新しいギリシア・ローマの物語2

179年、暴君フィリッポス、悪業の報いを存分に被り、死去

序章−ある王国の物語

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 シキュオンのアラトス-下 
 アクロコリントスに通じる間道は、とても険しく、アラトス達はふうふう言いながら行軍した。
「皆の者!頑張れ!あと少しだ!砦さえ押さえれば、町にいるマケドニアの軍勢はものの役にも立たぬ!」
 やがて城壁が現れた。確かに、ここの壁は低く、手をかけて登れるほどであった。
「城壁にとりつくのだ」
 アラトス達は、そろそろと地を這うようにして城壁に接近した。
 ところが、この日、あいにくなことに満月であった。幸い、それまでは雲が彼らを覆い隠していてくれたが、今、その雲がみるみる晴れ渡っていく。
 砦を守るのは選りすぐりの精兵たち。彼らは油断なく巡回していた。
 ために、アラトスの兵は、たちまち発見された。
「あっ!敵兵だ!敵兵が現れたぞ!」
 砦の中は騒然となった。と同時に、矢がびゅんびゅん飛んできた。


「ちぃっ、気づかれたか」
 とある岩陰に隠れたアラトス、舌打ちした。
「アラトス様、いかがなさいます」
 アイギアスが訊いた。
「こうなれば一気に壁を飛び越えて砦を押さえる」
 アラトスは自身抜刀すると命じた。
「弓兵!砦の内に矢を射かけよ!」
 弓兵たちは、砦めがけて一斉に矢を射かけ始めた。
「わあっ」
 砦の兵はばたばた倒れた。
 その隙にシキュオン兵が壁に取り付いて登り始めていく。
「そうはさせるか!突き落とせ!こちらからも矢を射かけよ!」
 砦の将はペルサイオス。
 哲学者で、王室の家庭教師を務めたほどの人物である。その彼を置いたということは、アンティゴノスがいかにここを重視していたかが分かろう。
 ここは、ギリシア世界制覇を目論むマケドニア宿願の地。明け渡すなど思いもよらぬこと。従って、守将以下、砦の兵は必死に防戦した。
 城壁をはさんで激戦となった。

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雲にかくれ、ばれないようにアクロコリントスの壁に近付いたみたいですが、敵にばれないように松明などを当然もたないだろうから、暗いのによく進めるものだと思います。結局、満月のせいで正体を発見され、順調に事が進まなくなるみたいですが、月の光にも左右されるなんて現代みたいに夜の明るい時代とは違っていますね。
それにしても、昔の人は夜目がきくんですね。

2010/3/5(金) 午前 5:13 sak*ras*ku*00*nen4*atu

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満月ということですので、
雲明かりとはいえ、真っ暗ではなかったと思われます。
また、内通者の先導により一本道を登って行ったようです。
確かに、現代人に比べ、暗闇に目が利きそうですけど…

マケドニアは、己の強さに過信していたのかもしれませんね
ただ、アクロコリントスに数百の兵で攻め寄せる敵があろうとは
常識では考えられないので無理もないかなという気がします。

2010/3/5(金) 午前 7:10 Dragon


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Dragon
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