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ミュオンネソス岬の海戦−エウダモス勇戦(続き)
「それ!敵はローマ艦隊に注意を奪われている!一気に突っ込め!」
ロードス艦隊司令官エウダモスは勇躍した。
彼の旗艦がまっしぐらにポリュクセニダスの旗艦に迫って来た。
「おのれ…エウダモス…小癪な」
ポリュクセニダス、拳をぐっと握りしめた。
ロードスを追放された過去が脳裏を去来し、今またその同郷の者に追い詰められつつあることが言いようのないむかつきを覚えた。
「今こそ思い知らせてくれよう。いずれが真の海将か。それ、あの船を粉砕せよ!」
ポリュクセニダスの旗艦はぐぐっと舳先をエウダモスの旗艦に向けた。
だが、エウダモスは海戦においては老獪であった。何しろ、彼は、名将ハンニバルの艦隊を打ち破ってみせた男なのだ。
「それ!側面より突っ込め!」
敵の標的となった自身の船の速度を落とし、その間に、他の船にポリュクセニダス旗艦の船腹に回らせた。そして…。
轟音と共に、ロードス戦闘艦一隻の衝角がポリュクセニダス旗艦の船体を突き刺した。
さしもの巨艦も、その衝撃に大きく揺れ動いた。
「おおおっ」
ポリュクセニダス、甲板で体勢を崩した。
そこにロードス兵が喚声を上げ飛び込んで来た。
「おのれ!小癪な!海に叩き落としてしまえ!」
ポリュクセニダス、怒鳴りつけるように命じた。
ポリュクセニダスの旗艦が身動きならなくなったのを見計らい、
「よし、我らもぶつけよ!」
エウダモスは命じた。
ロードス兵は、衝撃に備え船縁をぐっと掴み、しゃがみ込んだ。
エウダモス旗艦の衝角が、ポリュクセニダスの船体に激突した。
「わっ」「ひっ」
衝撃で大王軍の兵が海へと落下した。
「それっ、飛び込め!ポリュクセニダスを捕えよ!」
甲板に躍り込んだロードス兵は、今こそ祖国に仇なす憎き敵にとどめを刺さんと、わっと駆け向かった。
そこにレギルスの旗艦も激突して来た。
「さあ、我らも負けるな!ポリュクセニダスを捕えよ!」
ローマ兵が雄叫び上げ、飛び込んで来る。
ポリュクセニダスの旗艦を真ん中に、陸上激突戦の様相を呈し出した。
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