心惹かれるもの

自然に生きる中で、心打つものに付いてのエッセーです。

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夏休みで生活のリズムが崩れやすい子どもたちにとって心配なのが、「夏バテ」です。食欲が無い、からだがだるくてやる気が無い、夜眠れずにぐったり、etc.

せっかくの長い休みを台無しにしないため、何に気をつけたらいいのだろうか。

「小さい頃からクーラーに慣れた今の子どもたちは、夏バテしやすい環境にある」と、全国でも珍しい「夏バテ外来」がある大北メディカルクリニック(大阪市)の松永敦院長は指摘する。

子どもはまだ体温の調節がうまく出来ず、しかも、大人より体が小さいため、同じ気温でも体温が上がりやすく、冷えやすい。

暑い外気とクーラーによる冷たい室内の温度差にうまく対応できず、体のバランスを崩(くず)すケースがよく見られるという。

暑いからと冷房の効いた部屋にずっといると、汗をかかない。汗には蒸発する時に熱を奪う体温調節機能があるが、汗をかかないと、この機能が落ちて体内に熱がこもったままになる。血行が悪くなり、疲労物質も溜(た)まりやすい。「クーラーでは体の表面は冷やせても、中までは冷やせません」

やはり、適度に運動をして汗をかき、新陳代謝を上げることが必要だ。炎天下を避け、朝夕の涼しい時間帯に散歩するのもいい。

寝苦しい熱帯夜は、寝る前に体温と同じぐらいか少し高めのお湯で15〜30分半身浴をすれば、血行を良くし、リラックスできて寝付きもいいという。

汗を多くかくこの季節は、水分補給が大事だが、注意も必要だ。「コップ一杯ずつ、数回に分けて飲んで欲しい」と、兵庫県立こども病院の田中亮二郎・小児科部長は話す。

冷たい飲み物の飲み過ぎは、胃液を薄めたり胃腸を冷やしたりして、食欲不振や消化不良を招くという。

さらに、清涼飲料水などには糖分が多く、とり過ぎると空腹感を薄め、だるさや疲れを感じる原因にもなる。体液の成分に近く吸収されやすいスポーツ飲料もいいが、お茶でも充分だ。

気をつけたいのは赤ちゃんや幼児。「脱水症状を起こしやすいうえ、体調の変化をうまく言葉で表現できない。帽子をかぶせるなどして直射日光を避け、こまめに水分をとらせてあげて」と田中医師は言う。

「食欲が無くても1日3食、バランスのとれた食事をしっかりとって」と話すのは、日本食生活指導センターの会長で、管理栄養士の野々村瑞穂さんだ。

食欲が低下すると、あっさりしたメニューに偏(かたよ)りがち。「そうめんにしても、トマトやきゅうり、錦糸(きんし)卵、ネギ、しょうがを添えるなど、いろんな食材を組み合わせて欲しい」。涼しげな器に盛(も)って家族みんなでワイワイ食べれば、食欲もわく。

野々村さんが勧めるのは、ナスやトマト、キュウリといった旬の夏野菜だ。野菜には、汗と一緒に失われるビタミンやミネラルが多く含まれ、疲労回復には欠かせない。また、豚肉やウナギ、玄米、豆類など、ビタミンB群を多く含む食材も疲労回復を助けるという。

おやつは夏の風物詩スイカがお勧め。水分だけでなく、ビタミンやミネラルも補い、一口大に切って冷凍すれば、ちょっとしたアイス代わりになる。

「野菜を食べないために、年中夏バテのような子もいる。日ごろの食生活が問われています」との事。


「子どもの夏バテ防止のポイント」

1.エアコンは、冷房よりも除湿をうまく使う。外気と室内の温度差は5度以内に。

2.ベビーカーは日よけをしたり、帽子をかぶったりして直射日光を避ける。炎天下の無理な外出はしない。

3.汗をかいたらシャワーを浴び、下着や衣服を着替える。

4.水分をこまめに補給する。ジュースなど糖分の多い物は控える。

5.栄養バランスの良い食事をとる。特に野菜や果物を忘れずに。

6.睡眠を十分にとる。冷房はつけっぱなしにせず、オフタイマーなどを利用する。

以上は子どもだけでなく大人も参考になるので、夏バテ防止に利用して欲しい。


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