新しいギリシア・ローマの物語2

179年、暴君フィリッポス、悪業の報いを存分に被り、死去

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]


[https://novel.blogmura.com/novel_historical/ranking.html にほんブログ村 歴史・時代小説]

ランキングに参加しています。お越しの際には応援の1クリックをお願いいたします(1日1回有効)


 全てを振り払え(続き)
 翌未明。
 ローマ軍陣営にラッパの音が鳴り響いた。
 総司令官ルキウス・スキピオを先頭に、軍団長ドミティウス、副官セルギウス、ミルトが続き、同時にペルガモン王エウメネス二世、アカイア同盟軍司令官ディオファネスも出陣した。
 そして、足並み揃え、マグネシア城外の大王軍に接近を開始した。




「なに。ローマ軍が出陣したと!」
 アンティオコス大王は寝床からがばと身を起こした。
「はっ、執政官ルキウス・スキピオを先頭に前進しております」
 告げていたのはマニアケス。
「うーむ」
(先を越されたか…)
 大王はそんな感覚に囚われていた。熟慮、慎重、葛藤、それら堂々巡りの如き逡巡に足踏みしている間に、敵はどんどん動き出す。ヘルモス河畔に進出、そして大胆な背水の陣、そして、ついに対決を求め出撃して来た。




「陛下」
 マニアケスは静かに口を開いた。
「もはやあれこれ悩む時は過ぎ去りました」
「うーむ」
「眼前の敵を打ち破ること、そのことに全てを賭ける時かと。全てを振り払うべきに存じます」
「全てを振り払う…か」
 大王は呟き、その言葉を舌に味わった。味覚を通じて感覚するかのように。




「よし」
 そう短く発した時、ようやく心の迷いに踏ん切りがついた。
「出陣だ。ローマ軍に我が軍の強さを見せつけてやるのだ」
「ははっ!」
 大王軍の陣営にもラッパの音が鳴り響いた。
 間もなく、各陣門からアンティオコス大王、セレウコス王子の率いる騎兵、ガラティア人やアイトリア人の歩兵部隊など、威風堂々出陣していった。
 やがて、ローマ軍を至近に捉える地点に到達すると、進軍を止めた。

全1ページ

[1]


.
アバター
Dragon
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

Yahoo!からのお知らせ

友だち(3)
  • JAPAN
  • 時間の流れ
  • ダイエット
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事