新しいギリシア・ローマの物語2

179年、暴君フィリッポス、悪業の報いを存分に被り、死去

第1章アカイアの章

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 時間との戦い(さらに続き)
「兄上!どうなさるおつもりです!」
 弟は憤りを露わにした。
「怒るな。落ち着け」
「これが…これが落ち着いていられましょうか!この局面にきて、この背信。所詮、プトレマイオスも、謀略弄ぶ腹黒き君主にすぎなかったということ。何がエウエルゲテス(善行王)だ。わ、笑わせる」
 弟は憤懣をぶちまけた。
 兄王は苦笑した。
「落ち着けというに。まだ終わってはおらぬ」
「え?」
「プトレマイオスの意向など構わず勝負をかける」
 その言葉に弟は目を大きく見開いた。
「…でも、エジプトからの物資がなくば…。恐らく、アンティゴノスも、我らの事情を見透かし、長期戦に持ち込みましょう。そうなれば我が軍は戦わずして崩壊」
 そう。使者はアンティゴノスの陣営を訪れた帰りなのだ。補給の中断は知られていると思わねばならない。
「いや、そうはならぬであろう」
「なにゆえ」
「アンティゴノスは背後に不安を抱えておる」
「背後に不安?」
「北方のイリュリア人の動きだ。長期戦は、彼の本意でもあるまい」
 イリュリア王国は、デメトリオスを将とする軍勢をマケドニア側に参戦させているが、王国に服さないイリュリア人部族も多かった。彼らは、王国とは違い、終始反マケドニアの立場を取り、恐るべき強敵として、マケドニアの北辺を脅かしていた。
 クレオメネスは、微妙な戦機を見極めるため、こういった事情も入念に調べ上げていたものであろう。
「抜かりなきプトレマイオスのこと、そこらあたりのことも考慮に入れて、今回の策を施してきたものであろう。マケドニアにギリシア世界を掌握されては困る筈だからの」
 さすがクレオメネス。大国マケドニア相手に一歩も引かず戦い抜いてきただけのことはあった。ほぼ正確に、プトレマイオスの肚を見抜いていた。


「ふーむ。なるほど」
 弟は唸った。
 彼にも、全体の絵が見えてきたものであろう。いつもの沈着を取り戻していた。
「要は、ギリシア世界を膠着状態のままにおく、こういうことですな」
「そうだ」
 兄は大きく頷いた。
「恐らく、誰かの入れ知恵が働いたものであろう。我らの勝利を恐れる誰かの、な」
「誰でございましょう?アンティゴノス…もしくはアラトスか」
「誰でもいいさ」
 兄王は笑った。
「しかし、そうはいかん。それでは、このギリシアは永遠に乱れたまま。東方の君主どもの思惑に振り回されるばかりだからの」
「では…」
「そうだ」
 クレオメネスは顔を輝かせた。
「決戦に打って出る。当初の予定通りに、な。兵糧尽きる前に勝利すればよいのだ。ならば、ギリシア中が我らの味方。兵糧など問題ではないのだ」
 時運に乗る男の言葉である。なんとも頼もしく響いた。
 エウクレイダスは、尊敬の眼差しを兄に向けた。
「おう!必ずや、必ずや勝利しましょうぞ!」
 弟は勇躍した。



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 時間との戦い(続き)
「それは合点いきません!」
 声を上げたのは弟エウクレイダス。
「プトレマイオス陛下は、我がラケダイモンと打倒マケドニアの志を共有し、そのため、今日まで厚く援助くださったはず。なのに、なのに…」
 エウクレイダス、興奮の余り、口ごもった。
「この決戦を目前に和睦せよとはあまりな仰せ」
 賢臣エウリュクレイダスも頷いて同調した。
「アンティゴノスが前向きな回答をしたとの仰せですが、彼がそのような生易しい人物ではないことぐらい、我ら承知いたしております。ここで軍を解けば、追撃を受け、祖国を失う結果を見るは必定。なにとぞ御再考を。なにとぞ今しばらくの御援助を」
 二人とも、目を血走らせ、使者を凄まじい形相で睨みつけた。
 その血相に、テオドトス、言葉を失い、押し黙ってしまった。


「よせ、二人とも」
 クレオメネスは制止した。
「御使者は、プトレマイオス陛下の御意向を伝えに参られただけ。無理を申しては迷惑」
「されど…」
 弟エウクレイダスは口惜しさを顔一杯にしていた。
 それに構わず、クレオメネスは使者の方を向いた。
「仰せ、確かに承知いたしました。そのように陛下にお伝えください」
「おお。即座のお聞き届け、陛下もお喜びでしょう」
 テオドトスはほっと安堵の息を吐いた。
 激昂した彼らに、どんな目に逢うか、内心冷や冷やものだったからだ。
「これ、エウリュクレイダス、御使者を無事に陣の外まで見送りいたせ」
 クレオメネスは命じた。
「陣の外まで?」
「うむ。狼藉があってはならんからの。配慮いたせ」
 クレオメネスは意味深長な物言いをした。
 エウリュクレイダス、首をかしげたが、やがて微笑を浮かべた。そこは、信頼の厚き君臣、打てば響くように意思は通ずる。
 要は、使者の身辺を警護にかこつけ、味方に漏れないようにしろということ。それは、クレオメネスに、もう一段、別の意図があるということだ。
「かしこまりました。それでは…」
 エウリュクレイダスは、使者を導き退出した。



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 時間との戦い 
 ここセラシア。スパルタ軍司令本部。
「なに。物資の輸送が突然途絶えたと」
 クレオメネスは顔色を変えた。
「はっ。ずっとギュテイオンの港に入って来ていたものが、ここ数日、入ってこなくなりました」
「むむ。どういうことだ」
 今、スパルタ軍は、全土から兵をかき集め、さらに大勢の傭兵も急きょ編入したため、総勢二万余にものぼった。無論、スパルタ一国の力だけで、こんな大軍を維持することはできない。兵糧だけでも膨大。傭兵に与える給与も莫大。
 これを支えるのは、ひとえにエジプトの富、プトレマイオス王家の支援であった。
「兄上。このままでは、あと半月ほどしか兵糧は持ちませぬ。いや、もし給与が支払えないと知れたら、傭兵たちはたちまち姿をくらましましょう」
 弟のエウクレイダス王は、顔を蒼くしていた。
「この大事な時に、一体、アレクサンドリアは何を考えているのだ」
 クレオメネスは歯ぎしりした。
 そこに兵がやって来て告げた。
「エジプトから使者としてテオドトス殿がお越しになられました」
 それを聞くと、クレオメネス兄弟は、むしろほっとした表情を見せた。
 事情が分かる、従って、対策が立てられるからだ。
「おう、すぐにこれへ通せ」


 国使テオドトスは、厳かな表情で現れた。
 出迎えるスパルタ側は、クレオメネス王、エウクレイダス王、重臣筆頭エウリュクレイダス、そして、記録官のソシュロスの四人だけであった。
 エジプト側に真意を問いたださねばならない。その過程で、当然補給の中断が話題に上るが、それが陣中に知れては兵が動揺する。だから、出席者を絞ったのだ。
 クレオメネスは、恭しく辞を低くして使者を迎えた。
 が、内心忌々しく思っていた。
(ちっ。アイトリアの盗賊めが…威儀を取り繕うておるわ)
 そう。アイトリア人は、強兵をもって鳴っていたが、同時に、海賊や山賊としても有名で、とかく評判が悪かった。彼らからすれば、ヘレニズムの諸王朝は、大金を稼げる格好の仕官先であったのであろう。


「テオドトス、主君プトレマイオス王の使節として参りました」
「遠路はるばる御苦労です。…して、何用で参られたのですか」
「はい。恐らくは、物資の輸送が止まっていることと存じます」
「先ほど報告を受けました。どういう理由でこうなったのです」
 クレオメネスは、つとめて穏やかな口調で尋ねた。
「はい。陛下の仰せになるのは…」
 テオドトスは、プトレマイオスの言葉を伝えた。
 要は、アンティゴノスと和睦せよ、そのことだ。
「既にマケドニア側にもこの旨を伝えており、前向きの返事を頂いております。ラケダイモンにあっても、是非とも、良い返事をいただけたらと存じますが」
 この土壇場にきての和睦勧告。
 スパルタ側は愕然とし、驚きと憤りに似た異様な空気が充満した。


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 プトレマイオスの迷い(さらに続き)
 プトレマイオスは、直ちに重臣を招集し、会議を開いた。
「マケドニアのアンティゴノス並びにアカイアのアラトスより、クレオメネスに対する援助を中断し、友好関係を結びたいとの申し出があった。諸公よ、どう思うか。意見を聞かせよ」
 家臣たちは顔を見合わせた。
 というのも、これまで、クレオメネス支援は、マケドニア打倒の策として強力に遂行されてきたのであり、むしろ、それに異を唱えることは王の意向に反するものとして厳しく弾劾されてきたからだ。現に、輸送を滞らせた王子は厳しく叱責されていた。
 だから、王が意見を求めてきたことに対し、重臣たちは戸惑った。
 皆が重苦しく沈黙する様子に、王は、苛立ちを見せた。
「アラトスが申すには、クレオメネスを支援することは我が国の利益にならずとあった。忌憚のない意見を聞かせよ」
 その声に促されて、一人の男が挙手した。
「おう。テオドトスか。何か意見があるか」
「はい。ございます」
 テオドトス。勇猛沈着な将として、軍の中で重きをなしていた。
「申せ」
「私、生まれはギリシアのアイトリア。ために、クレオメネスの人となりと、その声望については郷里の者より聞こえてまいります」
 プトレマイオス朝は、ギリシア系の王朝であるため、人材の多くをギリシアに求める傾向にあった。そして、アイトリアは、この頃、強兵の産として知られていた。
「どのように聞こえてくる?」
「勇猛群を抜き、寛仁の武将と。ギリシア全土がこのように一人の人間に沸きたつのは、ペルシア帝国に立ち向かったレオニダス一世王以来ではないか、と」
「ふーむ」
 王は大きく息を吐きだした。
 テオドトスは続けた。
「アンティゴノスは、強大な兵力、豊かな物量を背後に優位に戦っているものの、もし、この決戦に敗北するようことあらば…」
「クレオメネスの勢力が拡大するというか」
「いや、たちまちその威望ギリシア全土に広がること間違いなく、海の向こうに、マケドニア王国を凌ぐ強大な勢力の登場を見ることとなりましょう」
「それほどの男か」
 王は明らかに迷い始めていた。
(一人の敵を討ち、その代わりに、もっと強力な敵の登場を見ては何にもならぬ)
 これまで、クレオメネスを利用することばかりを思い、その人間の大きさにはあまり思いが至らなかった。いや、器の大きさは知っていた。同盟を求めてきた折の、贈られた絵画、そして、付された手紙の文面の見事さで承知していた。
(ここは立ち止まり、戦後の影響を、じっくり考える必要があるな…)
 この頃、エジプト王国の領土は、エーゲ海の島々や小アジアにも広がっている。ギリシア世界の帰趨は、それら領土の保全にも影響する。


「これっ!」
 王は侍臣を呼びつけた。
「はっ」
「輸送船団に伝えよ。当面、出航を見合せよと」
「ははっ!」
「そして、テオドトス」
「はっ」
「そなたは我が使者となり、アンティゴノスとクレオメネスの両陣営を訪れ、和睦を勧告せよ」
「和睦…ですか?」
 訝しがるのも無理はない。既に、マケドニア、スパルタ両勢力は、決戦を挑むべく、総力を挙げてセラシア近郊で睨み合っていたのだ。
(いまさら和睦とは…)
 そんな段階はとうに過ぎていた。下手をすれば、両軍の物笑いになりかねない。


「心配いたすな。余に考えがある」
 王はふっと笑った。
「クレオメネスにはこう申せ。余は、深く考えた末、アンティゴノスと和解することこそギリシア世界の平和にとって最善と見通した。汝も和睦するがよい、と」
「クレオメネスが受け容れましょうか?」
 そう。クレオメネスは、この五年間、生命の全てを賭けマケドニアと戦ってきた。そんな男が、一片の勧告で、はいそうですかと聴き容れるとは思えなかった
「もし、応じないのならば、今後の援助はないものと心得よ、と。ラケダイモンにとって、我が国の援助は命綱。渋々であろうが、クレオメネスも承知するであろう」
「されど、アンティゴノスが…」
 こちらも、この戦いでスパルタの息の根を止めようと、ほとんど全兵力をもって攻め寄せているのだ。昨日までの敵の勧告を素直に聴くとは思えなかった。
「余がマケドニアの北方の諸部族に使者を派しておく」
「え?」
「アンティゴノスがマケドニア本国を空にしている今こそ、攻略のまたとない機会。この地の富を奪う絶好の時ぞ、と唆すのだ。貪欲なやつらのことじゃ、必ずや動き出そう。ならば、アンティゴノスとて、セラシアあたりでのんびり構えている訳にはいくまい」
 凄まじい策略であった。
 同盟国スパルタへの補給を断ち、宿敵マケドニアには背後から別の敵をけしかけるのだ。
 生来謀略に長けているアイトリア出のテオドトスも、これには青ざめた。
「な、なるほど」
「分かったのならば直ちに発て。時はあまりないぞ」
「かしこまりました。直ちに向かいます」


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 プトレマイオスの迷い(続き)
「そこです。陛下のお見落としは」
「見落としだと?」
「はい。わたくしは、マケドニア王家と親しく、それだけにその弱さも見えてまいります」
「ほう」
「マケドニアは只今ギリシア世界を制圧せん勢いとはいえ、その実、極めて危うい立場にあります」
「どう危うい」
「もし、来る戦いでクレオメネスに敗北すれば、北方の諸部族がマケドニア本国に攻め込みましょう。南にクレオメネス、北に異民族。マケドニアはたちまち存亡の危機に陥ること、間違いありませぬ」
「ふふふ」
「おかしゅうございますか?」
「汝はアンティゴノスの盟友であろうが。そのようなことを口にしてよいのか」
「いえ。陛下に真実をお伝えするためには、ありのままの事実をお伝えせねば」
「真実のう」
 王の反応は鈍かった。
 繁栄極めるプトレマイオス王家、無数の人々に仰がれる宮殿の中にあっては、危機感を実感できなかったものであろう。


「左様。アラトスも申しておりました。陛下は、このままいけば、必ずや後悔するであろう、と」
「アラトスか」
 その名が出ると、王は舌打ちした。
「アラトスの申すことなど信用できぬ。我が援助を基に国を運営しておきながら、アンティゴノスに寝返ったやつのことなど」
 その言葉に、デメトリオスはニヤとした。
「陛下はそのように申すに違いない、と。そこで…」
 懐から書付を取り出し、そばの侍臣に手渡した。
「これを陛下にお渡しするように、と預かってまいりました」
 そう。今回のエジプト説得の策は、実はデメトリオス・アラトス共同の発案だ。いや、王を翻意させるという根幹の部分は、このアラトスの書面がものをいうから、全くのアラトスの策である、といえないこともない。


「アラトスが今さら何を言って来た」
 王は顎を軽く上げ、侍臣に朗読するよう命じた。
『アカイア同盟ストラテゴスのアラトス、エジプト国王陛下に一筆進上いたします』
 まずは、挨拶からつらつら始まった。
『わたくし、先代陛下の折より蒙った深い御恩を決して忘れてはおりません。アカイア同盟崩壊の危機に際し、与えられた御国の援助により同盟が維持され、その後の発展があったことは、アカイアの者ならば誰もが知る事実』
 アラトスの謹厳実直が、そのまま文言に現われていた。
『陛下にお知らせしたいのは、クレオメネスの行動が陛下の志とは決して相容れることはない、そのことでございます。彼は、ラケダイモン本国にて、市民の債務を帳消しにし、地主から取り上げた土地を再分配いたしました。これは貧者の革命にて、世界を統治する掟に反するもの。なぜならば、金を借りれば返す、自らの財産で得た土地は自らのもの、この万国公認の法をないがしろにするものだからであります』
「ふーむ」
 プトレマイオスは唸った。
『私が、かつての旧怨を捨て、アンティゴノス王と手を組んだのもそのため。決して、陛下に仇なす意図など毛頭なく、ただただ、ギリシア世界に秩序を取り戻し、平和と自由を回復せんがためにございます』
 王は、アラトスの語るところに次第に引き込まれた。
(さすがアラトス。まだまだ健在と見える)


『陛下。もし、このクレオメネスの革命が、御国に飛び火いたせばどうなりましょう。必ずや、住民たちの不満が爆発いたしましょう。それは御国の存亡にかかわる一大事。しかも、陛下は、あろうことかラケダイモン王家の人々を庇護しているとか。その危うさ、まさしく累卵の如きものと申して差し支えありますまい』
 プトレマイオスはギクとした。
(ちっ、痛いところを衝いてくる…)
 そう。プトレマイオス王家はマケドニア人。アレクサンドロス大王に従った部将プトレマイオス(一世)が、総督として与えられたエジプトの地に創始した王朝だ。
 王国のアキレス腱は、この征服王朝という特質にあった。支配階級はマケドニア人とギリシア人。被支配階級は現地エジプトの旧来の民。
 治者と被治者が、完全に二分され、固定されていたのだ。しかも、被支配階層は、未開の人々などではなく、古代エジプト文明を営々育んできた英知の人々。
 ために、エジプト住民の不満は大きく、とかく軋轢が生じやすかった。この民の扱いを一つ間違えれば、王国を揺るがす反乱が勃発しかねなかった。プトレマイオス王家は、細心の注意を払い、強大な軍事力で住民の不満を押さえつける一方、他方で王がファラオを称するなど、エジプト文明に接近する工夫も払ってきた。
 アラトスは、この王朝の弱点を衝き、クレオメネスを援助することは、現地エジプト住民暴発の契機となろうと、やんわり脅したのだ。
 ここらあたりは、アラトス、さすがに老獪であった。
 事実、これは歴代君主の懸案とする点であったためか、プトレマイオスには、かなりの効き目があった。
「なるほど…」
 現に、王の顔からは、最前までの冷ややかな表情は消え失せ、苦渋をにじませた思案のそれになっていた。
「デメトリオス殿、申し出の趣はあい分かった。大臣どもと協議いたすゆえ、賓館にて休息なされるがよい」
「ははーっ。良きお返事をお待ち申し上げております」


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