AUDIO噺 Beの心

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ヒトラーの主治医テオドール・モレルは、一本の注射で体調不良を解決する頼りがいのある医師だった。ヒトラーはホルモン剤、鎮痛剤、覚醒剤、そしてモレルへの依存を深め、不調のたびに投薬や注射を求めるようになった。第二次世界大戦が始まり、ヒトラーは誇大妄想にとりつかれ、現実遊離が目につくようになり、軍事作戦能力も徐々に失われていった。足を引きずり、腰も曲がって、くたびれた老人のように見えた。一方、前線兵士は薬物によって「猛獣と化す」ことが目標とされ、無謀な作戦に投入され、総統大本営も制御を失い、もはや究極の破滅に突き進むしかなかった……。ヒトラーとモレルの危険な関係は、大戦の命運を左右したのか?
本書は、ヒトラーと第三帝国が薬物に深く依存していたことを暴き、世界的ベストセラーとなった歴史ノンフィクションだ。歴史学者ハンス・モムゼンが本書の「あとがき」で、「これまでの全体像を変える本」と評したのをはじめ、イアン・カーショー、アントニー・ビーヴァーら専門家も賛辞を寄せている。著者は作家らしく、逸話を満載し、史料もきちんと渉猟し、早く続きを読みたくなるような、手に汗握る展開をみせる。

日本でいうところのヒロポン。その始祖は麻黄からとれたエフェドリン。
日本人が抽出に成功したのですね。
しかし数十年後それが戦争の引き金を引くとは…。
電撃作戦の立役者は洗車による機甲兵団でありますが操るのは兵士なわけで。
疲れと恐怖を知らぬ兵隊は神兵のごとし。
そして為政者もドラッグにより激務に耐え現実から逃避…。
薬物の黎明期だったのでバンバン使用されたわけです。
もちろん良いところばかりではなく当然の副作用もあるわけです。
人類史の1ページの真実ですね。
国が撲滅を目指し暴力団やマフィアが躍起になるのもわかります。
「覚せい剤、ダメ、絶対!」なんて標語はこれを読むと甘っちょろく感じます。

でもそれと同じことがわれわれの社会にも。それも身近に。
「休めない風邪に!〇〇」
これやっていること自体は一緒ですから。
そういう社会が狂っていることを認識しないといけません。
戦場となった欧州の悲劇、特攻隊の悲惨さ。どちらにも大きくかんでいます。



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