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試合は緊迫していた。 得点1対0、中日リードで迎えた9回表、 8回まで完全試合投球をしていた山井に代えて岩瀬のコール、 「まさか」と思った人は多かっただろう。 結果的には、この選択は間違ってはいなかった。 しかし、山井続投でも、勝てたかも知れない、それは誰にも判らない。 判っていることは、中日が日本一になったこと。 ただ、それだけ。 ◇ 今回、中日は日本一になったのだが、 同時にクライマックスシリーズ(CS)に対する問題も再燃しそうだ。 これまで、CSはパリーグにしかなかったが、 04年には西武、05年にはロッテと、それぞれ2位のチームが勝ち上がり、 日本シリーズでも優勝している。 今年からはセリーグでもCSが導入されたが、 公式戦では巨人が優勝したものの、CSで中日に惨敗し、 巨人の優勝パレードも中止に追い込まれた。 今一番恨めしい思いをしているのは読売のあの偉い様かも知れない。 ◇ CSに対する問題は以前から指摘されている。 これまでは例がないものの、公式戦で3位のチームでも、 日本シリーズに出場する可能性がある。 今年のセリーグに限って言えば、巨人、中日、阪神が、 最後まで優勝争いをして、どのチームが優勝でもおかしくない状況だったので、 公式戦2位の中日が日本一でもそれほど違和感はないだろう。 しかし、もしこれが例えば3位のチームだけが優勝とは程遠い、 勝率も5割を切るような状況でも、 たまたまCSの時だけ運良く勝ち上がったという場合、どうなるだろう。 CS制度のあり方が今後も議論されることになるだろう。 ◇ 9回の投手交代については様々な疑問の声と理解の声が交錯している。 落合は非情だという怒りや、勝利の方程式を遵守しただけなど、意見は様々。 ある新聞記事によれば、山井は豆がつぶれてもう限界ということを、 本人から言ってきたという話もある。 また抑えの岩瀬も、前日の試合での投球があまりに見事だったということも、 より信頼度を高くしたと言えるのかも知れない。 劇的なドラマを選ぶか、手堅い勝利を選ぶか、 これがオレ竜の采配ということなのだろう。 ◇ 今を遡ること53年前、中日が日本一になった昭和29年は、 テレビの契約台数がようやく1万軒を超え、 春日八郎の「お富さん」がヒットした年だったそうだ。 当時の家庭生活は、母親が朝、鰹節を削る音で目が覚め、 味噌汁とご飯と質素なおかずを、ちゃぶ台を囲みながら一家で朝食を摂る、 そんな時代だったのだろうか。 時代は変り、コンピューターや携帯電話が普及、 女性が外で働くのが正義であるかのような時代、 朝食を摂らない子供も当たり前、育児は保育所で、 母親が出産後も働き続けるように企業が配慮を迫られるような有様、 離婚、非婚も増え、現代病や犯罪が増えている。 53年ぶりに訪れた竜の女神は、日本の変化をどう感じただろうか。 |

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