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Seven Times Seven. -- Longing for Home
A song of a boat: --
There was once a boat on a billow:
Lightly she rocked to her port remote,
And the foam was white in her wake like snow,
And her frail mast bowed when the breeze would blow,
And bent like a wand of willow.
I shaded mine eyes one day when a boat
Went curtsying over the billow,
I marked her course till a dancing mote,
She faded out on the moonlit foam,
And I stayed behind in the dear-loved home;
And my thoughts all day were about the boat,
And my dreams upon the pillow.
I pray you hear my song of a boat
For it is but short:--
My boat you shall find none fairer afloat,
In river or port.
Long I looked out for the lad she bore,
On the open desolate sea,
And I think he sailed to the heavenly shore,
For he came not back to me --
Ah me!
A song of a nest:--
There was once a nest in a hollow:
Down in the mosses and knot-grass pressed,
Soft and warm and full to the brim--
Vetches leaned over it purple and dim,
With buttercup buds to follow.
I pray you hear my song of a nest,
For it is not long:--
You shall never light in a summer quest
The bushes among--
Shall never light on a prouder sitter,
A fairer nestful, nor ever know
A softer sound than their tender twitter,
That wind-like did come and go.
I had a nestful once of my own,
Ah, happy, happy I!
Right dearly I loved them; but when they were grown
They spread out their wings to fly--
Oh, one after one they flew away
Far up to the heavenly blue,
To the better country, the upper day,
And -- I wish I was going too.
I pray you what is the nest to me,
My empty nest?
And what is the shore where I stood to see
My boat sail down to the west?
Can I call that home where I anchor yet,
Though my good man has sailed?
Can I call that home where my nest was set,
Now all its hope hath failed?
Nay, but the port where my sailor went,
And the land where my nestlings be:
There is the home where my thoughts are sent,
The only home for me--
Ah me!
Jean Ingelow
7かけるシリーズの最後であるが、この詩は韻文詩であるが、これまでの詩のようにきれいな構造を持っているわけではない。今回もきれいな構造の詩にしたかったのだろうが、そうなると非常にわかりづらい詩になったと思う。
7x5歳で未亡人になり、子育てが終わって7x7の歳になり、ひとりぼっちになったヒロインの思いを、船の歌と巣の歌で表わすという形式になっている。
7x7 ―― わが家へのあこがれ
船の歌
むかし大波にのった船がありました。
はるか遠くの港にむけて、木の葉のようにゆれ、
船のあとの泡は雪のように白く、
か弱いマストはそよ風が吹いてもしない、
まるで柳の杖のように曲がりました。
わたしはまぶたを閉じました、
船が大波のまえでうやうやしく身をかがめたとき、
こなごなに舞いちるさまはわかっておりました。
船は月の光をあび、泡の中へときえさりましたが、
わたしはといえば、彼の愛した家にとどまったままでした。
わたしはずっと船のことを考えつづけました。
夢にみたのも船のことでした。
わたしの船の歌をきいてください。
ほんの短い歌ですから ―
うちの船がいちばんすてきでしたよ、
川でも港でもね。
わたしは彼がのったこの船をずっと探しました、
くらい外海までもね。
そしてさとりました、彼は天国の岸辺にたどりついたと、
彼はもどってはきませんでしたもの。
ああなんと!
鳥の巣の歌
むかし、谷間に鳥の巣がありました。
コケの中には、やわらかで、あたたかい
草がいっぱいつまっていました、―
黒ずんだ紫の豆の花がのぞき込み、
うしろにはキンポウゲのつぼみもありました。
わたしの巣の歌をきいてください。
長い歌ではありませんから ―
夏の茂みを歩かれた方なら
おわかりでしょう ―
巣がかわいいヒナでいっぱいになったとき、
母鳥ほどほこらしげな鳥はいません、
ヒナほどやさしいさえずりはありません。
まるで風のようにながれます。
わたしも巣をもっていましたよ、
ええ、しあわせでした、
わたしはヒナが大好きでしたけど、ヒナは大きくなると、
つばさをひろげて飛んでいってしまいました ―
ええ、次から次へと飛んでいきました
はるかあおい大空へむけて、
もっといい国へ、もっとしあわせになるために、
そして ― わたしもそうしたいとおもっています。
ヒナがいないのに
わたしの巣は一体なんなのでしょう?
船が西にしずむのに
立ってみていた岸辺は一体なんなのでしょう?
わたしの主人が旅立ってしまったのに、
とどまっているのがわが家でしょうか。
すべての希望がいなくなってしまったのに、
巣がわが家でしょうか。
いえ、わが家はわたしの船乗りさんがでかけた港です、
わたしのヒナがすんでいる土地です。
いつも考えてしまうわが家があるのです。
ただひとつのわが家が ―
ああ!
ジーン・インゲロー
なお、7x5のところで彼女のご主人が水葬されたと書いた。With a stone at foot and at headとあるからである。headは deadとの韻の都合でこうなってしまったのだろう。これは死体が浮き上がってこないための処置をほどこされたと解釈するしかない。つまり彼は水葬されたのである。19世紀の水葬を文献で調べたわけではないが、現在の法規では、船長の判断で死体が浮き上がらないように処置することが定められている。これは今も昔も変わらぬ習慣だと思うのだが。陸地で死体を埋めるとき深く土を掘るのとおなじである。
だが最後に来て、彼は彼女の目の前で遭難したと示唆している。いったいどうなっているのであろうか。これをどう整合させるかである。とりあえず、7x5の訳を水底に眠るとでも修正するほかはないのだが、どうも釈然としない。
今回は比較的わかりやすかった。訳のできはよくないが、おいおい修正していくつもりである。
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なんとなくわが身に引き比べて読みました。もっとも私はこの詩の主人公ほど寂しがってはいませんが。
2006/7/15(土) 午後 9:09
恐縮です。大衆的人気のあった芸術家は、それだけの理由で私には興味があります。全部読んでから訳すべきかどうか決めればよかったのですが、つきあわせてしまって申し訳ありません。なおこの女流詩人の崇拝者には「赤毛のアン」のモンゴメリーがいます。美しい自然と陰鬱な海、わかるような気がします。
2006/7/15(土) 午後 10:04 [ fminorop34 ]