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アポロンの神託を告げる巫女です(後世のイメージ)
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デルフィ和平会議(続き)
デルフィ。
ギリシア中部フォキス地方、標高2400メートルのパルナッソス山の麓にあるポリス。ギリシア民族の聖地として名高い。
太陽神であり予言の神アポロンを祀る神殿があり、ギリシア諸国がアポロン神に捧げる供え物を納める宝物殿が集まった、文字通り全ギリシア民族の聖地。なお、神域にあるテバイの宝物殿には、レウクトラの勝利を祝って宝物が奉納されている。
そして、ここにあの有名な神託所があった。
巫女が、アポロン神の言葉として、人々に神託を授けるのだ。この神託を得るため、ギリシア世界全土から人々が訪れる。いや、ときにはローマなど異民族の国も、国家の危機に際し、遥々やって来る。それほどの権威あるものであった。
有名な神託として、テバイ建国の父カドモスに対する「牛の立ち止まった場所に国を建てよ」、そのカドモスの末裔オイディプスに対する「父を殺し、母と結婚する」という悲劇的結末を予言したもの等がある。
が、これらは神話ないし伝説上の寓話である。歴史上確認できるものとしては、誰がギリシア一番の賢者かという質問に対し「ソクラテスが一番の賢者である」と告げたものが有名であろう。
和平会議は、このデルフィの神域の中にある会議場で開催されることとなった。建物のそばには、アテネやテバイの宝物殿がある。
参加国は、アテネ、スパルタのほか、メッセニア、アルカディアなどギリシア全土から集まってきた。
アンタルキダスは、意気揚々と使節団を率いて到着したが、時勢の移ろいをまざまざと思い知らされることになった。
諸国の代表は、テバイ代表カロンの宿舎に挨拶するためにこぞって訪れ、門前に行列をなすほどであった。新しく覇者となった国の勢い、温厚なカロンの性格もあって、諸国の代表の人気は自然とテバイに集まった。
それに反して、アンタルキダスの宿舎には誰も寄り付こうとしなかった。覇権を失ったスパルタの宰相、そして、覇者時代の彼の権柄づくな態度が嫌われたのである。
そんな中、アテネの代表カリストラトスだけは訪れた。
「とりあえず、わが国は出席することにいたしたが…成算はおありなのか?」
カリストラトスは訊いた。
この会議の参加には、カブリアスやイフィクラテスは、さして興味を示さなかった。いや、カブリアスに至っては強く反対した。
『どうせテバイの思い通りに運ぶだけ。そのような会議に参加してもわが国に利はない』
しかし、カリストラトスは、このアンタルキダスからの強い出席の要請を受け、あえて参加することにしたものであった。
「まず、わが手並みをご覧あれ」
アンタルキダスは、自信ありげであった。
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今日もわんぽちね
2008/3/13(木) 午前 2:12
maririnさん、ありがとうございます!
2008/3/13(木) 午前 2:53
こんどゆっくり最初から読みますね。
2008/3/13(木) 午前 8:44
maririnさん、ありがとうございます。気楽にお読みくださいね。
2008/3/13(木) 午後 9:46
この物語は以前に書いておられたものですか?
これを読んでいると地中海にいってみたくなりますね
2008/3/14(金) 午後 6:24 [ hana ]
hanaさん、こんばんは。ええ、五年ほど前から書き溜めていたものです。何度か推敲を重ねて、今の形となりました。
2008/3/14(金) 午後 9:07
やはりギリシャ時代から 自国の国益のために 政治家は動いていたのでしょうね!他民族を征服して 自国の権益を増大させる 今でも同じような動きのようですね! 政治って そんなものでよいかな?と考えさせられますね! お元気でね!
2008/3/14(金) 午後 10:24
HIROKYO様、こんばんは。そうですね。今より、もっとも生々しく自国の利益を図るために、動いていたと思います。
人権などという概念がなかったため、勝利こそすべて、といったところでしょうか。負ければ奴隷にされたりしますので。したがって、小国は、生き残りのため、必死な外交を展開していますよ。
2008/3/15(土) 午前 2:00