総称としてのエンターテインメント
エンターテインメントという言葉を使えば、種々の芸術発表行為は全て「エンターテインメント」という言葉に集約されてしまいます。しかしながら、いざエンターテインメントの作り手に回ったならば「エンターテインメント」という総称的で、1つにしか分類できないままでは上手くいきません。頭の中で詳細に分類して理解して整理する必要があります。
3段階
歌手が行っている行為を全てエンターテインメントで括らずに、もっと詳細な括り方をするとどうなるでしょうか。
私が考え付いたのが、以下の分類の仕方です。
音楽
Music Video
ステージ
以上の3つの分類が可能です。
そして、これら3つの分類は単に「分類」ではなく「段階」でもあります。
制作する側からするとこの段階は上から順番に行う必要がある様です。
時には順番が逆に成ったり、それぞれの段階が別の段階に影響を与え合ったりすることもあると思われます。
が、基本的には「音楽」「Music Video」「ステージ」の順番で構想を練っていくことでスムーズに作品を作り上げられると思われます。
単なる音楽
mp3をヘッドフォンで聞く…CDをヘッドフォンで聞く…といった行為では「純粋な音楽」のみを楽しんでいる状態です。
CDジャケット写真を見ながら聞いたならば、視覚への訴えも有ります。
が、基本的には音のみによるエンターテインメントの享受と成ります。
Music Video
Music Video内では、機器さえあればCGも使えますしアニメーションも使えます。
何でも有りの世界です。
機器の環境が整っていれば出てくる案を全て採用できます。
ステージ
ステージ上では、Music Videoとは違いできることが限られています。
人物との連携によるCGは困難と成りますし、プロジェクターや小さめの画面ではアニメーションは上手く映えない場所もあるでしょう。
Music Videoでは、アニメーションやらCGで埋めていた時間を、別の演出で埋めなくては成りません。
順番に3段階を上る
順番に「音楽」「Music Video」「ステージ」という段階を上ると、作品作りに取っ付きやすく成ると考えられます。
「音楽」の段階では、作詞家、作曲家が少しはMusic Videoやステージの段階で何をするかを意識しながら1つの楽曲を作り上げる。
次に、「Music Video」の段階では思い付ける限り案を思い付いて出していき、同じパートで別の演出案が重なった時にはどちらか、どれかを採用して沢山のアイデアの詰まった作品を作り上げる。
そして最後に、Music Videoのアイデアをそのままステージに持ち込める要素を見抜く。
そのまま持ち込めるアイデアは持ち込み、Music Video内でしかできない案の時間は別の演出案で埋める…。
または、ステージ案を全く別に考え付く…。
この様に順を追っていけば流れ良く作品を「ステージ」の段階にまで引き上げることができるでしょう。
筆者自身もまだこの手法を初めて試している最中で、この手法を使えば必ずしも成功すると断言はまだできません。
がしかしこの段階を意識していれば少なくとも、取り掛かり易くは成ります。
↑歌手活動の全体像(gifアニメ)
音楽+アルファ
mp3の音楽が、mp3のまんま存在しているだけならばそれは「単純で純粋なる音楽」です。
それがイケナイのではなくて、「エンターテインメント」の中でもその分類であり、その段階であるというだけです。
もしもステージの上でオリジナルソングを発表したいと少しでも思ったならば、「音楽」を「音楽」のままにしていては駄目な様です。
もしも、何の準備もなく音楽を音楽のまんま、歌を歌のまんまステージ発表を行うならば
「スピーカーでinstrumentalのmp3を流し、歌手がマイクを持ってステージのど真ん中に始終突っ立って歌う」ということに成ります。
これはこれで有りと、筆者は思ってしまうものですが、それは「見せるステージ」ではなく「聴かせるステージ」です。
ステージは、ステージとして存在してくれて在る訳ですから、できるならば…できなくても無理やりにでも頑張って「見せるステージ」へと段階を上げていかなければ成りません。「成りません」というのは、つまり「お客さんに見て貰えない。見て貰えないからつまり聞いて貰えない」ということです。
視覚障害の有る方は除いては、折角人間には、「視覚」が有ります。
「視覚情報」と「聴覚情報」の両方で訴えかけた方が「雰囲気」「感覚想像」が脳内で構成されます。
音楽を音楽のままにしておかないで、段階を(「Music Video」という段階を飛ばして)「ステージ」へと上げる時には、「スポットライト」「衣装」「踊り・動き」「置物系飾り」「プロジェクターなどでの映像」という5つの要素を音楽に付け足して行く必要が有ります。それらの5つの要素を音楽に付け足していくという行為が、「単純な音楽」から「ステージ」という段階へ上げる行為であり、「ステージ発表の為の準備」です。
「単純な音楽」と「ステージ発表」は別物であります。
どちらも、エンターテインメントという意味では同じですが、「オリジナルソング」のmp3ができたからといって即ちそのまんまステージ発表が出来るという訳では有りません。
準備が必要です。
案を練り、その日その場で行う演出作業は企画書にまとめ、当日前にできる作業「衣装作り」「映像作り」「踊りの構成と練習」は予め行っておく必要があります。
(筆者:大塚将俊)
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