ヘ短調作品34

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少年の意志

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僕の蝶 -- フロスト

イメージ 1

My Butterfly


THINE emulous fond flowers are dead, too,
And the daft sun-assaulter, he
That frighted thee so oft, is fled or dead:
Save only me
(Nor is it sad to thee!)
Save only me
There is none left to mourn thee in the fields.

The gray grass is not dappled with the snow;
Its two banks have not shut upon the river;
But it is long ago―
It seems forever―
Since first I saw thee glance,
With all the dazzling other ones,
In airy dalliance,
Precipitate in love,
Tossed, tangled, whirled and whirled above,
Like a limp rose-wreath in a fairy dance.

When that was, the soft mist
Of my regret hung not on all the land,
And I was glad for thee,
And glad for me, I wist.

Thou didst not know, who tottered, wandering on high,
That fate had made thee for the pleasure of the wind,
With those great careless wings,
Nor yet did I.

And there were other things:
It seemed God let thee flutter from his gentle clasp:
Then fearful he had let thee win
Too far beyond him to be gathered in,
Snatched thee, o’er eager, with ungentle grasp.

Ah! I remember me
How once conspiracy was rife
Against my life―
The languor of it and the dreaming fond;
Surging, the grasses dizzied me of thought,
The breeze three odors brought,
And a gem-flower waved in a wand!

Then when I was distraught
And could not speak,
Sidelong, full on my cheek,
What should that reckless zephyr fling
But the wild touch of thy dye-dusty wing!

I found that wing broken to-day!
For thou are dead, I said,
And the strange birds say.
I found it with the withered leaves
Under the eaves.

Frost



僕の蝶

お前の愛を競っていた花も死んだ。
お前を驚かしたあの凶暴な太陽も
死んだか逃走してしまった。
残ったのは僕だけだ。
(お前にとって不幸なことではない!)
僕だけが野原でただ一人
お前を弔うことになる。

灰色の野にはもはや残雪はない。
川の堤は塞がってはいなかった。
ずっと以前のことだった一
これからもそうだろう一
僕が初めてお前を見たのは。
お前はまばゆい蝶の中でも
ひときわ輝いて
空での戯れ
恋に落ち
舞い上がり 絡み合い 旋回した。
まるで妖精の踊りの柔らかいバラの冠のようだ。

僕の悲しみの穏やかな霧が
辺り一面を覆っていないときは
お前のために喜び
僕自身のために喜んだ。

お前は空高くよろめきさまよう。
大きな翼を持ったお前は無頓着で
風の慰みになる運命を知らなかった。
僕も知らなかった。

そしてまだある。
神は優しい手からお前を羽ばたかせた。
お前を愛おしいあまり強く捉えることを恐れ
神はお前を捕まえないように
はるか遠くにやったのだ。

ああ僕は覚えている!
僕の人生に幾度
陰謀があったことか ―
人生の倦怠と他愛もない夢想。
波打つ草原は僕の思考を惑わせ
微風は三つの香りを持参し
珠玉の花は杖の一振りでゆれる。

僕が取り乱し
口もきけなかったとき
西風が横から僕の頬一面に
遠慮なく飛ばしたのは
お前の翼の色粉の感触だ。

今日僕は落ちた翼を見た!
僕はお前が死んだのだといったが
初めての鳥もそういう。
僕は庇の下で
翼が枯葉に混じっているのを見た。

フロスト

閉じる コメント(8)

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季節は変わり、しおれた花や飛翔することに疲れた蝶を弔う私も老いた。 万物は移ろう。

2006/11/18(土) 午前 1:07 mim*193*1*36

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mimiさんコメント有り難うございました。活動的なmimiさんが私の心境を代弁してくださいました。

2006/11/18(土) 午前 8:51 [ fminorop34 ]

実際の蝶は、姿形や隣粉がイヤだという人も居ますが、華から華に渡る姿は、恋愛や性を扱ったもののモチーフになることも多いですね。

2006/11/19(日) 午前 1:35 白

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コメント有り難うございました。おっしゃる通りですが、この詩は蝶の羽根を枯れ葉と一緒に転がすことで20世紀の詩になったのかなと思いました。私はここに19世紀の叙情詩とは違う着想の新しさを感じました。

2006/11/19(日) 午前 11:59 [ fminorop34 ]

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命の美しさを、人生の苦難の中で捉えたのでしょうか?匂いも風も色彩も鮮やかでありながら・・比ゆ的に・・やはり、命を歌っているように感じますが・・単純なぉらには、絵が浮かぶんです。

2006/11/20(月) 午後 4:29 [ - ]

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ガイコさんコメント有り難うございます。読者にそれぞれの印象を持たせるところがフロストの才能でしょうか。月並みではないです。

2006/11/20(月) 午後 6:45 [ fminorop34 ]

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こんにちは。なんど読ませて頂いても・・素晴らしいです。

2006/12/7(木) 午後 2:04 [ - ]

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私もこの詩は好きです。「少年の意志」の中でも傑作でしょうね。

2006/12/7(木) 午後 7:13 [ fminorop34 ]


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