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和菓子屋「神羅洲」の主人の葬儀も終わり元の日常にもどれそうな気がした。 なんとも理解できない事件であった。 シャッター通り商店街と言われている場所に立ち寄った。 どこでもそうだが営業している店は少なかった。 「あ、すいませんがそちらは先日このあたりで事故があった時の人ではないですか?」 声をかけられたほうに振り向くと30歳ぐらいのサラリーマン風の人間が立っていた。 背はやや高め、少し前歯が出ている。スーツの生地からするとセンスがいいのか裕福なのかが見て取れる。 「僕は先日の事故を見ていました。取引先との約束があったので警察に事情も説明しないで気になっていたんです」 「そうですか。こちらは今でもよくわからないので困っていたんだよ」 「実は運転していた人の頭にアンテナみたいなのがついていたんです。」 「え?」 「気がついてなかったのですか。自分はあの時に携帯が調子悪くなったのかなと思っていたのですが、なんか電波みたいなものに妨害されたみたいな気がしたんで・・」 「電波?そういえば毒電波がどうとか言っていたような気がするな」 「やはりそうでしたか・・。」 「ここで立ち話もなんですのでそこの居酒屋で話でも・・」 「わかりました、いいですよ。」 男が案内した店はすぐだった。 店の前に大きな酒樽が置いてある。 「威州神樽」という店らしい。 北海道料理がメインの店らしい。シャケのディスプレイも見える。 「ごめんくさい、これまたくさい、あーーーーくさ」 店員全員が床に転がった。 なんだこの店は? また嫌な予感がする。 「ははぁん。わかったぞ・・・!今から君、福岡へ行くぞ!」 「え?事故の話をするのでは」 「フハハハハハハ、この事故を究明ときたか!」 「へ?」 「この程度の事故で究明とは ・・・・底の浅い男よ」 「何ィ!」 「浅いから浅いと本当の事を言ったまでだ」 「この事故は急に車に乗っていて起きたものだ!しかも車に乗っていて 突入したのは和菓子屋だ。お前はこれ以上の話を知っているというのか!」 「ふん、口の減らない男だ・・・例のモノを持ってきてくれ」 「例のもの?」 「店内の皆様にも見て欲しいモノというのはこれだ」 「?」 すると横を通った店員が言った 「こ、これは!!す、凄い。先生!先日の事故も凄かったがこの事故の内容はそれ以上だ。 車の事故は電柱に当たっただけだったが これは現実と錯覚する程の事件だ。そしてそれ以上に凄惨な内容だ! これほどの凄惨な事件でも全然ブレなく撮影をしている・・・・先生このレポートは一体?」 (先生って?) 覗き込んだ店員が思わず声をあげてしまっていた。 続けて男は言った。 「あなたは理解できない事件ということで、そこで思考を止めてしまった。 だが地球上にはメデイアで取り上げられない事件が少なからず存在する その事故を事件と思えなかったことはすなわちあなたにとって痛恨のミスなんだ!!」 「うううう・・」 いったい何を見せられているのだ。 どうして居酒屋で「先生」とこの男は呼ばれるのか? 何がどうなっているんだ。 まったくわからない・・。
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今晩は。
秋の夜長ですね、お好きな作家などいらっしゃるのですか?
flattwinさん、どうぞお聞かせ下さいな。。
2008/10/5(日) 午後 9:36
渡辺淳一さん、立花隆さん、司馬遼太郎さんとかはよく読みましたよ。最近は好みが変わってますねえ。単発でいろいろな作家の本を読むようになりました。
2008/10/6(月) 午後 11:42
こんにちは、お答え下さいましてありがとうございます。
やはり傾向が全然違いますね、私は最近になって、川端が好きになり
「山の音」の住人の、菊子を愛おしく思っています。
司馬さんは、産経に「坂の上の雲」が掲載され完読しましたが
非常にどっしりとした、乱れのない文体が印象的でした。
子規への愛情が大変感じられた作品でもあったと思います。
立花隆さんとflattwinさんは、=で繋いでもよい位ですね^^
2008/10/9(木) 午後 4:57
いえいえ、何をおっしゃるのですか(笑)
立花さんには感謝しています。最近はお歳のせいかいろいろとうまくいっていないようですが。
私などは杉ちゃんさんのような気品もないですし、みなさんからいろいろとご教示いただかないと。
ジャンルが偏るといけないので万遍なくいろいろな著者の作品を読むように心がけています。
2008/10/9(木) 午後 6:28
才気ばしっている辺りが、そう感じさせるのでしょう。
「立花さんには感謝しています」というのも只事ではありませんね。
兎に角、私は、とんでもない所に迷い込んだのでしょうか?(笑
私は貴方のような心掛けがないので、偏り勝ちでもあり、同じものから
離れられません。幾度も読み返してしまいます。
二度も三度も恐縮です。
2008/10/9(木) 午後 9:31
大学生のころですがみんな遊びまくっていましたね。
自分はその時に立花さんと出会ったのでいわゆる卒業旅行なども行かずに1冊でも多く本を読もうと決意しまして頑張りました。
派手な学生ではありませんでしたが、多くの本を読めて良かったです。あの時代は自分の宝物です。残念ながら全巻読破はできませんでした。結局社会人になってから10年ぐらいかけて残りを達成しました。司馬さんも高校生の時に読みました。おかげで受験勉強に影響がでてしまいましたが、これも後悔していません。
今でも本棚に当時読んだ「竜馬が行く」などの著書があります。何か思い出まで捨てるような気がして捨てられないんですよね(笑)
2008/10/9(木) 午後 9:39