新しいギリシア・ローマの物語2

179年、暴君フィリッポス、悪業の報いを存分に被り、死去

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]


[https://novel.blogmura.com/novel_historical/ranking.html にほんブログ村 歴史・時代小説]

ランキングに参加しています。お越しの際には応援の1クリックをお願いいたします(1日1回有効)



 ハンニバルその後−野心再燃(続き)
 フラミニヌスは、王都ニコメディアに到着すると、王君との面会の前に密かにプルシアス王子と会った。
「王子よ、再会出来て嬉しゅうございます」
「ありがたきお言葉…」
 プルシアス王子は英雄フラミニヌスのおおどかな言葉に感激した。
 これはフラミニヌス得意の手口。ヘレニズム諸国の王子たちに密かに手を回し、そこから様々な伝手を作り、政略を施していくのだ。マケドニアのデメトリオス王子もそうだ。
 そして、ここでもそれが功を奏した。




「実は閣下に打ち明けたきことが」
「ほう、何かな」
「ただ、このことで我が王国に咎めが及ばないようなにとぞ御配慮を」
「ははは。随分慎重なこと。安心なされよ。いかなることあろうとも、このフラミニヌスが元老院にとりなして進ぜよう」
「それでは…」




「なにっ、あのハンニバルがここに!」
 フラミニヌス、驚きの声を上げた。
「しーっ、声が大きゅうございまする」
 王子は慌てた。
 宮廷内では公然の秘密であったが、自身の口から漏れたとなれば、ハンニバルを重用する父王の手前、立場上宜しくないからだ。
「ローマとの同盟に反すると何度も諌めたのではございますが…」




「ふーむ」
 しきりに弁明する王子を前に、フラミニヌスは密かに興奮を覚えていた。
(これは…ハンニバルを我が手で捕える好機)
 大カルタゴを率いイタリアを十五年間に渡り蹂躙し、さらにはアンティオコスと手を組み押し寄せて来た。まさにローマ史上最大の敵。スキピオですら捕えること叶わなかった強敵。
(彼を捕えれば、我が一門の名声も取り戻せよう)
 兄ルキウスの失脚以降、フラミニヌスの勢力は甚だ芳しくなかった。盟友スキピオの勢力も退潮。ローマ政治は、カトー一派に市民の支持を奪われていた。
(ローマ市民も、ハンニバルを捕えた我を見れば、かつての栄光を思い出してくれよう)
 フラミニヌス、キュノスケファライ以来の功名の好機に、野心を燃やし始めた。

全1ページ

[1]


.
アバター
Dragon
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

Yahoo!からのお知らせ

友だち(3)
  • JAPAN
  • 時間の流れ
  • ダイエット
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事