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日本列島が高気圧に覆われ各地で今年一番の暑さになった今月9日に、九州北部から関東まで20都府県以上で観測された光化学スモッグは、中国大陸で発生したオゾンが主原因だったらしい。

西風でオゾンが運ばれきた様子が、九州大学と国立環境研究所によるシュミレーションで再現された。以前から指摘されている「越境汚染」の可能性を裏付けるものだ。

光化学スモッグは、光化学オキシダント(主成分はオゾン)が起こす。オゾンは自動車や工場などが出す窒素酸化物などの大気汚染物質が日光を浴びるなどして生じる事が知られている。

10年以上前からアジアの光化学スモッグを研究してきた九州大応用力学研究所の鵜野伊津志教授、環境研の大原利真広域大気モデリング研究室長らのグループは、中国や日本を含むアジア各地の大気汚染物質の排出量を、エネルギー消費や車の台数などから推計。

オゾン生成の化学反応や風向・風速を加味して、地上でのオゾン濃度の変化を数値計算した。それによると、6日午後3時では中国沿岸部などに高濃度の地点があるが、日本は各地とも低濃度だった。

ところが、東シナ海の高気圧の北側に西風が吹き、7日から9日にかけて、高濃度のオゾンが中国から日本に広がったとの結果が出た。

九州などに広がったオゾンは8日時点で、地域によっては光化学スモッグ注意報の発令基準(0.12ppm)に近い濃度レベルに達する、との計算結果で、8、9日に日本国内で実測された光化学オキシダントの濃度分布などとよく合っていた。

光化学スモッグは1970年代がピークだったが、近年、再び各地で注意報の発令が増えている。特に九州北部や日本海側での発令が目立ち、9日には新潟県で1972年の観測開始以来初の注意報が出された。研究者の間では中国からの越境汚染の影響が大きいとの見方が強かった。

大原室長は「国内で光化学スモッグの原因物質をさらに減らすと同時に、越境汚染について国際的なルールを作る必要がある」と指摘している。

大原室長が指摘しているように、光化学スモッグは一国だけの努力ではどうしようもないから、世界的に越境汚染について話し合いを持ち、ルールを作る必要に迫られている。

世界の先進国はアメリカをのぞき、環境汚染除去に取り組んでいるが、後進国は国内の産業発展に血道を上げていて、環境保護には前向きではない。

特に急成長を続けている中国が出す光化学オキシダントの量は、以前の先進国以上になってきているので、中国の出す光化学オキシダントの影響は世界中に広まっていく事だろう。

そしていずれ、世界中が光化学スモッグで覆われる日がやってくることだろう。

早急に「越境汚染」「光化学オキシダントを減らすこと」についての真剣な国際的話し合いを始めないと手遅れになる。

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