら、
思里とぅ行逢ゆんでぃち=愛しい彼氏と逢うために、
森迄押し退きらんでぃ=森までも押し退けようと、
考えゆが=発想するのか。
ナビイや、うすまさ肝変わい者やたる筈=ナビイは、とても変わり者だったかもしれない。「肝変わいむん」は良い意味で使われる。
やしが、うんにいぬ恋や=だが、当時の恋は、
如何んならん不自由なむん=どうしようもなく不自由なもの
やたる事表わちょおんでぃちん=だった事を表わしているとも
考えらりいん=考えられる。
恩納岳ぬ周いや=恩納岳の周辺は
米軍ぬ訓練場なてぃ=米軍の訓練場なので、
今ぬ世ん=現代も
あがたんかい行ちゅる事おならん=向こう側に行くことはできない。
やくとぅ、詠でぃなあびら=なので、歌を一句歌う。
恩納岳あがた、里が生まりじま=恩納岳の向こう、君が生まれ故郷
米軍押し退きてぃ、通てぃなあびら=米軍を押し退けて、通って、みようではないか。

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