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The Passionate Shepherd to His Love
COME live with me and be my Love,
And we will all the pleasures prove
That hills and valleys, dales and fields,
Or woods or steepy mountain yields.
And we will sit upon the rocks,
And see the shepherds feed their flocks
By shallow rivers, to whose falls
Melodious birds sing madrigals.
And I will make thee beds of roses
And a thousand fragrant posies;
A cap of flowers, and a kirtle
Embroider'd all with leaves of myrtle.
A gown made of the finest wool
Which from our pretty lambs we pull;
Fair-lin??d slippers for the cold,
With buckles of the purest gold.
A belt of straw and ivy-buds
With coral clasps and amber studs:
And if these pleasures may thee move,
Come live with me and be my Love.
The shepherd swains shall dance and sing
For thy delight each May morning:
If these delights thy mind may move,
Then live with me and be my Love.
Marlowe(1564―93)
羊飼いと恋人
僕の恋人になって一緒に住んでおくれ。
二人で 丘や谷間 野や渓谷
森や崖が恵む幸せを
心から味わおうよ。
二人で 岩に座り眺めよう
羊飼いが浅い小川のほとりで放牧するのを。
水の落ちる音に合わせて
鳥が美しい声でマドリガルを歌う。
君のためにバラの床と
千の芳しい花束を作ろう。
花の帽子とギンバイカの葉で
刺繍したカートルも。
可愛い子羊からとった
極上のウールのガウン。
純金の留め金のついた
寒いときのすばらしい裏地の靴。
サンゴの留め金と琥珀のボタンの付いた
藁とツタの芽のベルト。
これがお気に召したら
僕の恋人になって一緒に住んでおくれ。
五月には君に楽しんでもらうために
羊飼いの若者を毎朝歌い踊らせよう。
これが楽しいと思ったなら
僕の恋人になって一緒に住んでおくれ。
マーロー(1564―93)
前回フロストの「彼岸嵐の歌」の投稿で、フロストの詩がジョン・ダン(1572―1631)の「魚の餌」のパロディーといったが、これは誤解を招きそうである。ジョン・ダンの生没年から、まだ読んだわけではないが、ダンの「魚の餌」自体がマーローの「恋する羊飼いと恋人」のパロディーだった可能性が高い。
この辺の事情は英文学者には常識であろうが、一切本を買わず、図書館にもご無沙汰して、ひたすらグーグルに頼っている私の陥りやすい間違いかもしれない。大昔に英文の先生の講演で聴講した詩の登場人物は羊飼いだったような記憶がある。
この牧歌はフロストの詩を訳していて思いついたので、「フロスト」のカテゴリーに入れておく。COME live with me and be my Love は女の子を誘惑する場合の引用句として誰もが知っており、知っておくべきセリフであるらしい。
さらにマーロー、ダンのまえにもこの種の詩があるらしいが、それはまた別の機会に。いずれにしてもこの詩を読んでフロストの詩を読み直すと面白いと思う。
またこの詩の主人公を置き換えてパロディーを作っても面白いと思う。東京に超豪華なマンションを買ってもらった大金持ちのどら息子はどうだろう。彼はイタリア製のスポーツカーを乗り回し、女の子には気前よくフランスの香水やらミラノのデザイナーの服を買うのである。
私にはどんな帽子、靴、服やベルトで女性を誘惑できるのか知らないのでダメだが、試されてはいかがであろう。
上の絵はルイ十五世の寵姫ポンパドゥール夫人からの愛顧をえた18世紀フランスの画家ブーシェが描いたものである。
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和歌の世界でも古歌を引用して歌を詠んで恋人に贈ることがありましたね。恋人も何を引用したか分かる素養が必要なわけで・・・。引用が分かれば高価なプレゼントより詩を贈られる方がロマンチックでいいです。
2006/11/8(水) 午後 1:38
ミミさんはそういう方と承知しておりますが、昨今は高価なプレゼントと気の利いた詩両方とも欲しいという女性が多いような気がします。この投稿を機会にマーローの現代版を考えていました。実際この替え歌は多そうです。私の語彙はピエール・カルダンやシャネル、自動車はランボルギーニあたりで尽きてしまいますので難航しています。高価なプレゼントを教えて頂けると幸いです。
2006/11/8(水) 午後 2:54 [ fminorop34 ]