クレマチスWorld(バラもちょっと^^)

戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人々の心の中に平和の砦を築かなければならない(ユネスコ憲章前文)

野に生きるクレマチスたち

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全10ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]

[ 次のページ ]

ソキアリスがピーナッツほどの小さな可愛らしい花を咲かせた。
外側はポワポワの短い綿毛が生えていて内側が青紫で、青いクリスパといった感じ。
1980年に発見されたばかりの新しい種でアメリカ南東部アラバマ州とジョージア州の比較的狭い範囲に僅か5つの集団だけが自生しているが、自生地の湿地が開発によって破壊されてしまったため、向こうでは絶滅危惧種に指定されている。
花にはとても良い香りがあり、手に入れた帰りになんだか車の中で甘い香りがするなぁ〜とおもったらソキアリスだった。同じく香りのある近縁種のクリスパと同様、個体によっても差があるのかもしれない。
この種の特徴は地下茎を伸ばして繁殖することで、種名のsocialisはラテン語で社会性のという意味があるのでこの植物が地下茎を張り巡らせて群体(コロニー)をつくることからきているのかもしれない。この形質は有望なようでもあり、また厄介なようでもある。
同じようにトケイソウの仲間で北米特有の進化をしたものに北のパッションフルーツとも呼ばれるインカルナータ(Passiflora incarnata)というのがあるのだけれど、これは植えた場所から10m以上も離れた場所から芽が出てきて驚いた。これは本来は暖地性の植物が寒冷地に適応進化したものと考えられている。

ソシアリスと書かれていることが多いがラテン語なのでソシアリスと読むのが正しい。
学名というのは国際規約で読み方が決まっているのでとくに売る側の人たちは気をつけていただかないと間違いが定着しあとでは修正がとても難しくなる。同じようにニオベのことをナイオビと書いている本をみかけるけれども、あれもニオベが正しい。

イメージ 1

地方変異による遺伝的多様性の保護のために増殖しているカザグルマの挿し木苗の植え替えを行った。
うまく成長したものは国立科学博物館付属つくば実験植物園に移植し地方変異の保存を図っている。
カザグルマはとても気難しく、土の中で雑菌が増殖すると直ぐに地上部から枯れてしまう。
不思議なことに茎だけがすっかり腐ってしまって根だけは萎びることもなくそのまま残っていることがよくある。
根の先端に僅かに茎に分化した芽が着いていることもあるけれど、それでも、殆どの場合はどうやっても復元することが出来ない。
こうやって毎年キレイな土に入れ変えて育てている。

イメージ 1





カザグルマには青紫色、藤色、淡い赤紫、ピンク、白、覆輪などさまざまな色の株がある。
 まだ車も持っていなかった頃に一度調査に行った自生地に数年前に再び行ってみた。
山の中の自生地を下ったところに果樹園があり、そこで、ちょうど働き盛りだったご夫婦にカザグルマを見かけなかったかお伺いした。
「野生の鉄線ならうちの果樹園のフェンスにたくさん絡んでいるよ。邪魔だから毎年刈り取っているんだ。だから花は咲いてないよ。」
とおっしゃっていたので、希少な生物であって保護していただきたい趣旨をお話しし帰った覚えがある。
もしやセンニンソオウの間違いではないかと思いながら、山を後にしたものの、その後、果樹園のフェンスのカザグルマのことが心の片隅にずっと引っかかっていた。
しばらくぶりにおうかがいするとお二人は仲睦まじい年配のご夫婦となっていた。
そして、果樹園につづく坂を上っていくと左に曲がった細い道の正面に鉢植えにされた何株かの明らかにカザグルマと分かるものが見えてきた。
お話を聞くと、大切なものだと聞いてから、畑で草刈りをするときにカザグルマだけを残して刈り保護しているとのことだった。一緒に梨畑に入っていくと、広い畑のところどころに篠竹が立ててある。それは、カザグルマを他の草から守るためにご主人が立てたものだった。
ここは少し赤みを帯びた濃いめの藤色の株が多いところで、時々ピンク色の株も見られる。
農地の中で発芽した実生苗を博物館で保護するために持ち帰ってきたものが、3年目に花を咲かせた。
白い花が咲いた。
藤色の個体群でで白い花?と、お思いになるかも知れないが、実は、白い花にもちゃんと色素は有って、ただ人の目から見て藤色に見えたり白っぽく見えたり、ときにはピンク色に見えたりしているに過ぎないのだ。
カザグルマたちが花粉を運んでもらうハナアブなどの小さな虫たちは、人の目には見えない色(短波長の電磁波)である紫外線を目指して集まってくるのだ。
だから、人の目から見て白か藤色かピンクかというのは、彼らにとってはどうでも良いことなのである。
白いカザグルマを「シロバナカザグルマ」として分けて記述することがあるが、それは単に人の目から見た表面的な判断であって、場所によって白く見える花が多いところがあるという程度のことなのだ。そのため生物学上は間違っているということになる。
この株の種を撒けば、たぶんさまざまな色のカザグルマが咲くに違いない。

イメージ 1




栃木県のカザグルマ

数年前に栃木県内に調査に行ったときに、近くの農家の方が以前山からおろして栽培していたカザグルマの実生をいただいてきたものが開花した。
花は少し赤みを帯びた藤色で、この地域から少し離れた場所にかつてあったカザグルマの群落は、藤色・ピンク・白・白にピンクの覆輪・八重と、さまざまな変異が見られるカザグルマの楽園のひとつだった。
その自生地に昨年久しぶりに行ってみると、その場所はすっかり背の高い杉の植林に覆われていてカザグルマを見つけることはできなかった。まだ花を着けないオスカー個体もあるか探してみたけれど、あまりにも長い年月の間にそれらも枯れて消えてしまったようだ。
あの楽園は、今でもときどき夢に出てくる。


イメージ 1


 クレマチスの中で一番好きな色はどれかと聞かれたら、まちがいなくマクロペタラの色だと答えるだろう。
マクロペタラの青紫をビロードのような花被片がいっそう深みのあるものにしている。
 マクロペタラはアルピナの仲間で、この仲間は北半球の亜寒帯針葉樹林からツンドラにかけて広く分布している。ツンドラではコケモモやガンコウランの間でツルを伸ばさずに株立ちになっていることが多い。
 
 日本にあるミヤマハンソウヅルも同じ仲間で、以前こちらでもご紹介したようにマクロペタラのような八重になるものも時々見られる。日本のものはマクロペタラに比べるとやや赤みを帯びていることが多い。

イメージ 1

全10ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]

[ 次のページ ]


.
fle*pla*d
fle*pla*d
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

検索 検索

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事