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みどり色の子犬タロくんの夏休みは、とても良かった、のです。
ある時には、プールで泳いだり…、ある時には、公園ですべり台をすべったり…。
そして、大好きなカキ氷も、イチゴ味、メロン味、バナナ味、と3つも食べられたし…。
そして、川のそばで、遊んでいた日のこと、です。
「よぉーっし! タロ、行くぞぉう!」
「ワン! ワン!! …ケンちゃん、今日も散歩に連れて来てくれて、嬉しいナ」
喜んで、ついて行ったんです。
「ほらぁっ! このボールを取っておいでぇっ…!」
「ワン、ワン! …ボクの大好きな、カラーボール。あんなに遠くに投げちゃって…」
このカラーボールは、オレンジ、赤や黄色、いろんな色に光って見えるんだよ。
みどり色の子犬タロくんは頑張って、速く、速く、飛んで行くボールに向かって、走って行きます。
やっと届いた。
みどり色の子犬タロくんがボールを口にくわえると、後ろの方で、話し声が聞こえました。
「ケンちゃん、こんな所で、何してんの?」
「あぁっ! みゅうちゃん。ちょっと、犬と散歩に… ほらっ、あそこに…」
「どこ、どこぉ? 見えないワ。ね? 一緒に行かない? 今日、ゲームセンターでね、」
そこから先は、声が小さくって、みどり色の子犬タロくんの耳には、聞こえませんでした。
急いで、戻ってみると、あれ? あれれれれぇ……?
「ワン! あれっ? ケンちゃん、どこにいるの? ワン!!」
どこにも居ません。見えるのは、遠くに家が3件と、木が3本と、夕焼け雲と、赤い太陽と。
「どこ、行ったワン? 家、帰ったのかなぁ? でも、ケンちゃん、ボクを置いて帰っちゃ
った事、1度もなかったし、ね……」
なんだか、さみしくなってしまったのです。
きっと迎えに来てくれる…。
そう思って、みどり色の子犬タロくんは、川のそばに行き、水で遊んでいました。
青いさかなくんが、声をかけてくれます。
「あれっ? 飼い主、いないの?」
「うん、今、出かけてるよ。もうすぐ、迎えに来るんだ」
「へぇ〜、そんなら、いいけどさ」
そう言うと、また、泳ぎ出しました。
そんな、青いさかなくんにも、お母さんさかなさんが、一緒に居てくれています。
さかなになったつもりで川に入ったら、大変! みどり色の子犬タロくんは、おぼれそうです。
「この川は、深いんだよぉう、大変だぁっ!!」
と、青いさかなの母と子はビックリ! でも、助ける事が出来ません。青いさかなくんが、
「誰かぁーっ! 大変だっ、誰か、あの子犬を助けてやってよぉうっ!!」
と叫んだら、青い小鳥のパールくんも、白い雲のモーモーくん、太陽おばさん、カメきちくん、
くまくらげも、助けにやって来た……、でも、みどり色の子犬タロくんを、救い出す事はムリ。
「た、助けてぇーっ、おぼっ、溺れちゃうっ、わ、ワン! ワンン!! …わン!!!」
みどり色の子犬タロくんは、一生懸命、叫びました。みんなは、見ているしか出来ないのです。
すると、バシャァッン!!
…誰かが、川の中に落っこちました。いえ、みどり色の子犬タロくんが、よく見ると、ケンちゃん
が、助け出しに来てくれたのでした。
「ほらっ、大丈夫か! …こっちだ。よしよしっ、ごめんよ。忘れてたワケではないんだ。遅くなって、ごめんね、タロ…」
「ワン! わんっわん!」
そうして、みどり色の子犬タロくんを救い出したのは、飼い主のケンちゃんだったのです。
みんなは、その様子を見て、とっても喜んでくれました。
そう、あなたの溺れている時、「助けに来たよ!」って、救い出してくれるのは、飼い主、いえ、
私たちのたましいの羊飼い、助け主、それは主イエス様なんですよ。
私たちの事、本当に心配して、そして育ててくれる方。危ない事があった時、まちがえて足を
踏み外した時、その危険な川の中に飛び込んで、私たち1人1人を救い出してくれるのです。
今、あなたの居る所は、大丈夫ですか? 危ない場所でしょうか? どんな所にでも駆けつけて、
あなたの事、助け出してくれますよ。だから「助けて!!」とイエス様に向かって叫びましょうね。
わたし(イエス)が主、あなたの救い主。 イザヤ書 49章26節
どんな時でも、「助けて!」と、イエス様を呼び求めていきましょう。そうすれば、優しいイエス様は「よしよしっ、もう大丈夫だよ」とあなたを抱っこしてくれますよ。
今週も、主の腕の中で、安心して過ごせる皆さんとなりますように。愛する主イエス様のお名前によっ
て。
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