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最古の所蔵品としてはエジプトの多産のお守りとギリシャ・ローマ時代の粘土製のランプがある。紀元前300年から紀元200年頃のものである。
ヨーロッパ部門では、フランスの青銅製の人形があり、カンカン・ダンサーが長いスカートをはいて開脚している。イギリスのお屋敷のマントルピースに座っているが、回してみるとニッカーをはいていない。
この部門のハイライトはキャサリン大帝の見事な玉座の複製である。
手彫りの仕上げは第一次大戦時撮影された写真を基にしており、その写真も玉座と一緒に展示してある。オリジナルの玉座は行方不明か、破壊されたと信じられている。玉座の黄金の枠にはエロティックな行為が彫ってあり、中央の高い部分には18世紀ロシアの女帝の像がある。彼女はディオニソス的衝動を抑えることが出来なかったとされる。
「エロティック・アートは人生の本質、われわれが失ったもの、われわれの可能性について思い起こさせてくれる」とローラ・ヘンケルは述べている。彼女は美術品の鑑定家であり、サンフランシスコのセクシャリティー高等研究所で、現在崩芽期にあるエロトロジー、エロティック・アートの助教授である。
ヘンケルはウィルジグのコレクションは「世界的」であると述べている。同時に国際的な評価を得ている。フランセスク・グラネルはウィルジグの芸術的鑑識眼に匹敵するものはないとも述べている。彼はバルセロナ大学で経済学を担当し、ヨーロッパのエロティック・アート美術館を回って歩いており、かってEUに勤務していた。
ウィルジグは広範囲なコレクションによって、大人の多様な性的行動に対する寛容の精神を学んだという。「他人の人生の選択を勝手に評価してはならないということです。」
彼女のコレクションをあざける人についての彼女の見解は?「われわれの社会で一般的に了解されていることですが、一定の感情的、知的水準に達しなければ、性的行動に入るべきではありません。この原則はエロティック・アートにも適用すべきです。」
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