新しいギリシア・ローマの物語2

179年、暴君フィリッポス、悪業の報いを存分に被り、死去

第6章カンネーの章

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分裂−カンネーの章45


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 分裂 
 陣営に戻ったファビウスを待っていたのは、騒々しい軋轢であった。
 早速に軍議を開いたが、部将たちの視線がどことなく刺々しかった。
 だが、ファビウスは、以前と何ら変わらぬ態度で諸将の前に臨んだ。
「余の留守中、諸君の働きはまことに称賛に値する。だが…」
 独裁官は釘を刺すように言った。
「あくまでも、前の勝利はハンニバルの軽率によるもの。これに慢心すること決してなきように」
 幕舎の空気は、しんと冷めたものとなった。



「ディクタトル閣下」
 ミヌキウスが口を開いた。
「何か、騎兵長官」
「そのように仰せですが、我が軍は前の勝利で大いに意気上がっております。これに乗じてハンニバルと対決し、決着をつけるべきではありますまいか」
 軍団長やら副官の多くが、同意を示すように頷いていた。
 彼らは前の戦いによる勝利に、大いなる自信を得ていた。
(ハンニバルとて人の子、それほど恐れることはないのだ)



「ならぬ」
 ファビウスは即座に退けた。
「一度の勝利に浮かれて前掛かりになれば、必ずやハンニバルの計にかかろう。ならば、前の勝利は新たな敗北の原因となってしまおう。それではなるまい」
 ファビウスは厳しい口調で諭した。
 その日は、それでミヌキウスは不承不承ながら引き下がった。



 だが、それからというもの、陣内には明らかな不穏な空気が対流するようになった。
 ミヌキウスを支持する将兵たちは、持久戦術に対する不満を声高に上げ出したし、対するファビウスを支持する将兵は、ミヌキウスの僭上を市民にあるまじき不遜と非難した。
 そんな中、再び軍議が開かれると、ミヌキウスは強硬に会戦を主張し、またしても拒まれるとこういった。
「閣下、わたくしは、位階こそマギストル・エクイトゥム(騎兵長官)のままではありますが、元老院決議により、権限は閣下と同等になったと聞き及んでおります」
「うむ。その通りだ」
「ならば、わたくしにも作戦の決定権限あるものと考えて差し支えないかと存じます。しかるに、そのように私の提案を悉くお退けになられるのは、あたかも私の権限が侵されているものではありますまいか」
 明らかな不満の色を見せて抗弁した。
 ミヌキウス、はじめは騎兵長官の分を弁えていたものの、前の勝利による自信に加え、異例の元老院決議に、次第に自己を抑えきれなくなっていた。



「よろしい」
 ファビウスは言った。
「ならば、全軍を交代で指揮するか、二つに分けそれぞれを指揮することにしよう。どちらかを選びたまえ」
 ミヌキウスは無表情のまま少し考えていたが、
「ならば、後者を」と言った。
 こうして、ローマ軍は二つの陣営に分かれ、1.5里(約2100メートル)の距離をおいて別々に布陣した。


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 二人のディクタトル(続き)
 とある人物が立ち上がった。
「お待ちあれ!」
 ガイウス・テレンティウス・ウァロ。
 貧しい職人の身から叩き上げて元老院議員にまでなった男。
 プレプス(平民)に属し、フラミニウス亡き後、プレプスの権利擁護を強く訴え、急速に平民の間に支持を拡大していた。



「ディクタトルは、あのように言われる。されど、ミヌキウスがその才覚で勝利したことも事実だ。どうであろう。ここはミヌキウスにも機会を与えるべきではないか」
「機会とは何か?」
 ある元老院議員が訊いた。
「ミヌキウスにも、ディクタトルと同じ権限を与えるのです。ならば、彼は一層才能を発揮し、敵を打ち破るに違いありませぬ」
 テレンティウスの提案に人々は仰天した。独裁官の大権を保有するのは一人だけ。古来の鉄則だ。その権限を保有する者を二人にせよ、と言っているのだ。



「それはならぬ!」
 血相を変えて立ち上がったのは、クラウディウス・プルクルス。
「そのようなことは法に反する!また、軍を分裂させるものだ!」
 激しい語調で反対した。
 テレンティウス、余裕たっぷりの笑みを見せた。
「そのようなことありますまい。こたび、ディクタトルは特例により民会で選出したのです。ならば、騎兵長官に特例で権限を与えることも許容されるというべき」
 そして、と付け加えた。
「軍を分裂させるとのことですが、我らローマびとは、普段、二人の執政官による統治を基本としているのです。国家のためという一事さえ忘れなければ、ファビウス閣下とミヌキウス二人の才能が生かされることこそあれ、阻害することなどありますまい」
 さらに、といった。
「是非とも民会にお諮りいただきたい。ならば、ローマ市民はこぞって私の提案に賛成することでしょう」
 テレンティウス、平民の支持を背に揺るぎない自信を見せた。
「くっ」
 プルクルス、厳しく睨み付けたが、それ以上反駁できなかった。そもそも、ディクタトル(独裁官)を民会で選出したこと自体特例。その特例の理を押し進められては、なかなか理屈で押し返すのは難しかった。



 議場は静まり返った。
 そんな中、
「よいであろう」
 ぽつりといったのは、当の独裁官ファビウスであった。
「それで軍の結束が保たれ、敵に勝利できるというのならば、私に異存はない」
 その言葉で決まった。
 騎兵長官ミヌキウスに、ディクタトル同等権限を与える事が賛成多数で議決されたのである。ローマ有史以来、初の決定であり試みであった。



 ファビウスが議場の外に出ると、息子のクィントゥスが追いかけて来た。息子も、既に歴乎とした元老院議員である。
「これでよろしいのですか?ミヌキウスめ、ますます増長するに違いありませんぞ」
「仕方があるまい」
 ファビウスは抑揚のない声で言った。
「国家存亡の秋(とき)。今は結束が第一。建前や見栄を気にする時ではない」
 所詮、民会に提案されてしまえば同じこと。反対しても市民の反発を買うだけで得策ではないという判断なのであろう。
 民衆は、フラミニウスの後継者たる強い指導者の登場を待望していた。その後継者と目されるテレンティウスやミヌキウスに正面から反対するのは、今は望ましくない。
(この劣勢の状況下、民衆の感情を逆撫でし、貴顕と平民の対立を煽る結果となるのはよくない)
 間もなく、ファビウスは、再び軍の指揮を執るべくアプリアの戦場へと向かった。


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 二人のディクタトル 
 ゲルニウム近郊で、ローマ軍、ハンニバル軍を大いに打ち破る。
 その報がローマに届くと、市民は大いに沸いた。
 なにしろ、ティキヌス、トレビア、トラスメヌスと立て続けに大敗を喫し、ローマ市には重苦しい不安と憂鬱が充満していた。
 そこに、この勝利の報がもたらされたのだから、人々の喜びはひとしおであった。
「おお、何と素晴らしい知らせだ!」
「ハンニバルは、陣地を捨て、ゲルニウムへの退却を余儀なくされたとか」
「さすがミヌキウス殿。見事なお働き」
 フォルム(中央広場)には、市民がどっと繰り出し、やんやと歓声を上げていた。



 だが、この勝利は、ある人には、とても間の悪いものとなった。
 独裁官クィントゥス・ファビウス・マクシムスである。
 彼は、ユピテル神殿への献納式を名目に、丁度ローマに帰国していたところであった。しかも、元老院で、これまでの作戦の経過を報告し、自身の持久戦の戦略の正しさを弁明している最中でもあった。
 元老院議員たちは、ひそひそ囁いた。
「ファビウス殿が軍を離れて、まだ間もないというのに、この大勝利とは…」
「これは、ディクタトルのいう持久戦の正しさも疑わしいのではなかろうか」
 元老院議員の少なからざる者が、ファビウスの持久戦術に忸怩たる思いでいたことは疑いない。なにしろ、元老院にも、同盟諸国の悲鳴にも似た声が多数寄せられている。
「我が大地が蹂躙されるのを傍観せず、侵略する敵を追い払ってほしい」
 盟主を自負する国家にとって、同盟国の領土を守護できないことほど不面目なことはないであろう。
 だが、兵権は全てディクタトルにある。元老院は、彼らの声に応える術がなかった。
 彼らの慰めは、就任当初のファビウスの次の言葉であった。
「私の戦法は、かなりの時を要し、非常な忍耐を要するが、必ずハンニバルを打ち破るという結果をもたらすであろう」



 しかし、絶好の戦機に、ハンニバルに火牛の計にしてやられたことが知れ渡ると、
「なんということだ。これでは、本当にただの傍観で終わるではないか」
「うむ。このままでは、耐えきれなくなった同盟国が離反する虞もある」
 明らかに独裁官を非難する声が上がり始めた。
 それでも、ファビウスが、穏やかに事の経緯と、今後の展望を説明するのを聞いて、ようやく納得しかけていた所であった。
 そんな折にミヌキウスの勝利が伝わった。すると、空気は再び大きく変わった。
「やはり、持久戦術を転換する時ではないか」
「作戦さえ誤らねば、勝つことができるのだ」



 これらの轟々たる声に対して、帰国したファビウスはこういった。
「確かに、こたびは敵のしくじりをうまく捉える事が出来た。が、我らが、騎兵戦力において圧倒的に不利にあるという現実は何ら変わっていない。これに気を良くして会戦に挑むならば、それこそハンニバルの思う壷となろう」
 騎兵戦力が充分に整うのを待ち、それから会戦を挑むべきであると力説した。
 農耕を主とするローマでは、騎兵の養成には時間も金もかかる。ヌミディア人のように騎乗を日常としない以上、騎兵としての技量を備えるには一朝一夕ではどうにもならないのだ。
「それまでは、今まで通り、要害に拠り敵を牽制する作戦を継続すべきである」
 ファビウス、従来の信念を力強く繰り返した。


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 ゲルニウムの戦い−上(さらに続き)
 その頃、ハンニバルの本陣には、救援を求める伝令が殺到していた。
 が、本陣にあるのは二千ほどの兵力しかない。
「うむむ」
 ハンニバル、この時ほど進退窮まったことはなかったろう。
 援兵を送る余裕など全くない。そればかりか、既にローマ兵の雄叫びがここにも轟き、激闘が眼前で始まっていた。
 だから伝令たちには、
「すぐに駆け向かう!今少し辛抱せよ!」
 とだけ言って、悉く追い返していた。



 ハンニバル、すっくと立ち上がった。
「剣をよこせ。驕るローマ兵を追い散らしてくれよう」
 マニアケスの方に右手を出した。
 が、その剣は手渡されなかった。
「閣下」
 彼の前に一人ひれ伏していた。そのマニアケスだ。
「わたくしの不明により、このような窮地に…申し訳ございませぬ」
「お前のせいではない。余が決めたこと。いいからその剣をよこせ」
「いえ」
 彼女は顔を上げた。顔を真っ赤にしていた。
「こんな所で…こんな所で、閣下を犬死にさせる訳には参りませぬ!それでは…それでは前の総督閣下に会わせる顔がありませぬ!」
 彼女は、側に置いてあったハンニバルの兜と深紅のマントを奪った。
「これっ!どうするつもりぞ!」
 思わず、記録官ソシュロスが咎めた。
「無論、敵を蹴散らして参るのです!御免!」
 幕舎の外へ駆け出した。



 彼女は柵の方へ脱兎の如く駆けていった。
 走りながら兜を着け、マントを身にまとい、髭を口元に貼り付けた。
 柵は、既に敵味方の怒号で充満している。
 ローマ兵が群がり、めりめり柵を押し倒し、陣内になだれ込もうとしていた。
 副司令官のマゴーネ自ら槍を振るい必死に防戦している。



 マニアケス、声音を震わせ叫んだ。
「余がハンニバルだ!ローマの雑兵ども!かかって参れ!」
 剣を高々と突き上げた。
 その声にマゴーネが驚いて振り返り、唖然とした。
「マニアケス、お前…」
 が、ローマ兵は、ハンニバルの顔を実際に見た者は少ない。
 だから、その名乗りに俄然奮い立った。
「ハンニバルと言ったぞ!」
「それっ、奴を討ち取れ!」
 途端に、彼女目指し投槍が降り注いで来た。
 マニアケス、それをぱしぱし弾くと、凄まじい形相を兜の下に見せた。
「そんなへろへろ槍が当たってたまるか!」
 ならばと、ローマ兵は彼女を取り囲もうとした。
 彼女は背から矢を取り出すや、弓をきりきり引き絞り、びゅんと放った。
「ぐわっ」
 ローマ兵の一人に当たった。
 それからも、次々と強弓を引き絞るや、強敵とおぼしき戦士を射倒していく。
 矢が尽きるや、剣を振り上げ猛然と突進した。
「うおおおっ」
 一閃した。数人のローマ兵が吹っ飛んだ。
「死にたい奴は前に出ろ!一人残らず冥界に送ってやる!」
 マニアケス、悪鬼もかくやと、獅子奮迅に剣を振るった。
 とても敵わない。勇猛誇るローマ兵が次々朱に染まった。



「つ、強いっ!」
「これは敵わぬ」
 ローマ兵は思わず後ずさりした。
 激戦は続いたが、マゴーネやマニアケスの必死の奮戦により、ハンニバルは僅かな時を稼ぐ事に成功した。
 それは貴重な猶予をもたらした。ボミルカルの子ハンノンの援軍が現れたからだ。
「それっ!ローマ兵を討ち取れ!」
 さらに、ヒッポクラテス率いるギリシア人傭兵部隊などが駆けつけて来ると、ようやく形勢を押し戻し始めた。
「ひけっ!」「退却せよ!」
 ローマ軍は潮が引くように退却していった。
 だが、ハンニバルは、ここで大きな損害を被ったのであった。
 後には、カルタゴ兵やガリア兵の遺骸が無数に転がっていた。
 戦いは、ローマ側の勝利に終わったのである。


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−これまでのあらすじ−
 アルプスを越えイタリア進出を果たしたハンニバル。連戦連勝し、さらに、これを迎え撃つため出陣して来た平民の英雄フラミニウスの大軍を、トラスメネス湖畔におびき寄せ、濃霧の中に奇襲して潰滅せしめる。
 この非常事態に、ローマは、重鎮のファビウスを独裁官に選任する。
 ハンニバルとファビウス、穀倉地帯カンパニアで、駆け引きを繰り返し戦線は膠着。決戦を諦めアプリア地方に退却を開始するハンニバルに対し、ついに要撃に動き出すファビウス。
 これに対し、ハンニバル、火牛の計を施し、無事アプリアへ通過する。
 軍内の不満にローマに帰還したファビウスに代わり指揮を取るミヌキウス。ハンニバル追跡を再開する。



 ゲルニウムの戦い−上(続き)
 ヌミディア兵の一隊も、それぞれが馬を引き、丘の下を流れる小川の岸に、思い思いに散開していた。そこで、のんびり馬に水を飲ませたり、岸辺に生える草を食ませたりしていた。
 馬は、あちこちで喜びにいなないた。ここ数日、ろくに餌や水にありついていなかったから、はむはむ食み、ごくごく呑んでいた。
「はは。落ち着いて食事せよ」
「そんなに急ぐと体に悪いぞ」
 この際にと、水をかけ、馬の体を洗ってやる兵もいた。このかいがいしさが、馬との信頼関係を培っているのであろう。
 そして、そこここで、兵士らは様々に話に興じていた。
「戦利品は山と獲得したし、総司令の待遇も文句はないが…」
 ハンニバルの、ヌミディア騎兵に対する配慮は並々ならぬものがあった。彼らこそ戦略の要であったからだ。
「それでも、早く国に帰りたいものだなあ」
「うん。父母が首を長くして待っていよう」
 やはり、異郷の果てにあって話題の中心になるのは故郷のこと。
「なんの。このまま勝ち続ければ、ローマは間もなく音を上げよう」
「そうだそうだ。そうなれば、我らは晴れて故郷に凱旋できるのだ」
「いや。ここに広い土地を与えられ、妻子を呼ぶことも出来るのだ」
 望郷の侘しさを紛らわすのは、眼前の戦果であり、ハンニバルが約束した恩賞だった。
 しかも、そのことは、連戦連勝と莫大な戦利品により、日々現実味を増しつつあった。



 と、その時であった。
「うん、あれは」
 一人が指差した。
 騎馬の一隊が、こちらに接近するのが見えたからだ。
「カルタゴ人の騎兵たちであろ」
「彼らも、ここらの草が良いと見たのだな」
「ふふ、少し遅いな。ま、我らは済んだから譲ってやっても良いがな」
 遊牧の民らしく、自分たちの眼力を誇った。



「どれ、そろそろ行くか」
 と、立ち上がった彼ら。
 遠目の利く目で、騎兵のやって来る方を見た。途端、彼らは愕然とした。
「ああっ!」
「違うぞ!」
「ローマ軍の騎兵隊だ!」
 ヌミディア騎兵は仰天すると、馬の方へと脱兎の如く走った。
 が、その時には、喚声を上げてローマ騎兵が突っ込んで来た。
「それっ!一人残らず討ち取れ!」
 率いるは、副官ガイウス・ラエリウスの隊。
 ヌミディア騎兵がいかに世界最強とはいえ、馬から下りてしまえばただの歩兵に過ぎない。しかも、武装を半ば解き油断しきっていたのだ。
 これまでの痛打のお返しとばかり、ローマ騎兵の格好の標的となった。
 逃げ惑う彼らを、ローマ騎兵の槍が襲いかかった。
「わあっ!」「ひいっ!」
 次々と突き伏せられた。戦うどころではなかった。
「逃げろ!」「丘の方へ逃げるんだ!」
 鎧や剣は捨て、馬に飛び乗るや、鞭打って一目散に逃げるしかなかった。
 とはいえ、騎兵は、まだ馬があるから良かった。



 その頃、ミヌキウスの令を受け、ローマ軍は、散開するカルタゴ歩兵の部隊を次々襲撃していた。
 元来、ローマ重装歩兵は野戦を得意とする。その軍団に、油断を衝かれてはひとたまりもなかった。カルタゴ軍は彼方此方でたちまち打ち破られた。
「わああっ」「ひいいっ」
 カルタゴ兵は蜘蛛の子を散らすように逃げるしかなかった。
 ミヌキウスは躍り上がって叫んだ。
「今こそハンニバルを討ち取る時ぞ!奮えや人々!」
「おおお!」
 将兵は喚声を上げ応えるや、丘の上を目指し突進していく。
 上にある敵の総大将を討ち取れば、この戦争は終わるのだ。


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