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リチャード・トンプソンです。超名作のRICHARD&LINDA THOMPSONのI WANT TO SEE THE BRIGHT LIGHTS TONIGHTとPOUR DOWN LIKE SILVERです。70年代が生んだ地味だけど最高のロック(ポップ?)アルバムです。ポップといっても決して派手ではなく、いいメロディをじっくりと聴かせます。トッドとか、エルトンとかのような素晴らしいメロディーメーカーの派手さではなく、じっくりとよさが伝わって来るという感じです。
リチャード・トンプソンは、フェアポート・コンヴェンションのフルハウス発表後、自分の作った曲をどんどん演奏したいということや、自分のギタースタイルを築き上げたいといった理由で脱退し、一枚ソロアルバムを出したあとにリンダ・ピーターズさんという人と結婚してこのリチャード&リンダ・トンプソンというユニットを作りました。その一枚目がI WANT TO SEE THE BRIGHT LIGHTS TONIGHTで、3作目がPOUR DOWN LIKE SILVERです。2枚とも素晴らしい作品です。フェアポート・コンヴェンションはエレクトリックトラッドの称されるようなイギリスの伝統音楽に根ざしていました。このユニットになるとそれをさらに進め、自分のオリジナル曲でその世界を表現し始めます。歌詞が素晴らしいけど、しっかりは読み込んでいないのでその素晴らしさを表現できないのが残念です。フェアポート・コンヴェンション周辺の凄腕ミュージシャンをバックに、ジョン・カートパトリックというボタンアコーディオンの名手と組んでの作品群です。このボタンアコーディオンの音をギターで表現しようとすることで彼独自のギタースタイルを作り上げます。
とにかく、気を落ち着かせて聞いてみてください。I WANT TO SEE THE BRIGHT LIGHTS TONIGHTにはカルヴァリー クロス、タイトル曲、エンド オブ ザ レインボウ、グレート ヴァレリオなどほとんどがすごくいい曲が入っています。エンド オブ ザ レインボウ〜グレート ヴァレリオの流れはとても心に染みいります。また、POUR DOWN LIKE SILVERには、FOR SHAME OF DOING WRONGのようなキャッチーな曲やBEAT THE RETREATのような堂々たる曲、ディミング オブ ザ デイのようなじっくりと聴きいるような曲が入っています。リチャード・トンプソンのちょっとこもった声は決して美声ではありませんが味わい深く、様々な音を奏でるギターの音は様々な感動を呼びます。自分はストラト弾きでは彼のギターが一番好きです。
この年になってこの良さがわかるようになってきました。でも、この作品を作ったころのトンプソンはまだ20代後半のはず。ザ・バンド並みの老成。
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