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ローマ講和会議−エウダモスの演説(さらに続き)
エウダモスの演説が終わり、次に、ギリシア人諸都市の代表が招かれ始めた。
ギリシア人らしく、自分たちがいかにローマ人のために貢献したかを、くどくど述べ始め、最後に自身に厚く報いることを求めた。議員たちはうんざりし始め、一部の議員はこっくりこっくりし出した。
(外に出よう)
スキピオは、もはや聞くべきものはないという風にフラミニヌスに促した。
議場を出てフォルムに降り立つと、フラミニヌスが訊いて来た。
「どうすれば両国とも満足させることができるでしょう」
「両国共に拠って立つ所が異なる。それぞれ与えるべし」
「それぞれ…とは?」
フラミニヌスは優れた戦略家ではあるが、歴史を見通す勘や視座という点では、政治家スキピオに遠く及ばない。
「ペルガモンは陸、ロードスは海」
スキピオは微笑んだ。
「あ…」
フラミニヌスは閃光に打たれたような衝撃を受けた。
「お分かりかの。ロードスが欲するのはエーゲ海の制海権。ペルガモンはタウロス以西の土地。ならば、配分のしようは幾らでもあるの」
即ち、セレウコス朝と張り合うペルガモンが欲するのは陸地、海上の盟主を自負するロードスは海域。そう分けてやれば良いということ。
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