新しいギリシア・ローマの物語2

179年、暴君フィリッポス、悪業の報いを存分に被り、死去

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 山野の海軍
 軽やかな足音が部屋の前で止まった。足音にも人の性格が現れる。陽気な人のものだ。
「エパミノンダス殿、ゴルギアス、参りました」
 巨漢ゴルギアス。草創期に先鋒の将を務めた彼も、最近では留守に回ることが多くなっていた。それはエパミノンダスが、後方を任せるに足る将であると厚く信頼していたからだ。そう。猪突猛進の猛将だった彼も、歳を重ねるごとに、重厚沈着の風を備えた武将に成長していた。
「おお、掛けたまえ」

 エパミノンダスの隣には、ダイファントスが座っていた。
 エパミノンダスは、最近、務めてダイファントスを重要な会議に同席させるようにしていた。将兵からの信頼も篤いダイファントスを、ペロピダス亡き今、将来のテバイを支える一人に、という腹積もりなのであろう。
 が、その当の本人は、退屈なのか、眠そうに欠伸を噛み殺していた。
(はは。相変わらず不謹慎な奴だ)
 ゴルギアスは笑いを噛み殺した。
「何を笑っている?」
 謹厳な態度を崩さないエパミノンダス、怪訝な表情を浮かべた。
「あ、いえ…。して、いかなる御用で」
「直ちにコリントスに赴いてもらいたい」
「コリントス…?」
「うむ。実は、我がテバイに海軍を創設しようと思ってな」
 エパミノンダスはさらりと言ってのけた。
「海軍!」
 ゴルギアスは飛び上がらんばかりにして驚いた。
「そんなに驚かなくてもいいだろう」
 エパミノンダスは笑った。
 が、驚くのも無理はない。テバイをはじめとするボイオティア諸国は、古来騎兵の国として知られ、人々は海の戦をろくに知らない。そもそも、山野に囲まれていることから、これまで海軍を必要としなかったのだ。

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お久しぶりです。
いつも、精力的に取り組んでおられますね。本にされるとか、ご予定はないのですか?感心するのは、会話です。傍で見ているような、歴史の生き証人のような感じになります。ぽち!

2008/12/26(金) 午後 10:12 テノール

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こちらこそ、御無沙汰しております。
お言葉ありがとうございます

本にしたいのはやまやまではございますが…
今は、その時ではない、そう考えております

そうですね。人々の会話を楽しんでもらいたい、それも念頭にありますので。そう言っていただけると嬉しいです

2008/12/27(土) 午前 11:26 Dragon


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Dragon
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