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今日の話もニューヨーク・タイムズの Art> Art & Design 欄からのお話。関心のある方はアーカイブになる前に今日中にどうぞ。一応会員になる必要はあるかもしれない。住所と電話番号それに e-mail の入力でいいのではないかと思う。私はメイルを毎日もらっている。
http://www.nytimes.com/
ゴッホだけではない。今年の春はニューヨークはマンハッタンで、オークション史上まれに見る激烈な年になりそうである。前回ご紹介した『アルルrのの女;マダム・ジノー』以外にもクリスティーには、話題性のあるピカソの2点のオークションがある。
まずは1902年作、幻の『青の時代』のピカソの初期の愛人ジェルメーヌの肖像画。クリスティーは1200万ドルから1800万ドルを見積もっているそうである。
門松を替える度に女房も替えていたといわれるピカソ。彼の女性関係によって数多くの相続権者が生まれた。彼自身、自作の市場価値を高める才に長けていたようだが、その商才の遺伝子だけは受け継いだ多くの子孫に莫大な財を遺した。
1932年作の『休息』、その当時の愛人の肖像画。これはピカソの孫のベルナール・ピカソが売りに出したが、クリスティーは1500万ドルから2000万ドルを見込んでいる。この絵であろうか、1932年作の絵が wikipedia English にある。漫画みたいな絵で俺でもかけそうと、今までのキャリアを捨てようとされる方はよく考えてからにして頂きたい。
http://en.wikipedia.org/wiki/Picasso
高値が付けばそれだけ会社の手数料は多くなる。負けてはならじとライバルのサザビーもピカソを出してきた。『ドーラ・マールと猫』とでも訳すのだろうか。大きな椅子に腰掛けた女の肩に黒猫がいるという大画面の絵でシカゴの一族から出たそうである。私はピカソの女性関係について詳しくないので知らないが、いずれ報道されるであろう。
サザビーにとって大きなリスクを背負った大勝負というのが専門家の見解。5000万ドルからオークションが始まるが、買い手がつかなかった場合にはサザビーは5000万ドルを一族に保証しいるとかいう噂がある。これは美術市場における危険なオプションである。サザビーのオプションのオプションがあり得るのか私にはわからない。金融工学の専門家に聞いてみよう。
前回、前々回の投稿ではふれていなかったが、ゴッホの『マダム・ジノー』は4000万ドルから5000万ドルを見込んでいるそうである。封建時代の王侯貴族を描いた画家の絵が資本主義社会の新しい王侯貴族の手に落ちたとしても、私は別に何とも思わない。
彼自身貧困のどん底で喘ぎながら、働けど、働けど、貧困な人達に共感を抱きながら描いたゴッホの絵が、結局は世界的な大富豪の所有物になるのである。なんとも皮肉な話である。
もう一つの関心事は世界的な大富豪といえばアメリカ人であったが、今回は現代のロシアのツアーや中国の皇帝が値段のつり上げに参加しそうである。
勝ち組の男は目に見える形で達成感を味わいたいものである。絵を最高値で競り落とすという行為は、優勝馬の所有者になったり、横綱の谷町になったり、ハリウッドの女優と浮き名を流したりするよりは、同じ達成感でもかなりお堅い道楽ではある。
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巨匠の掘り出し物はすごい価格がつくのですね。美術館はもう付いていけない世界ですね。投機なんでしょうか?それとも純然たるコレクションになるんでしょうかね?個人所有ということは世には出ないということですね。
2006/4/28(金) 午前 10:18
一つ一つお答えします。掘り出し物というのは現代の情報時代では滅多にありません。美術商はどこにあるか知ってます。美術館は持っているものを売りに出さないかぎり、買えません。先物市場がないという点で投機といえるかどうかわかりません。コレクションの要素はあると思います。個人所有者も『貸し出し』でもうけられますから、大衆の目に触れる機会はあります。
2006/4/28(金) 午前 11:05 [ fminorop34 ]