ふわりのふわふわフリーノート

秋到来。ちょっと着替えてみました…

美術館クルーズ

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93歳のおばばも一緒の、身内5人での小旅行で、
富士山麓の山中湖畔へ出かけたときのこと。

おばばは、何を隠そう、フクロウグッズが大好き。
リビングにある幅2m・高さ1.2mほどのサイドボードいっぱいに、
日本じゅう、世界じゅうからやってきた、
大小さまざま・色も素材もさまざま・用途もさまざま? なフクロウが、
ところ狭しとぎっしり並んでいる。

そんなおばばが喜びそうなお店を、ガイドブックで見つけていたので、
旅の終わりにみんなで立ち寄ることにした。

「雑器や ふくろう」

飾り気のない、でもどこか温かみのあるお店のドアを開け、
中に一歩入った瞬間、

ああ… ここはお店というより、小さな美術館だ…!!

と感じた。

陶芸家であり、絵本画家でもあるオーナーが作ったいろんな絵付けの器が、
小さな空間いっぱいに並んでいて、見ているだけでニコニコしちゃう。

愛嬌たっぷりのフクロウやネコなどのモチーフを、自然の風景とともに描いた絵柄は、
淡かったり渋かったりの、ニュアンスあるパステルカラーで彩られていて、
器というよりむしろ、一幅の絵画と呼びたくなる繊細さ。

とくに、写真で紹介した大きな絵皿には、しばし時を忘れて見入ってしまった。
夜空をバックに、大きな木に集まったフクロウたちの姿に、
一羽一羽の個性のようなものを感じて、小さな物語を思い浮かべてしまいそうな…

こんなお皿を壁に飾ったり、時にはお客様をもてなすために使ったりしたら、
それは素敵だろうな〜
なーんて絵に描いた餅的ビューティフルライフも想像しちゃったりして。

直径30センチほどの大皿で、3万8000円だったかな。
それだけの価値はあると思う。
ただのお皿だと思えばめちゃくちゃ高価なものだけど、
生活に潤いを与えてくれる「小さな芸術品」を買うと思えば… ね…
…いやしかし、むむ〜

ボーナスでも入った直後だったら、思いきって、買っちゃったかもしれないケド…
もはやボーナスのないフリーランス生活(T_T)
それに第一、こんな素敵なお皿を飾る壁があるわけでもなく、
お客様を招くような家のスペースがあるわけでもなく。

ということで、オーナーにお願いして写真だけ撮らせてもらいました(^-^;)
フクロウの大皿と、ネコの小さな一輪挿し。うーん、今見てもホントに素敵♪

そんな感じで、見るだけよ、見るだけ… と自分に言い聞かせつつ、
やっぱり何か買わずにはおられず(^-^;)

「家で焼酎をロックで飲むとき用」という名目で、
小さな湯のみ茶碗とコースターをセットで購入★
シンプルながら可愛いフクロウが、やっぱり描かれていて、
眺めてるだけで、にへら〜 と笑みが… ずっと愛用できそうな感じ。

最近どたばたしていて、なかなか美術館に足を運ぶ機会がつくれずにいたけど、
この小さな美術館みたいなお店との出会いは、
いろんなことに四苦八苦しながら頑張ってきたわたしへの、
誰かさんからのごほうびだったのかな〜 なんて。

「雑器や ふくろう」
http://www.h3.dion.ne.jp/~fukurou/

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横浜美術館で7/18まで開催中の

ルーブル美術館展
19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ

に行ってきました。

印象的だったのは人物画でした。
なかでも、とくに心惹かれたのが…

プシュケとアモル
1798年 フランソワ・ジェラール ※1枚めの絵

アモルとプシュケ
1817年 フランソワ=エドゥアール・ピコ ※2枚めの絵

この2点はそれぞれ、同じストーリーを題材にした別の画家の作品。
古代末期のおとぎ話から着想を得たものだそうです。

ヴィーナスに妬まれるほどの美貌の持ち主だった人間の娘・プシュケ。
その嫉妬心から、ヴィーナスは息子のアモル(キューピッド)を送り込み、
プシュケがつまらない男と結ばれるよう、アモルに恋の矢を射させようとします。
ところが、そのアモル自身が、プシュケに恋をしてしまうのでした…

こんなお話。
どうりで、アモルもプシュケも、
人間離れした美しさを持つものとして描かれるわけですね。

ジェラール の作品は、とにかく清らかで美しいふたりの姿を、
田園風景と美しい青空のもとで描くことで、その純真なイメージを際立たせている。
肌の色の美しさ、透明感、プシュケが身につける布のひだのひとつひとつにまで、
微細をきわめて描かれていて、ほんとうに息を飲むようでした。
アモルの右手の指が、プシュケの右耳に触れるか触れないかのところに描かれていて、
この小さなしぐさひとつで、アモルがプシュケを宝物のように大切に愛したんだろうな、
ということがわかって… すごい。

ピコ の作品は、ふたりの甘美な関わりのさまを思わせる、
しとねでのシーンを描いていますが。
この絵でわたしが目を離せなくなったのが、プシュケの表情です。
目を閉じているのに、うすーく目を開けているようにも見える微笑み。
夢の中で、まだアモルと一緒に幸せなひとときを過ごしているんでしょうね…
アモルが名残惜しそうに彼女を眺めるのも、無理もないですね。
こんなに美しくて、こんなに幸せそうな女性が、自分のもの、なんですものね…

ふたりの画家の、それぞれの解釈の違いが面白いです。
そして、解釈は違っても、人物ふたりの姿をこよなく清らかに美しく描く、
というポイントにおいては全く共通してるんですよね。それがまた面白い。

さてさて、このお話にはまだ続きがあって。

アモルに招かれて、神殿での暮らしをはじめるプシュケ。
満ち足りた毎日を過ごしながらも、プシュケはしだいに疑心にさいなまれます。
それは、アモルが「自分の姿を見てはいけない」とプシュケに約束させ、
姿が闇に紛れる深夜にしか、彼女のもとを訪れなかったからです。

プシュケは好奇心とおそれを抱き、妬み深いふたりの姉妹にそそのかされて、
ある晩ついにアモルの姿を見てしまいます。
それを知ったアモルは怒り、彼女のもとを去ってしまうのでした。

プシュケが、アモルをもう一度取り戻したいとヴィーナスに願うと、
ヴィーナスは、プシュケには到底なし遂げられないような難題をいくつも与えます。
それらの難題を、プシュケはアモルへの思いからひとつずつ成就させていく。
数えきれないほどの困難の末に、ついにプシュケはアモルとふたたび結ばれるのです…

うふ(^-^) ステキな物語ですよね。
今から1800年近く前に書かれたストーリーなんですって。

この物語には、
魂(プシュケ)は、願望(アモル)と結ばれることを求める
という哲学的寓意が込められているそうです。

人間の魂は、ひとたび何かを願えば、それを叶えるためにいのちを燃やす…
昔も今も、変わらないことのひとつですね。
…を見に行ったワケじゃないんですが…
同じ東京都現代美術館でやっていたルオー展を見た帰りに、
中庭でフシギな物体が ぶにょぶにょ〜ン と動いているのを
目撃してしまいまして… 思わず激写。

イメージ 1ん? 何、アレ… 美術館の石造りの中庭に、なんかフシギなモノがユラユラ揺れてるよ〜。東京のフツーの街並みを背景に、ポコンと出現したナゾの物体、ってかんじ… でもすぐ横に運動会のときのテントみたいのが張ってあるし? 小さな子どもが周りではしゃいでるし…? むむ? と近づいてみますと…

イメージ 2はい。「ハウルの動く城」でした。実際、動いてました(^-^) 手前に置いてある茶色いステップが泣ける…。展覧会の出し物のひとつらしく、小さい子どもがこのステップから城の中に入って、中でぼよんぼよーんと飛び跳ねて遊ぶ、っていうアレですな…。上ににょきにょきっと伸びてる煙突のようなパイプが、時折はずみでぶおーん! と伸び上がってくるのが見ていて面白かった。

「ハウルの動く城・大サーカス展」は完全予約・入れ替え制だそうで、
ローソンなどで日時指定(しかも2時間単位らしい)のチケットを買わないと、
入れません。三鷹のジブリ美術館と同じシステムですね…
(このシステムって、実際のところ評判はどうなんだろう?)

…それにしても… タハハな絵柄です(^-^)

まだ映画を見ていないので何とも言えないけど、
宮崎駿さんのファンタジーの世界って、実際にテーマパークみたいなところで
疑似体験するような世界とは違うような気がして…
宮崎作品は好きだけど、ジブリ美術館に行く気がしないのはそのせいかな。

映画の、映像と音、そして物語の世界に2時間、どっぷりと浸ったら、
あとはゆっくり自分のイマジネーションの世界でふわふわ思いをめぐらせて楽しむ…
それでいいんじゃないかなーって…

ちなみに、わたしの好きな宮崎作品ベスト5!は…
1. シュナの旅(徳間アニメージュ文庫)←映画化とかしてほしくない…!
2. ルパン三世・カリオストロの城(映画)
3. 紅の豚(映画)
4. 天空の城ラピュタ(映画)
5. 風の谷のナウシカ(徳間アニメージュコミックス)※映画じゃなくてコミックス。

みなさんは宮崎駿の世界、好きですか?
「われわれは皆、多かれ少なかれ、道化師なのです」
ジョルジュ・アンリ・ルオー

高校生のとき、出光美術館で初めて見たルオーの絵。
深く、濃く、分厚い色彩と、
大胆で斬新、なのにどこか優しい構図。
衝撃でした。そして一瞬で心惹かれてしまったのでした。

きょうは、東京都現代美術館の企画展、
「出光コレクションによるルオー展」を見てきました。
世界でも有数のルオーコレクションを持つ出光佐三氏所蔵の、
数百点ものルオー作品が一堂に会すという今回の展覧会。
ルオーファンには見逃せない、充実の内容でした。

イメージ 1連作「受難」の1枚め、「受難」1935年頃の作品です。ルオーは10代の頃、ステンドグラス職人として修行。当時磨いた感性を絵画に取り入れています。縦40センチ・横30センチの小ぶりな絵の中に、小さく描かれたイエスキリストの顔から、目が離せなくなる。黒い縁取りの力強さと、油絵の具を幾重にも重ねて作り出した、質感たっぷりの色・色・色。キリスト教の信者ではないけれど、何か強い力に引き込まれてしまいます。

イメージ 2「小さな女曲馬師」1925年頃の作品です。ルオーの絵にはサーカスの人々が多く登場します。サーカスが流行ったという時代背景もあるそうですが、ルオーはサーカスの華やかな部分ではなく、舞台裏の暗さや絶望感のようなものを描いたそうです。化粧の下に疲れた顔を隠して、人を笑わせ続けなくてはならない道化師… その姿が自分と重なり、また社会に生きるすべての人々と重なって、冒頭の言葉を語るに至ったのだと思います。

イメージ 3老若男女、いろんな人たちがルオーの世界を楽しんでいました。前売960円、当日1200円。まだチケットぴあで前売券が買えますよ。浮いたお金はカフェのお茶代の足しに…。ケーキも安くて美味しかった。そうそう、東京都現代美術館にはインターネットカフェがあって、無料で利用できるって書いてありました。入場料不要のエリアだからお近くの方にはすごく便利かも。あとアートや美術関係の本がずらっと揃った図書室もあるので、ゆったりと芸術に親しむ一日が過ごせると思います。

心静かに、美術館で過ごすひとときも、たまにはいいですよね。
ルオー展は6/26(日)まで、東京都現代美術館で開催されています。
ふわりオススメの展覧会です(^-^)

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