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Song of the Old Love
When sparrows build, and the leaves break forth,
My old sorrow wakes and cries,
For I know there is dawn in the far, far north,
And a scarlet sun doth rise;
Like a scarlet fleece the snow-field spreads,
And the icy founts run free,
And the bergs begin to bow their heads,
And plunge, and sail in the sea.
O my lost love, and my own, own love,
And my love that loved me so!
Is there never a chink in the world above
Where they listen for words from below?
Nay, I spoke once, and I grieved thee sore,
I remember all that I said,
And now thou wilt hear me no more - no more
Till the sea gives up her dead.
Thou didst set thy foot on the ship, and sail
To the ice-fields and the snow;
Thou wert sad, for thy love did naught avail,
And the end I could not know;
How could I tell I should love thee to-day,
Whom that day I held not dear?
How could I know I should love thee away
When I did not love thee anear?
We shall walk no more through the sodden plain
With the faded bents o'erspread,
We shall stand no more by the seething main
While the dark wrack drives o'erhead;
We shall part no more in the wind and the rain,
Where thy last farewell was said;
But perhaps I shall meet thee and know thee again
When the sea gives up her dead.
Jean Ingelow
ふるき恋の歌
スズメが巣作りし、葉ずれの音がするたびに
わたしの悲しみがよみがえり、なみだする、
とおい、とおい北にも朝があり、
くれないの太陽がのぼるでしょう。
くれないの雲のように、雪の原がひろがり、
こおる泉から水がながれでて、
こおりの山はくびをうなだれ、
海にしずみ、ながれていく。
ああ、わたしの初恋の人、わたしのただひとりの恋人、
わたしをひたすら愛してくれた人!
天国ではなにも聞こえはしないでしょう?
地上の言葉をきこうとしても。
一度だけあなたの死をいたみ、わたしはいいました、
忘れはしないそのひとこと、ひとことを、
でもあなたはもう耳にするすることはありません、
海があなたの亡きがらをかえしてくれるまで。
あなたは船に乗りこみ、氷と雪の
海原へと旅だった。
かなしかったでしょう、あなたの恋人に見送られずに、
わたしに行く先も知らせずに。
どうしていえる、今日あなたを愛しているなんて、
あの日やさしくしなったのに。
どうしてわかる、遠くのあなたを愛しているなんて、
近くにいるあなたを愛さなかったのに。
わたしたちはもう、色あせ、首うなだれ、
水にぬれた野原をともに歩むこともない。
わたしたちはもう、黒い雲が空を走るとき、
さかまく海のほりにたたずむこともない。
わたしたちはもう、さよならをきいた,
あの雨と風の中で別れることもない。
でもあなたとはふたたびあえるわ、
海があなたの亡きがらをかえしてくれたら。
ジーン・インゲロー
7x7が結構難しくて、苦労している。7x6の時のように、ほかの詩を訳してすこし冷却期間をおこうと思う。「はるか海をこえて」がいい訳ではないが、まあ誤訳といえるものはなかったと思う。この詩は、大衆的人気を博し、歌になった。
おなじようにベスト・セラーになった「ふるき恋の歌」で時間を稼ごうと思ったが、そうは問屋はおろさない。19世紀イギリスに生まれていれば何のこともない歌であろうが、これも結局難しかった。不適切な訳は随所のあるかと思うが、一番気になるのは「海が亡きがらをかえす」である。これは辞書の用法にのっているわけではない。直訳すれば「海が死者をあきらめる」、「海が死者を放棄する」である。まずは試作品というところであるが、想像をふくらませて詩を創作されてはいかがであろう。
男はいさましく出かけて、英雄的な死を遂げる。女はただひたすら涙にくれるというのが、当時流行のテーマだったのであろう。以前イギリスの女流画家の出征兵士を見送る女たちを描いて好評を博したとされる絵を見たが、女らしい受動的な悲しみとかあきらめをうまく描いていた。
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How could I tell I should love thee to-day, Whom that day I held not dear? How could I know I should love thee away When I did not love thee anear? この部分が特に好きです。「海が亡がらをかえす」とてもいいと思います。fminorop34さんの、訳詞の工程を知るのも勉強になります。
2006/7/14(金) 午前 2:32
詩の世界ですから、命を奪った海が生前そのままの美しさで眠った彼を海辺に流れ着かせて、彼女に返してもいいわけですが..最後まで迷った箇所の一つです。
2006/7/14(金) 午前 7:52 [ fminorop34 ]