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Der Herbstwind
Der Herbstwind rüttelt die Bäume,
Die Nacht ist feucht und kalt;
Gehüllt im grauen Mantel,
Reite ich einsam im Wald.
Und wie ich reite, so reiten
Mir die Gedanken voraus;
Sie tragen mich leicht und luftig
Nach meiner Liebsten Haus.
Die Hunde bellen, die Diener
Erscheinen mit Kerzengeflirr;
Die Wendeltreppe stürm ich
Hinauf mit Sporengeklirr.
Im leuchtenden Teppichgemache,
Da ist es so duftig und warm,
Da harret meiner die Holde -
Ich fliege in ihren Arm.
Es säuselt der Wind in den Blättern,
Es spricht der Eichenbaum:
Was willst du, törichter Reiter,
Mit deinem törichten Traum?
Heine
The Autumn Winds
The autumn wind rustled the oak,
The night was wet and cold,
Covered in my cloak
I rode alone in the wold.
When I rode a stud
Just a sweet idea occurred
Toward the house I spurred
Where lived my beloved bud.
The dogs barked with a glare.
The seravnt appears with a candlestick
I stormed up the spiral stair
My spurs did click.
In the brightly carpeted room
Which was warm and sweet with grace,
She awaited her would-be groom
I flied into her embrace.
In the winds oaks did rusle
They spoke as if with a scream:
You crazy, what do you hustle
With your foolish dream?
Heine
秋風
秋風に木々はざわめき
しめって寒い夜だった
灰色のマントをかぶり
一人森で馬を走らせた。
馬上で突然
あることを思いついた
僕は喜び勇んで
愛する乙女の家に急いだ。
犬はほえ 召使いが
ロウソクをもって現れた
僕は拍車を鳴らして
らせん階段を駆け上った。
明るい絨毯の部屋は
香りよく 暖かく
愛しい乙女は僕を待っていた
僕は彼女の腕に飛びついた。
木の葉はざわめき
樫の木が話しかけた
「何をしてるの かなわぬ
夢を追い求め、馬鹿な人だね」
ハイネ
ハイネは「晴れた夏の朝」で花に嘲られたが、今度は樫の木に憐れまれている。夏も秋も彼は孤独なのである。この詩はシューマンには採用されていないが、メンデルスゾーンが付曲しているようだ。入手可能かどうかわからないし、可能であっても私は買う気もない。いい詩だと思うが。
原詩は各詩節の第2行と第4行が同韻である。第1行と第3行は韻を踏んでいないのである。肝心の第2行と第4行の訳にに自信がないため、すべて韻を踏むようにした。これは自慢にはならない。なお第3詩節の candlestick と clidk は完全韻ではない。
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夜の詩なのですね。でも、浮かぶのは、秋風に揺れる木の葉と温かな部屋のオレンジ色の灯りです。ハイネの乙女へのストレートな愛情を感じるのですが、樫木には受け入れられなかったようですね。
2006/9/5(火) 午後 7:46
ハイネに果たして恋人がいたのでしょうか。伝記を調べた訳ではありません。彼の詩は愛好されたのですが、女性にもてたのか疑問です。学生時代にドイツ語の先生から聴いた話ですが、晩年にはハイネが多少は財産をもっていると誤解した変な女が彼の家に住み着いていたとか。樫の木に嘲られていますが、ハイネの自嘲ではないのでしょうか。
2006/9/5(火) 午後 8:12 [ fminorop34 ]
そうですか…財産の事など、現実を考えると、複雑ですね。あくまでも言葉の美しさやメロディに感動するだけの方が、幸せな気持ちは味わえるのかもしれません。草木の言葉に自嘲の意味が込められているとしたら…ハイネの心は、やはり孤独で溢れていたのでしょうね
2006/9/5(火) 午後 8:38
私が毎日のように詩を投稿していますが、私は学生時代から詩には縁がありませんでした。嫌いではありませんでしたけど。ただ短いのでブログ向きです。それと外国でよく英語の発音で笑われました。とくに計画があるわけではありませんが、やはりまた海外に行きたい気持ちはあります。詩は文字の世界ではなく、音の世界ですからいやでも発音の勉強をしなければいけません。私の動機はそんなところです。ですからハイネについて語る資格は私にはないのです。
2006/9/5(火) 午後 8:53 [ fminorop34 ]
資格なんて、私には何もありません。詩にも絵画にも、音楽にも、学んだ事も無ければ、浅い知識さえ無い。ただ、感じた事や想った事を、ここでお話させて頂いていました。fminoropさんにその資格が無いのだとしたら、私は、此処でこうしてお話する事も出来なくなってしまいます。
2006/9/5(火) 午後 11:13
たとえばドイツ語の韻文詩を英語の韻文詩に訳すという遊びですが、碁も将棋もできない私が取り組みはじめた老後の遊びです。私がいいたいのは、詩を過去に勉強したわけでもなく、分かっているわけでもないのです。まあお互い資格がないということでよろしければ、お気軽にいらしてください。なおこの詩に関してですが、大きな図書館に行かれれば、権威ある独文の先生の訳本があるはずです。
2006/9/5(火) 午後 11:45 [ fminorop34 ]
僕はこの詩、好きですね。僕はフランス文学科の落ちこぼれだったので、原語でハイネが読めないから有難いです。 「ハイネ」というニックネームを持つ男子高校生の小説を書いたことがあります。この詩をかつて読んだことがないはずなのに、ハイネ君はお母さんが庭の樫の木で首をつった挙げ句に、彼の初恋を邪魔するという筋で(笑)、僕としてはひとり膝を打っては笑ってます。
2006/9/5(火) 午後 11:50 [ - ]
仏文とはすごいですね。また教えてください。
2006/9/5(火) 午後 11:58 [ fminorop34 ]