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ベートーヴェン:交響曲第9番 交響曲第9番ニ短調 作品125《合唱》 作曲: ベートーヴェン サイトウ・キネン・オーケストラ 指揮: 小澤征爾, 村上寿昭 ▼「こんなに美しいアダージョは、はじめてだよ…。」
暑かった今年の夏も去り、フェスティバルの興奮もようやくおさまりつつある9月の半ば、早々と仕上がった《第九》ライヴのマスター・テープを、小澤征爾は真剣かつ厳しい表情で聴いていた。《第九》交響曲は4つの楽章から構成されており、中でも第3楽章は天国の調べのような牧歌的な雰囲気を持った大変美しい曲だ。その第3楽章にさしかかると、「世界中のオーケストラと演奏してきたが、アダージョがこんなに美しく演奏できたのは、今度がはじめてだ。棒振りにとって、実はものすごく難しい楽章なんだよ。」と、小澤が精魂こめて仲間と作りあげてきたサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の演奏に、とても満足げに語ったのが印象的だった。
▼オーケストラと数々の《第九》演奏を
小澤征爾はさまざまな舞台で、色々な国のオーケストラと、名曲《第九》交響曲を演奏してきた。小澤の指揮者としての歴史の中には、何と言っても衛星中継で5大陸の合唱団が同時に歌った長野オリンピックでの《歓喜の歌》演奏があるし、まだ文化交流がさかんではなかった1979年に生まれ故郷・中国で演奏した思い出深い《第九》コンサートもあったし、「小澤征爾《第九》を振る」という特別番組で第九の練習風景などのドキュメントがテレビで流されたこともある(TBS)。そのくらい、様々なシチュエイションでの《第九》をたくさん経験してきた。実際、書籍の中でも小澤は「(第九は)非常に大事な曲だと思っている」とこの名曲に対する深い思い入れを垣間見せている。
▼美しく、流れるような第3楽章
そういう、さまざまなオーケストラと数多く《第九》演奏を経験してきた小澤征爾が、今まででもっとも美しいと自ら語った第3楽章。オーボエ(宮本文昭氏)やクラリネット(カール・ライスター氏)など世界のトップ・クラスの首席奏者で構成された木管セクションが天上的なハーモニーと美しいメロディを紡ぎ出す――ホルン(ラデク・バボラク氏)のソロは特に愁眉! 小澤征爾も最近ベルリン・フィルに入った天才バボラクの腕は非常に高く評価している。そして、SKOが世界に誇る弦の美しさは、実に見事で美しい歌に満ちあふれていた。
美しく充実したサウンドに支えられた《第九》のCDがもうじき私たちの手元に届く。第4楽章の歓喜があふれる感動的なハーモニー、そして第3楽章の流麗なサウンドは天上のハーモニーとなって耳に響くであろう。(H.Sato / WINTEROZAWA実行委員会)小澤征爾は、SKOはオーケストラの「後ろからもサウンドが押し寄せてくる」と言う。舞台の端にいくほど、音や技術が貧相になるオーケストラもあるが、SKOは全員の演奏技術が優れているから、オーケストラの隅の隅まで豊かな音が存在し、サウンドはより一層充実した響きとなって観客に向かって前進するのだ。
いま世界に通用する、最も尊敬される日本人音楽家といえば、まずもって断然、小澤征爾である。東洋人として初めてウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートの栄誉ある指揮台に登場し、秋からはいよいよウィーン国立歌劇場の音楽監督という、正真正銘世界の音楽界の頂点に位置するポストに就任。2002年は小澤征爾にとって大躍進の年であった。その記念すべき1年を締めくくるかのように、ついに真打ち的ディスクが現れた。
※現在SACDは無いようです。通常CDはあるようですが。またSACDが再発されるようです
敬愛する師・斉藤秀雄を慕う目的で結成された日本最高のオールスター軍団、サイトウ・キネン・オーケストラを指揮しての「第9」は、全編を一本の鋼の線が貫いているかのような、緊張感と凝集力に満ちた熱気あふれる演奏である。この曲がオーラのように身にまとっていた、曖昧模糊(あいまいもこ)とした神秘の霧はすべて吹き払われ、一点の曇りもない晴朗な意志のもとに、強靭(きょうじん)な筋肉の塊が苦悩の数々を力でねじ伏せていく。身のこなしの重心は常に低く、しかも俊敏でパワフルだ。おそるべき小澤の統率力、おそるべきオーケストラのアンサンブル!
この推進力と爆発的なダイナミズムは、途中、道草を食ったり、立ち止まって考えこみたい人には向かないかもしれない。しかし、一丸となって燃えるようなこの響きは、必ずや聴く者をふるいたたせ、鼓舞し勇気付けてくれることだろう。(林田直樹) 参考までに通常盤URL http://www.amazon.co.jp/ベートーヴェン-交響曲第9番-合唱-サイトウ・キネン・オーケストラ-小澤征爾/dp/B001RRX3BS/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=music&qid=1283332948&sr=8-3 有名すぎますね。これまた私の語るところは無いので上の記事を参考にして下さい。
あらためて思うのはやはりベートーヴェンは稀有ですね。 そんなに聴いていなくても曲をちゃんと覚えてますし。 何回も聞いて覚えられない曲もあるのでここらへんはさすがというところでしょうね。 2chで聴きましたがマルチで聴くと迫力ありますよ。 今日聴いたのは2chでしたがマルチは臨場感が違いますからね。 |

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