いろんな意見はあるでしょうけど、世界レベルの日本のHRバンド、最高峰はこのバンドだと思ってます。
VOW WOW。
Bじゃない方です。
でもあまりに過小評価されてるのもこのバンドじゃないかな。]とはいえ、あたしもリアルタイムで必死に追っかけてたわけではないので大きなことは言えませんが。
このバンドの魅力の一つは、人見元基さんのヴォーカルでしょう。裏声っぽいトーン(裏声ではないですが)やビブラートのかけ方なんかでみると、二井原さんと同じタイプと言えますが、もうすこし伸びやか。で、ミックスのせいもありますが、二井原さんの方がもうちょっとこもって聞こえたりします。外語大卒ということもあって、英語の発音にもこだわりはあるようで、そういう意味でも世界レベルといっていいでしょう。ただ、SABER TIGER木下さんもそうだけど、日本のこういう高いレベルのヴォーカリストはみんな聞いてて「暑苦しい」といわれます。あたしもそう思います(笑)。
このバンドはイギリスに出ていって、それなりの評価を受けましたが、Lの方と比べると日本でも評価は低いと思います。その理由はたくさんありますが、一つ言えるのはアルバムジャケットやタイトルがあるんじゃないかな〜。
Lのジャケットがいいとはお世辞にも言えませんが、アメリカ進出後のジャケットは、
バカなアメリカ人にはわかりやすいものでした。このバンドのジャケットやタイトルは、「Ⅲ」にしても「V」にしてもシンプルですが、どういう音楽か聞いてみたくなるというものではないと思います。だからジャケットで家にあるLPを選んでいたころのあたしは、彼らを後回しにしていたのですが。
このアルバムは、そんな彼らの作品の中でも珍しく、かわいく妖しい、ちゃんとしたジャケットのアルバムです。バンド名がわかりにくくなっているのはデザイナーのミスでしょう。ただ、日本のHRの最高傑作といえる前作までの作品に比べると、そんなに評価は高くない作品です。
ミドルテンポの渋い曲が多く,ベテランの余裕がよくも悪くも単純ではないHRになっているからでしょうか。
でもAORやソウルなどに通じる「ムード」がすばらしく,世界的に見てもそういう点でこの雰囲気のバンドはあんまりいないと思います。
せっかくジャケットやタイトルを工夫したのに,イギリスでは「HELTER SKELTER」というアルバムタイトル。
さらに「FADE AWAY」と「KEEP ON MOVING」が外されて,代わりに「SIGN OF THE TIMES」が収録され
,曲順も代わっています。だからアリスタってだめなんだよ,って思いますし,いまさらビートルズのカバーなんてと思いますが,1989年3月18日付の全英チャートで75位,シングルも「Helter Skelter」が77位,、「I Feel the Power」が87位と,アリスタの試みはいちおう成功しました。
ほとんどの作詞と渋いベースを担当したニール・マーレイが,この作品を最後にバンドを脱退し,BLACK SABBATHに加入しました。
1. Spellbound
2. Fade Away
3. I Feel the Power
4. Helter Skelter
5. The Boy
6. Rock Me Now
7. You're the One for Me
8. Talkin 'Bout You
9. Turn on the Night
10. Night By Night
11. Never Let You Go
12. Keep on Moving
① なかなかパワフルなミドルテンポのオープニング曲。つかみとしてはやや地味かも知れませんが、それだけに全力投球のヴォーカルの印象が高まります。
ギターソロはアーミングを多用したもので、そんなにいいとは思わないかな。
② ①よりもキーボードがたっぷり入ったミドルテンポの曲。
ギターソロのあとの静かで熱いパートと、そのパートの最後とかに出てくる、タラララというラインがかっこいい。
ギターソロはこのアルバム中、1、2を争うお気に入り。ソロエンディングのラインがかっこよすぎ。
③ キーボードメインのリフと、雰囲気が抜群に哀愁を誘うミドルテンポの曲。Bメロだけメジャーキーですが、そこも含めて80年代メロディアスHRという感じがプンプンしてていいです!
タメと速さが同居した雰囲気のギターソロもいい。
④ カバー曲自体否定的なあたしからすると、この曲はこのアルバムで残念な部分の一つ。
でもいろいろ見ると、これはどちらかというと、バンド側ではなくレーベル側の意向だったようです。
「イギリスで成功するんならビートルズのカバーくらいやれや」みたいに言われたのでしょうか。
どうせならMOTLEY CRUEでおなじみのこの曲じゃないビートルズ曲をやればよかったのに。
⑤ しっとりした泣きのギターでスタートして、ぶいーんというベースがソウルっぽくもある、サビはゴスペルっぽい雰囲気もあるバラード。ディレイの聞いたきれいな間奏のギターもすてき。
⑥ 先行シングル曲(再録)で、明るいアメリカンなHR。この前後からすると、多少浮いてる感がなくはないものの、これはこれでよし。
⑦ ベースではじまってホーンなんかも入ってる、シャッフルリズムの心地いい曲。メロディも充実しててかなりいいです。
一つ気になって仕方ないのは、サビのガティッペ〜ガティッペ〜ガティッペ〜です。メロディは違うけどVAN HALENの「Hot For Teacher」じゃん。
⑧ ボンボンボン〜というSEやあやしくもきれいなギターではじまって、明るくなくなんとなく退屈っぽい出だしですが、Bメロから盛りかえし、80年代メロディアスHRっぽいメロディの充実した曲です。
なかでも2:44からのパートが大好きです。
ギターソロ前には楽器の見せ場っぽいパートもあって、ギターソロ後半ではスウィープも登場。
⑨ ちょっぴりさびしい感じもあるサビメロと同じラインのイントロからしていいです。
Bメロの歌がとても充実してますね。
ギターソロ前のジャジーな雰囲気も最高です。ギターソロのエンディングで、これでもかというミニ展開?もかっこいい。
⑩ アップテンポでマイナー調のすてきなHR。
サビがキャッチーでBメロのバッキングのムードがいいです。あたしとしては2:22からのムーディーなパートもはずせません。ここのヴォーカルがまた熱い!
⑪ ギターとベースのからみがフュージョンっぽくてすてきなイントロのパワーバラードみたいな曲。
歌が入っても、そんな雰囲気が変えられてないのがいいですね。
歌メロがもうちょっと工夫されてたら最高でした。ギターソロは前半のフルピッキング的なところが好きです。
⑫ 最後はちょっと明るいアップテンポ曲。バタバタいうドラムやキーボードがかなり聞いてて、昔のアメリカンHRみたいな雰囲気もあっていいです。こういう曲はどうしてもサビメロが薄味になりますね。イギリス盤ではカットされたのもしかたないかも。