ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

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November

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今日から11月である。なお今月のベリー公の暦の絵であるが、どの暦でも11月の絵は豚が登場するそうである。農作業は豚にドングリを食わせることである。常夏の国の豚ならともかく、冬のヨーロッパでは大食いの豚に食わせる餌がない。そこでこの季節にドングリの実を落とし、食わせて太らせたところで殺して保存する訳である。冬の存在がソーセージ文化を生み出したのである。

また絵の作者のスタイルが変わっていることに注目してもらおう。実は今までの9月の作者も一部だけスタイルが変わっていたのだが、今回の絵は完全に一人の作者である。人物像は全体にずんぐりむっくりしたかんじである。作者は以前はランブール兄弟であったのが、ジャン・コロンである。

ベリー公の贅をつくした時祷書のプロジェクトは1416年で突如中断される。作者のランブール三兄弟、三人とも墓碑銘に1416年死亡とされているので三人とも悪疫の犠牲者になったのだろうと推測されている。そして70年後にサボイ公家によって継がれることになるが、絵描きも絵の具も変わってきている。サボイ家も名門であるが、ベリー公ほどの金持ちではなかったのだろう。絵の具は地味である。その話についてはまた改めて語ることにしよう。

さてエディス・ホールデンの絵日記によれば、99年前のウォーリックシャーの天気は「絶え間ない小雨、11月のいつもの天気」だったそうである。彼女の今月のお選びの詩はシェリーの秋の詩である。エディス・ホールデンはシェリーの詩のはじめと終わりだけを日記帳に書いている。長い詩だからであろう。これにしたがわなければいけない理由は何もないが、彼女同様しんどいのと、私には難しい詩である。ここは彼女にしたがっておくのが好都合である。自信のあるのは「冬来たりなば、春遠からじ」だが、他がその句と合っている自信はないので、訳は追々修正していくつもりである。



Ode to the West Wind



O WILD West Wind, thou breath of Autumn's being
Thou from whose unseen presence the leaves dead
Are driven like ghosts from an enchanter fleeing,

Yellow, and black, and pale, and hectic red,
Pestilence-stricken multitudes! O thou
Who chariotest to their dark wintry bed

The winged seeds, where they lie cold and low,
Each like a corpse within its grave, until
Thine azure sister of the Spring shall blow

Her clarion o'er the dreaming earth, and fill
(Driving sweet buds like flocks to feed in air)
With living hues and odours plain and hill;

Wild Spirit, which art moving everywhere;
Destroyer and preserver; hear, O hear!



Make me thy lyre, even as the forest is:
What if my leaves are falling like its own?
The tumult of thy mighty harmonies

Will take from both a deep autumnal tone,
Sweet though in sadness. Be thou, Spirit fierce,
My spirit! Be thou me, impetuous one!

Drive my dead thoughts over the universe,
Like wither'd leaves, to quicken a new birth;
And, by the incantation of this verse,

Scatter, as from an unextinguish'd hearth
Ashes and sparks, my words among mankind!
Be through my lips to unawaken'd earth

The trumpet of a prophecy! O Wind,
If Winter comes, can Spring be far behind?

P.B. Shelley



西風に寄せる詩


おお荒き西風よ。汝、秋の息吹よ
目には見えずとも、汝はいる。枯れ葉は
魔術師から逃れんとする霊のごとくに追い払われる。

黄ばみ、黒ずみ、青ざめ、高熱で赤い顔をした
病人の群れ。おお汝は
羽の生えた種を暗く凍てついた床へと運ぶ。

そこで種は凍えながらじっと墓場の死体のように
横たわっている。
やがて汝の妹、紺碧の春が

(羊たちに草をはませ、愛らしき蕾を外気に触れさせようと)
眠れる大地にラッパを吹き鳴らし
色と香りで平原と山をみたすまで。

荒き魂よ、汝は至る所に来たる、
破壊者にして保護者だ。聞け、聞け!


我を林のごとくに汝の竪琴にせよ。
自らの葉が落ちようともかまわない。
汝の力強き不協和音は

悲哀に満ちた甘き、深き秋の調べとなるであろう。
汝猛々しき魂よ、我が魂となれ!
汝、苛立てる我となれ。

我が死せる思想を宇宙に広めよ、
枯れ葉が新たなる誕生をはやめるがごとくに、
そしてこの詩を歌い、

まだ消えざりし炉床の
灰と火種のごとく我が言葉を人類にまき散らせ!
我が唇を通して大地を目覚ます

予言のラッパとなれ!おお風よ、
冬来たりなば、春遠からじ。


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